【完全解説】好きになる努力とは?恋も仕事も長続きする5つの秘策

記事更新日: 2023/12/15

ライター: 川口 美樹

この記事を書いた人

川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ

恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演

マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ

恋愛も仕事もうまくいく人は共通して「好きになる努力」を欠かしません。

逆に「好きになる努力」ができない人は恋愛も仕事もうまくいきません。

この「好きになる努力」の重要性を僕のツイッターでもたびたび発信しています。

ではこの「好きになる努力」とは具体的に何を指すのでしょうか?

この記事では、改めて「好きになる努力」を定義します。

▼人を好きになる努力とは?
  • 相手の価値観だけでなく、それが育まれた背景やストーリーを知ること
  • 相手を減点式で評価するのではなく、加点式で評価すること
  • やってもらって当たり前、ではなく、やってくれてありがとうの意識を強烈にもつこと
  • 好き、愛している、幸せ、ありがとうなどのポジティブな言葉を発し続けること
  • 自分を選んでくれたという前提を決して忘れないこと

川口

この5つのポイントについて、詳しく解説していきます!

このページの目次

好きになる努力をしない人は物事を続けられない

恋愛と仕事は共通点が非常く、恋愛で考えると難しいことも、仕事に置き換えて考えるととても腑に落ちることがよくあります。

恋愛において

  • 定期的に倦怠期が来る
  • いつも長続きしない
  • 相手に飽きてしまう(飽きられてしまう)

という方は仕事面でも

  • 定期的に辞めたくなる
  • 2〜3年でどんどん職場を変えている
  • 一つのことに真剣に向き合えない

と言った傾向にあります。

『ジョブホッパー』はなぜすぐに飽きるのか?

ジョブホッパーとは、転職を繰り返す人のことです。

日本の労働市場では転職を繰り返す人は嫌われます。

「石の上にも三年」ということわざの通り、長続きしない人はだらしないという風潮があります。

その転職が計画的にキャリア形成につながっているのであればまだ良いのですが、そうでない場合はやはり、ジョブホッパーの人がどこかの分野で大成するのは難しいでしょう。

ジョブホッパーの人たちに共通する点として

  • 「もっといい仕事があるのでは」(自分はまだそれに出会えてないだけ)と思っている
  • 始めてすぐは勢いもあり元気だが、結果が出ないとわかると言い訳を始める
  • 大した仕事量をこなしてもいないのに、向き不向きを語り出す

などがあります。

つまり、ジョブホッパーの人たちは「自分が心からコミットできる仕事がどこかにあって、それにさえ出会えればキャリアが輝き出す」とおもっているわけです。

ラブホッパーの共通点

比較的頻繁に倦怠期があり、恋愛が長続きしない人にもこのジョブホッパーの気質があります。

  • 「もっといい人がいるのでは」(自分はまだそれに出会えてないだけ)と思っている
  • 始めてすぐは勢いもあり尽くすが、愛情が得られないとわかると言い訳を始める
  • 大した信頼関係を気づいてもいないのにをこなしてもいないのに、価値観の不一致を語り出す

川口

ね、すごく似ていますよね。

恋愛版ジョブホッパー(=ラブホッパー)の人たちもまた、「自分から心からコミットできる異性がどこかにいて、それにさえであれば恋愛が輝き出す」と思っているのです。

好きになる努力とは?毎日やるべき5つのこと

これらのジョブホッパー・ラブホッパーの人たちに圧倒的に欠けているのは、対象を好きになる努力です。

▼人を好きになる努力とは?
  • 相手の価値観だけでなく、それが育まれた背景やストーリーを知ること
  • 相手を減点式で評価するのではなく、加点式で評価すること
  • やってもらって当たり前、ではなく、やってくれてありがとうの意識を強烈にもつこと
  • 好き、愛している、幸せ、ありがとうなどのポジティブな言葉を発し続けること
  • 自分を選んでくれたという前提を決して忘れないこと

 

