川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ
恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演。
マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通。Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ)
そんなお悩みをお待ちのあなたに質問です。
もしかしてあなたは、彼の存在を忘れるために、こんなことに取り組みませんでしたか?
川口
これ実は、全部意味ないです。
先日、「数年前に別れた元彼が忘れらない」という相談をいただきました。
相談者さんは、
元カレを忘れられないと言います。
恥ずかしい話ですが数年前に別れた元彼が忘れられません。
似たような人を目で追ったり探したりしてしまいます。
マイナーな趣味が合う人で気を遣いすぎず楽しめる人でした。
以降付き合った人もデートした人も何人かいますが、元彼ほど話が合う人はいませんでした。
別れた理由は辛いので割愛しますが、これから先の恋愛も結婚もどうすべきなのか露頭に迷っています。
趣味が合う人を探すのをやめて、自分との結婚に向いている人を探そうと思いますが、どうこの終わった恋を葬れば良いでしょうか。
今は恋愛以外のことに目を向けていますが、年齢的にもそろそろ結婚したいと思っています。
川口
これだけのことをやってるのになぜ忘れられないのでしょうか?
川口
実は、「忘れよう」と"意識している"時点で忘れることなんてできないんですよね。
つまり自ら積極的に気にする状況に持って行っているわけです。
相談者さんのお返事にも
好きな人を忘れる効果のないことの6つ全部やっていました笑
と書かれていました。
こういう時は「忘れよう」と意気込むのは効果的ではありません。
実は、失恋の痛手を乗り越えるには
「忘れようとしない」ことがとても重要
なんです!
川口
この記事では、心理学の観点から、正しい対処法をお伝えしていきます。
このページの目次
川口
過去の失恋を忘れるなんてことはできません。
冷静になって考えてみてください。
Q:「あの失恋のことはもう忘れたの?」
A:「うん、もうすっかり忘れたよ」
という会話…成り立たないですよね?
「あの失恋」を認識している時点で、思い出しています。
失恋の痛手を乗り越えるためには「忘れること」をゴールにするのではなく、「大して気にならなくなること」をゴールにしなければならないのです。
同じじゃないの?
と思うかもしれないですが、
川口
この「忘れることなんてできない」という認識が必要不可欠なんです。
「忘れたいのに忘れられない」
この現象を作っているのは、まさに「忘れようとしている」ことです。
「忘れよう、忘れよう」と思えば思うほどに、同時に思い出してしまいます。
これでは一生「忘れる」ことなんてできません。
加えて、「忘れよう」と思うと、「忘れられない」自分を責めるようになります。
川口
ですから相談者さんみたいに、「恥ずかしい」「忘れられない」「葬る」といったネガティブな捉え方をしてしまうのです。
僕は失恋した相手のことを忘れたいだなんて思ったことは一度もありません。
恋としては実らなかった過去の出来事も、全て明確に覚えています。
なぜなら「人を好きになる」という出来事を、人生を彩るとても大切な思い出だと考えているからです。
川口
確かに黒歴史ではありますけどね(笑)
ですから、「今でもあの人のことが好き」という感情を手放す必要も、忘れる必要もないのです。
「私はあの人のことがとてつもなく好きだった」、その事実をシンプルに受け入れればいいのです。
そういうことを言うと、「仮に新しい彼氏ができたとしても、昔の恋人のことを好きでいるのはどうなのか?」と疑問に思う人がいるかもしれません。
しかし、「好き」という感情は非常に本能的なものなので、理性でコントロールしようと思っても無理なのです。
理性でコントロールできるのは「行動」です。
どんなに昔の元カレのことが好きでも、行動として今の彼氏を大事にしていれば、それでいいんです。
たまに本当に「行動」に移して、今彼を振って元彼との復縁を望む人がいますが、それは映画やドラマの中に留めておいたほうがいいでしょう。
遠距離恋愛が辛いなら別れるが正解?寂しいときの対処法と長続きカップルの特徴
「好き」という感情を悪者にしなくて良いなら
をやる必要がない、と言った意味がわかると思います。
それよりも
彼のことがさほど気にならなくなることが重要なのです。
川口
そのためには、「あんなに素敵な人とは二度と巡り合えない」という幻想を捨てなくてはなりません。
そもそもどうして、「二度とあんな素敵な人とは巡り合えない」と思ってしまうのでしょうか?
