川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ
恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演。
マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通。Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ)
僕はこれまで、3,000人以上の人たちの人生観に触れてきました。
その結果、確信を持って言えることは、
いい恋愛をしている人と悪い恋愛をしている人は、明らかに共通した違いがある
ということです。
そしてその違いは、その人の考え方に顕著に現れます。
現実は全て僕たちの「思考」が作り出しています。
有名な格言なので、一度は聞いたことがあるかもしれません。
行動を変えても思考が変わっていなければ、いい結果につながりません。
逆に言えば、思考さえ変われば行動は勝手に変わります。
そして行動が変われば、当然結果も変わります。
川口
では、いい恋愛ができる人と、いい恋愛ができない人ではどんな考え方の違いがあるのでしょうか?
この記事では、その具体的な「考え方の差」について徹底解説していきます。
このページの目次
いい恋愛をするために必要不可欠なこと、それが
ForYouの恋愛をすること
です。
「ForYouの恋愛」とは、発する言葉や取る行動の全てを、「相手の利益になること」を動機に行うことを意味します。
一方の、「ForMeの恋愛」はそれとは逆で、「自分の利益になること」を動機にコミュニケーションを取ろうとする恋愛のことです。
川口
この考え方を徹底できるだけで、恋愛はうまくいくと言っても過言ではありません。
ではどうして「ForYouの恋愛」をするとうまくいくのでしょうか?
この世の中を支配する法則の一つに『返報性の原理』があります。
人は他人に施しを受けると、自動的に返したいという気持ちが働きます。
スーパーの試食や、化粧品の無料サンプルも、返報性の原理を応用したマーケティングの代表例ですね。
先に消費者にメリットを与えることで、購入意欲を沸き立てようとしているわけです。
ビジネス以外にもありとあらゆる人間関係に『返報性の原理』が働いています。
この『返報性の原理』は、良いことだけでなく、悪いことも跳ね返ってきてしまうのがポイントです。
つまり、
なってしまうということです。
相手から愛されたいという「For Me」のスタンスでいると、相手を愛したいという「For You」の人と結ばれなくなってしまうのです。
川口
では、どういうことを、「ForYouの恋愛」・「ForMeの恋愛」というのか?
具体例を出しながら解説していきましょう。
新しい出会いを求めるとき、ほとんどの人は「自分にとってプラスになる人」を探します。
などなどその人と一緒になれれば、「自分の利益になる」人を探すわけです。
「何を当たり前のことを」と思われるかもしれません。
しかし、良い出会いを引き寄せる人は、「自分が利益を提供できる人」を探すのです。
ビジネスのシーンでも全く同じことが言えます。
会社の利益や自分の営業成績を上げること目的にアポイントや商談を行う営業マンは、びっくりするくらい成果が出ません。
一方、同じ能力であっても
を考えながら商談を進めていく営業マンには、(時間はかかりますが)驚くほどの成果が上がります。
川口
これと同じことを、恋愛に応用すれば良いんです。
パーティー、アプリ、結婚相談所、ありとあらゆるところで、95%以上の人は「自分にとって有益な人を探す」ことばかりにエネルギーを割いています。
片方で、「他人にとって有益な自分になる」ことを努力している「ForYou」な人は、そんな人たちを尻目に、あっという間に良い出会いを見つけて「良い人の奪い合い」の戦いからとっとと撤退していきます。
川口
婚活ではそれが特に顕著に出ますね
婚活では、男女どちらともに「相手を面接しがち」です。
などなど、お互いに「ジャッジ」しながらお見合いを進めていくので、常に疑心暗鬼です。
それで生涯のパートナーと出会えと言ってもどだい無理な話です。
そうではなく、
のが婚活です。
例えばLINE一つとっても、「For YouなLINE」と「For MeなLINE」には明確な違いがあります。
いい恋愛ができる人は、「なんて返信したら喜んでくれるかな?」「LINEで自分の気持ちを押し付けるのはエゴだから控えよう」と考えます。
自分のことは脇に置いて、相手のことを第一に考え、「相手にとって心地よいコミュニケーションとは何か?」に頭を悩ませているのです。
いい恋愛ができない人は、「なんて返信したら好きになってくれるかな?」「こんなこと言ったら嫌われるかな?」と考えます。
相手から見られている自分にしか興味がなく、自分がどう思われるか?(=「For Me」)ばかりを気にしています。
男性でも女性でも、デートをしてもなかなか交際に至らない人は、デート中に自分のことばかり考えていることをがほとんどです。
川口
「For Me」な人は、相手に「してもらうこと期待する」ばかりで、「相手を笑顔にする」という役割を放棄していますね。
「For Me」な人は、恋人が時間を作ってくれないことに不平不満を漏らします。
と勝手に作り上げた自分の理想像を相手に押し付けています。
まるで恋人を「自分の思い通りになる便利な存在」と認識しているようです。
しかし、それを相手に期待すればするほど。相手もあなたに「自分の思い通りになるように」期待します。
「For You」な人は恋人に一切の期待を寄せません。
恋人が何をしていようと、どのように優先順位をつけようと、文句を言わず相手の意思決定を尊重できます。
相手に期待しないことは、結果的に自分にとって良い状態をもたらすのです。
「なぜ他人に期待しない方がいいのか?」理由は簡単。
— 恋愛プロフェッショナル 川口美樹 (@kawaguchi_AAA)October 16, 2020
1.期待が裏切られるたびに傷つくから
2.自分の機嫌のコントロール権が他人に渡るから
3.他人に期待しない方が、結局は状況が好転するから
特に3。
期待しない方が、期待している時よりも、望ましい結果になりやすいことを知って欲しい!