価値観ではなく、価値観の育まれた背景に興味を持つ

よくカップルの間で「価値観をすり合わせることが大事だ」と言われますよね。

川口

僕はこの考え方に疑問を抱いています。

というのも、僕はこれまで妻と価値観を「すり合わせた」ことなんで一度もないからです。

ただ、相手の価値観が育った背景には最大限の想像力を働かせます

それが相手を理解する一助になるからです。

「譲れないところ」にはそれなりに理由がある

例えば、僕はわりと会計におおざっぱですが、妻は数円単位までしっかりと節約するタイプです。

最初は妻があまりにも勘定に細かいので、管理されているようで嫌だなぁと思いましたが、ある時彼女がどうしてこんなに細かくなったのか理解できる機会を得ました。

彼女の家は大家族なのですが、お父様が借金の連帯責任になってしまったことで、長女・妻・三女でそのお金の返済を手伝っていたという話を聞きました。

川口

確かにこれは細かくなるなぁ

と思ったのです。

価値観はすり合わせなくてもいい

妻はおそらく、僕のおおざっぱなところに「お義父さんと同じ轍を踏むのではないか」という不安を覚えていたのではないか、ということがわかったのです。

以来、僕もお金を数円単位で(いい意味で)ケチるようになりました。

価値観をすり合わせたつもりはありません。

お金の件で、ひざとひざを付き合わせて話し合ってもいません。

ただ妻の話の中から、彼女の価値観ができあがった背景を理解しただけです。

川口

カップルで価値観が同じである必要はありません。

 

「理解」できればそれで十分なのです。

 

「ストーリー」を知ることが好きになる秘訣

ナイキやMacなどの一流企業がどうしてあんなにもビジョナリーなメッセージを出し続けるか知っていますか?

それは、そのブランドが持っている価値観や、それが育まれた背景を知ってもらった方が、ファンになる人が増えるだけでなく、既存の顧客のロイヤリティ(忠誠心)が高まるからです。

裏を返せば、その仕事を好きになろうとも思えば、会社や製品のストーリーを知ることが必要不可欠だということがわかりますよね?

仕事にいつまでもやりがいを持てない人は、このストーリーへの理解度が圧倒的に足りないんですよね。

川口

恋愛も同じです。恋愛が長続きしない人は、恋人の人物ストーリーに興味がないんですよ。

 

相手を減点式で評価するのではなく、加点式で評価すること

恋愛は付き合った瞬間がピーク

恋愛は基本的に「付き合った瞬間」が好きのピークです。

これまで「非日常」に隠れて見えなかった、相手の日常が見えてくると、相手の嫌なところやダサいところが可視化されます。

すると「非日常時」に見えていた素敵な人のイメージが崩れ、どんどん劣化していきます。

放っておくとその「嫌なところ」がどんどん見つかり、「付き合ったときの100点」からどんどん減点されていきます。

「好き」は「加点式で相手を見る努力」で継続する

その「イメージの劣化」を食い止めるには、加点式で相手の良いところを積極的に見つけていかなければなりません。

川口

積極的に見つけにいかなければならない」のがポイントです。

人の良いところを見つけるのが苦手な人は特に、「強制的に加点式で相手を判断することを課す」くらいの意識で相手に接しないと、「好き」を継続させることができません。

99%の仕事はルーティンでつまらない

これは仕事でも全く同じことが言えます。

99%の仕事はルーティンでつまらないものです。

自分の仕事に使命を持っている人でも、日常のルーティンは確実に存在しており、毎日がエキサイティングなわけではありません。

ですから、その99%のルーティンに「楽しめるポイントを強制的に見出していく」ことが重要なのです。

川口

仕事ができない人はこれが絶望的なまでに下手くそですね

 

自分にはない「相手のいいところ」を積極的に見つけよう

僕が妻と結婚生活を始めた頃、こんなことがありました。

妻の実家から持ってきた柿を、友人たちの家におすそ分けをしに行って、「みんなで美味しく食べたよ」とLINEを送ったところ、妻からこんな返信が来ました。

「美味しく食べてくれてありがとう!」

僕はこの言葉を聞いてなんて素晴らしい言葉だろうと思いました。

そこで僕は「美味しく食べてくれてありがとう、ってすごく素敵な言葉だね」と返信したのですが、妻は「どの辺が?」と答えました。

どうやらこの言葉の凄さに本人は気づいていないようでした。

川口

一発目の反応が「どういたしまして」じゃないところがすごくないですか?