それは、次のような心理が働いています。
川口
一番最初にボタンを掛け違えただけで、最終的な結論が「無気力」になってしまうんですね。
こうなると、元彼の存在を利用して、目の前の相手を好きになる努力をサボる人間になってしまいます。
そうならないために、これを真逆の認知に変えてみましょう。
どうでしょうか?一歩目を変えるだけで、こんなにも結果が変わるのです。
川口
元カレとの思い出を忘れようと思うと「無気力に」なり、
元カレとの思い出を大事にしようと思うと「活力に」なるんです。
川口
だから「忘れよう」なんてしちゃいけないんですよ!!
彼との出会いや思い出には120%感謝して、
「最高の人に出会えた」のだから、「もっと最高の人に出会おう」
と思って外に出てください。
途中で彼のことを思い出してしまっても、「一途で素敵な恋をしてたなぁ…」って思い出に浸るようにしましょう。
そしてその感情を大切にして、「もっといい恋にする」原動力にしていくのです。
そうすれば出会う人、出会う人が魅力的な人になるはずです。
なぜならあなた自身が、過去に執着せず未来に向かって前向きに行動する人になっているからです。
「あんな素敵な人とは巡り合えない」と思っているときは、自分が過去に執着して、イマと向き合えていないときです。
そんな時に、どれだけ新しい恋愛をしても、いい恋愛になるはずがありません。
川口
人間関係は鏡ですからね。自分の状態を鏡のように反映するのが恋人です。
過去にすがってるうちは次のステージになんて行けるわけがないのです。
別れは「終わり」ではなく、新しいステージの「始まり」です。
辛い現実から目を逸らさずに、正面から受け止めましょう。
川口
前のご縁から何を学び、反省してどう次に活かすか?
そういった気づきの中に、「新しいステージにいくための鍵」が眠っています。
笑い話にできるまで徹底的に噛み砕いて消化しましょう。
それと同時に、あなたの中で元彼の存在が薄まっていくことを許可しましょう。
大恋愛であればあるほど、次のステージに行く際に
「あれほど大好きだった人のことが気にならなくなるなんて薄情ものなのではないか?」
という思考が邪魔することがあります。
川口
これを安心して許可してあげてください。
「薄情ものになること」を許可できないと、「忘れてしまうことを恐れるあまりに、たびたび思い出して傷つこうとする」のです。
そして、それが未練になります。
ただ、安心してください。それほどの記憶、どうせ忘れることなんてできませんから。
むしろ、思い出した時に「あぁ、あの時あの経験ができてよかったなぁ」と思う自分になるために、とことん自分の弱さと向き合う必要があるのです。
その結果、過去最高の自分を更新されることになります。
そうすれば「もっといい関係が築ける人」とは釣り合わう自分になることができます。
その時になってようやく、元彼の存在が「気にならなくなる」のです。
「恋を忘れるための趣味」なんぞしてる暇があるなら、とことん心を磨きましょう。
失恋の痛手を乗り越えるために、失恋を「忘れよう」とするのは間違いです。
川口
忘れようとすると失恋沼一直線です!
そうではなく、忘れられないくらい相手のことを好きになった自分を肯定すること。
そして、どうしたらそれと同等の、あるいはそれ以上の恋愛ができるのか?を考えることです。
そのためには、
の3ステップが重要です。
川口
辛い現実に目を向けるのはキツイですが、全てはそこから始まります。
そして、次は「もっといい恋愛をする」と決めてください。
それが、あなたが失恋を乗り越えるために必要なことです。
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