川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ
恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演。
マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通。Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ)
恋愛も仕事もうまくいく人は共通して「好きになる努力」を欠かしません。
逆に「好きになる努力」ができない人は恋愛も仕事もうまくいきません。
この「好きになる努力」の重要性を僕のツイッターでもたびたび発信しています。
人を好きになれない、という悩みを抱えている人はどうも「出会いを重ねれば好きになれる人が現れる」と思っている節がありますね自分から積極的にデートに誘い、相手の価値観に踏み込む会話をし、自分にはないところを尊敬するといった、人を好きになる努力をせずにただ人に会ってることが多いです。
— 恋愛プロフェッショナル 川口美樹 (@kawaguchi_AAA)December 10, 2020
付き合ってるくせに恋人に「好きかどうか分からない」とか言っちゃう人は、好きになると決めてないし、好きになる努力もしてない。自分が何もしなくてもピッタリの人が現れれば人を好きになると思ってる。仕事も真剣にやってみて面白さがわかるように、人も踏み込んでみて初めて良さがわかるものだよ。
— 恋愛プロフェッショナル 川口美樹 (@kawaguchi_AAA)October 13, 2019
人を好きになる努力っていうのは、好きでもない人を無理やり好きになることじゃない。いっときの感情に左右されず、パッと見では分からない相手の価値観や信念に触れ、相手の素晴らしい部分に気づき、尊敬と感謝を"し続ける"ことを言う。「努力しないと好きになれない人とかムリ〜」とかいうバオット
— 恋愛プロフェッショナル 川口美樹 (@kawaguchi_AAA)December 18, 2020
ではこの「好きになる努力」とは具体的に何を指すのでしょうか?
この記事では、改めて「好きになる努力」を定義します。
川口
この5つのポイントについて、詳しく解説していきます!
このページの目次
恋愛と仕事は共通点が非常く、恋愛で考えると難しいことも、仕事に置き換えて考えるととても腑に落ちることがよくあります。
恋愛において
という方は仕事面でも
と言った傾向にあります。
ジョブホッパーとは、転職を繰り返す人のことです。
日本の労働市場では転職を繰り返す人は嫌われます。
「石の上にも三年」ということわざの通り、長続きしない人はだらしないという風潮があります。
その転職が計画的にキャリア形成につながっているのであればまだ良いのですが、そうでない場合はやはり、ジョブホッパーの人がどこかの分野で大成するのは難しいでしょう。
ジョブホッパーの人たちに共通する点として
などがあります。
つまり、ジョブホッパーの人たちは「自分が心からコミットできる仕事がどこかにあって、それにさえ出会えればキャリアが輝き出す」とおもっているわけです。
比較的頻繁に倦怠期があり、恋愛が長続きしない人にもこのジョブホッパーの気質があります。
川口
ね、すごく似ていますよね。
恋愛版ジョブホッパー(=ラブホッパー)の人たちもまた、「自分から心からコミットできる異性がどこかにいて、それにさえであれば恋愛が輝き出す」と思っているのです。
これらのジョブホッパー・ラブホッパーの人たちに圧倒的に欠けているのは、対象を好きになる努力です。
よくカップルの間で「価値観をすり合わせることが大事だ」と言われますよね。
川口
僕はこの考え方に疑問を抱いています。
というのも、僕はこれまで妻と価値観を「すり合わせた」ことなんで一度もないからです。
ただ、相手の価値観が育った背景には最大限の想像力を働かせます。
それが相手を理解する一助になるからです。
例えば、僕はわりと会計におおざっぱですが、妻は数円単位までしっかりと節約するタイプです。
最初は妻があまりにも勘定に細かいので、管理されているようで嫌だなぁと思いましたが、ある時彼女がどうしてこんなに細かくなったのか理解できる機会を得ました。
彼女の家は大家族なのですが、お父様が借金の連帯責任になってしまったことで、長女・妻・三女でそのお金の返済を手伝っていたという話を聞きました。
川口
確かにこれは細かくなるなぁ
と思ったのです。
妻はおそらく、僕のおおざっぱなところに「お義父さんと同じ轍を踏むのではないか」という不安を覚えていたのではないか、ということがわかったのです。
以来、僕もお金を数円単位で(いい意味で)ケチるようになりました。
価値観をすり合わせたつもりはありません。
お金の件で、ひざとひざを付き合わせて話し合ってもいません。
ただ妻の話の中から、彼女の価値観ができあがった背景を理解しただけです。
川口
カップルで価値観が同じである必要はありません。
「理解」できればそれで十分なのです。
ナイキやMacなどの一流企業がどうしてあんなにもビジョナリーなメッセージを出し続けるか知っていますか?