・・・みたいなことを、自分の脳に日々刷り込んでいくのです。

そうすると今まで見えてこなかった、「日常の中にこそ潜む、尊敬できるポイント」がたくさん見つかるようになります。

もし意識しても尊敬できるポイントが見えてこないのであれば、選ぶ人を間違えたということになりますね。

 

やってくれてありがとうの意識を「強烈に」もつこと

これは同棲カップルや夫婦になった際に、必ずやらなければならないことです。

異なった生活スタイルを持った他人同士が、一つ屋根の下に住むことはなかなか大変なことです。

食事・洗濯・掃除・整理整頓・買い物・ゴミ出しなどなど、当たり前のことこそ「やってくれてありがとう」という意識を持ちましょう。

これも先ほどの「加点式で相手を見る」ことの延長にあります。

「やって当たり前」という意識の怖さ

一般的に家事は「やって当たり前」の認識をほとんどの人が持っています。

川口

この「当たり前」の意識が怖いのです。

「当たり前」という意識は、裏切られたときに失望につながります。

例えば、「恋人なら親身に話を聞いてくれるのが当たり前」と思っていると、「真剣に聞いてくれなかった」と思った瞬間に、そのギャップに相手を"減点"します。

そこで相手を「ちゃんと話を聞いてよ!」と非難しようものなら、相手から「こっちだって仕事で疲れるんだよ!」と反論を食らうことになるわけです。

これでどんどん仲が悪くなっていきます。

「感謝する基準」を思いっきり下げる

そうではなく、恋人だからこそ「話を聞いてくれるだけでもありがたい」と思っておくべきです。

すると、ちょっとしたLINEのやりとりにも感謝できるようになり、「話を聞いてくれてありがとう」という言葉が自ずと出るようになります。

それを聞いた相手は当然「こんなことでよければいつでも相談に乗るよ」という気になります。

この積み重ねを普段から行っておくからこそ、いざというときに相手は真剣に話を聞いてくれるのです。

川口

恋人があなたに真摯に接してくれないのは、あなたの日々の感謝力が低いからなんですね。

感謝する基準を思いっきり下げてください。

これは「期待しない愛情」にもつながっていきます。

 

好き、愛している、幸せ、ありがとうなどのポジティブな言葉を発し続ける

以上の努力が習慣化してきたなと思ったら、それと並行して「気持ちを言葉にする」ことを意識しましょう。

日本人は恥ずかしがり屋さんなので、アメリカ人みたいに日常的に「愛してる」なんて言葉を発しませんよね。

川口

「だから」いいんですよね。

相手に「愛してます」というと、最初は「なにどうしたのwwww、気持ち悪いなwwww」って笑われます。

でも、それでもめげずに「好き」「ありがとう」「しあわせ」という言葉を連発してください。

言葉は脳を洗脳する力がある

これは相手に喜んでもらう、というよりも「自分はこの人のことが大好きなんだ」という自己催眠をかけるために行うものです。

僕もTwitterでちょいちょい「妻自慢」をしますが、あれもこの「洗脳」の一貫として意図的に行っています。

こういう投稿すると、「ステキな奥様ですね☆」といったコメントをもらえます。(もちろん、それは僕が心からそう思っているからですが)

すると僕も「本当にそうなんですよ」と返します。

この繰り返して脳が「こいつは本当に奥さんが好きなんだな」と洗脳されていきます。

川口

これがめちゃくちゃ大事です!