恋人になった瞬間に、相手にいろいろ指摘をする人がいます。
これも、相手を自分の思い通りにしたいという支配欲から来るものですが、恋人に対してアレコレ指摘する人は、総じて自己肯定感が低いです。
川口
自分に自信がないから、身近な存在をマウンティングすることで、自尊感情を保とうとしてるんですね。
ですから、「For Me」になればなるほど、相手の欠点に目がいくようになります。
結果、不平不満ばかりがたまり、ちっとも幸福感を得られないまま別れる、というパターンを繰り返します。
逆に、自分の弱みを認めている人は、相手の長所に目が行きます。
なぜなら、自分ができないことができる人を素直に尊敬できるからです。
「相手より上に立つ」必要がないので、相手の短所に対しても寛容になります。
口うるさく指摘することもなく、自分の長所でカバーしようとします。
助け、支えるという姿勢が相手にも伝わるので、相手も自分の弱いところをカバーしようとしてくれます。
結果的に、パズルのピースがカチッとハマるように、助け合い・支え合ういい恋愛ができるようになります。
川口
これは、カップルが長続きする秘訣でもありますね!
いい恋愛をしている人は、自分に悪影響を及ぼす人を絶対に恋人に選びません。
一方、いい恋愛ができない人は、自分を大切にしてくれないとわかっている人を、大切にしようとします。
男性の遊び相手として「都合のいい女」になってしまう人はその典型ですね。
恋人も、結婚相手も、受け身で決めては幸せになれません。
川口
「あれ、さっき面接してジャッジするな」って言いませんでした?
川口
と思ったと思いますが、いい採用も「For You」の精神から生まれるんですよね。
あなたが就活したときのこと、または転職するときのことを思い出してみてください。
あなたがいい人材であればあるほど、多くの企業からオファーをもらいます。
一方で、企業が魅力的であればあるほど、採用率は低くなります。
求職者はより良い会社で働くために、己の市場価値をあげます。
企業はより良い人材を集めるために、働きやすい環境や魅力的な給与を用意します。
どちらも、相手にとってより良いものを提供しようとしているのがわかりますよね。
良い人材が条件の悪い会社で働き続けることはありませんし、良い企業がデキの悪い社員を雇い続けることもありません。
川口
ところがこれが、恋愛になると起こりうるんですよね。
相手のわがままを受け入れ自分の主張を我慢するのは、給料がどんどん下がっているのに、残業が増え続けている会社にすがるようなものです。
それであなたのキャリアが輝くでしょうか?
川口
「大切にしてくれない人を大切にする」のをやめましょう!
不幸が確定している道をわざわざ選ぶ必要はありません!
条件の悪い採用または就職をしてしまうのは、「自分の価値を認められたい」「必要とされたい」という「For Me」のスタンスでいるからです。
自分の承認欲求を外部に依存しているために、「この人と別れたら私を好きと言ってくれる人がいなくなってしまう!」と思い込んでしまい、自分を騙してくる悪い人との縁が切れなくなってしまいます。
「For You」のスタンスで相手に利することを考えていれば、搾取してくる人を見抜けるようになります。
付き合っている人が、自分のことを大切にしてくれているのかどうかがわからない人は、こちらの記事を参考にしてください。
川口
ここでちょっと注意!
For Youを"我慢して"相手を優先させる事だと勘違いしてはいけません。
我慢は、「嫌われたくない」「摩擦がめんどくさい」というFor Meの発想そのものだからです。
自分が相手にとって「理解しやすい存在」でいるためには、自分が何を考え・感じているのかをきちんと伝え、困った時には助けを求めなくてはなりません。
よく、他人に迷惑をかけられないからと、一人で問題を抱え込む人がいます。
しかし実は、周りからすると「一人で抱え込まれた方が迷惑」なんです。
あなたを大切に想う人には、心を開示することこそが「For You」になります。
逆にあなたが迷惑をかけて嫌われる人なら、ハナから付き合うべき相手ではなかったってこと。
我慢するのではなく、「相手が積極的にそうしたくなるように仕掛ける」のが大事です。
海外の有名なことわざに
馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない
というものがあります。
川口
機会を与えることはできても、相手が変わるかどうかは相手次第なんですね。
水を無理やり飲ませるのではなく、水が飲みたくなるようにすること。
愛されること要求はできなくても、愛される自分になることはできます。
この辺りの考え方はこちらの記事にまとまっています。
以上をまとめると、いい恋愛をする人と悪い恋愛をする人の違いは次のようにまとめられます。
これらの違いは全て、1つ目の
「For Me」か「For You」か
に依存します。
もし、あなたの恋愛がうまく行かないことが多いなら、生き方のスタンスを変えて、「For You」の恋愛をするようにしてください。
川口
そうすれば、間違いなく幸せな恋愛ができるようになります!
\結婚したい人必見!/
|
\彼氏・彼女が作りたい人/
|
||||
男女関係にまつわる悩み
|
オトナの恋愛事情
|