 

洗脳された「大好き」は相手に伝染する

このように自分の脳を「大好き」で洗脳していくと、それは強烈な思い込みになります。

すると毎日が感謝と尊敬に溢れ、幸せな人生が送れるようになります。

すると全身から「大好き」のオーラが出るので、相手に確実に伝わります。

相手はそれを感じれば感じるとあなたのことが好きになります。

川口

当然ですよね、無条件で自分を愛してくれる存在のことを嫌いになるわけがありません。

 

自ら積極的に好きになり続けると、相手は応えてくれる

仕事もこの原理が通用します。

僕は今でこそこの仕事を誇りに感じていますが、最初から「これが俺の使命だ!」と思っていたわけではありません。

Twitterのフォロワーが200の時から「恋愛プロフェッショナル」を名乗り、自分が恋愛の専門家であることを自己洗脳してきました

来たマシュマロ相談には全力で回答し、自分に回答できない分野の相談が来た時は、ソッコーでAmazonで関連書籍を読み漁り、さも最初から知っていた風に回答してきました。

川口

自らこの仕事を好きになる努力をしてきたわけです。

そうすると、相談者からものすごい長文の御礼のメッセージが届くようになります。

それをみて、「あぁ、これをもらいたくてやってたんだな」とまた自分を洗脳して、次の99%のルーティンをこなす糧にする。

これを繰り返していくことで、「恋愛の専門家」という仕事が、Twitterのフォロワー増加だったり、ウェブサイトの収益増だったり、僕にいろいろ応えてくれるようになります。

川口

使命を持って仕事をしている人たちは、この「自己洗脳能力が圧倒的に高い」んです。

 

自分を選んでくれたという前提を決して忘れないこと

最後に、絶対に忘れていけないのは「数ある候補の中から自分を選んでくれた」という事実。です。

「赤の他人」であった人が、「赤の他人」だった自分を選んでくれたのです。

川口

よく考えるとすごいことだと思いませんか?

 

結婚しても「赤の他人」である前提を忘れるな

どんなに親しく、運命的なものを感じる相手であっても、究極的には「血も繋がっていない赤の他人」です。

そんな「赤の他人」が自分の期待通りに動いてくれるわけがありまえせん。

でも、それを相手に期待してしまうからうまくいかなくなってしまうのです。

パートナーはどこまでいっても他人である

川口

このことを胸に刻んでおくと、これまでの解説してきた「好きになる努力」をサボらなくなります。

 

恋愛が長続きしない人の共通点

この大事な前提を忘れて相手に接すると

▼恋愛が長続きしない人の共通点
  • 謙虚な気持ちが薄れ
  • 感謝する基準が上がってしまい
  • 相手を尊敬できる機会も減り
  • 減点式で対象を評価するようになり
  • 愛されている実感を持てなくなり
  • それが相手にも伝わって
  • 険悪な雰囲気になっていき
  • 最終的に別れる

という結末に必ずたどり着きます。

川口

必ず、です

これが、恋愛が長続きしない人全員に共通することです。

 

仕事が長続きしない人の共通点

そしてこれが仕事にも言えます。

仕事があるということは、そこに仕事を振る人間がいます。

それが上司だったり、お客さんだったり、いろいろですが、仕事をしている以上は「誰かに選ばれて」います。

この前提を忘れてしまうと

▼仕事が長続きしない人の共通点
  • 謙虚な気持ちが薄れ
  • 感謝する基準が上がってしまい
  • 上司や顧客を尊敬できる機会も減り
  • 減点式で仕事を評価するようになり
  • 任されている実感を持てなくなり
  • それが相手にも伝わって
  • 険悪な雰囲気になっていき
  • 最終的に辞める

という結末に必ずたどり着きます。

川口

必ず、です

 

【結論】長く続く人は、続けるための努力をしている

恋愛も仕事も続かないのには理由があります。

とてもシンプルな理由です。

「続けるための努力をしていない」のです。

あなたが、

  • 大好きな相手とずっと一緒にいたい
  • 大好きな仕事に生涯取り組みたい

と思うなら、「好きになる努力」をしましょう。

あなたから動けば「相手」は必ず応えてくれます。

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