それは、そのブランドが持っている価値観や、それが育まれた背景を知ってもらった方が、ファンになる人が増えるだけでなく、既存の顧客のロイヤリティ(忠誠心)が高まるからです。
裏を返せば、その仕事を好きになろうとも思えば、会社や製品のストーリーを知ることが必要不可欠だということがわかりますよね?
仕事にいつまでもやりがいを持てない人は、このストーリーへの理解度が圧倒的に足りないんですよね。
川口
恋愛も同じです。恋愛が長続きしない人は、恋人の人物ストーリーに興味がないんですよ。
恋愛は基本的に「付き合った瞬間」が好きのピークです。
これまで「非日常」に隠れて見えなかった、相手の日常が見えてくると、相手の嫌なところやダサいところが可視化されます。
すると「非日常時」に見えていた素敵な人のイメージが崩れ、どんどん劣化していきます。
放っておくとその「嫌なところ」がどんどん見つかり、「付き合ったときの100点」からどんどん減点されていきます。
その「イメージの劣化」を食い止めるには、加点式で相手の良いところを積極的に見つけていかなければなりません。
川口
「積極的に見つけにいかなければならない」のがポイントです。
人の良いところを見つけるのが苦手な人は特に、「強制的に加点式で相手を判断することを課す」くらいの意識で相手に接しないと、「好き」を継続させることができません。
これは仕事でも全く同じことが言えます。
99%の仕事はルーティンでつまらないものです。
自分の仕事に使命を持っている人でも、日常のルーティンは確実に存在しており、毎日がエキサイティングなわけではありません。
ですから、その99%のルーティンに「楽しめるポイントを強制的に見出していく」ことが重要なのです。
川口
仕事ができない人はこれが絶望的なまでに下手くそですね
僕が妻と結婚生活を始めた頃、こんなことがありました。
妻の実家から持ってきた柿を、友人たちの家におすそ分けをしに行って、「みんなで美味しく食べたよ」とLINEを送ったところ、妻からこんな返信が来ました。
「美味しく食べてくれてありがとう!」
僕はこの言葉を聞いてなんて素晴らしい言葉だろうと思いました。
そこで僕は「美味しく食べてくれてありがとう、ってすごく素敵な言葉だね」と返信したのですが、妻は「どの辺が?」と答えました。
どうやらこの言葉の凄さに本人は気づいていないようでした。
川口
一発目の反応が「どういたしまして」じゃないところがすごくないですか?
・・・みたいなことを、自分の脳に日々刷り込んでいくのです。
そうすると今まで見えてこなかった、「日常の中にこそ潜む、尊敬できるポイント」がたくさん見つかるようになります。
もし意識しても尊敬できるポイントが見えてこないのであれば、選ぶ人を間違えたということになりますね。
これは同棲カップルや夫婦になった際に、必ずやらなければならないことです。
異なった生活スタイルを持った他人同士が、一つ屋根の下に住むことはなかなか大変なことです。
食事・洗濯・掃除・整理整頓・買い物・ゴミ出しなどなど、当たり前のことこそ「やってくれてありがとう」という意識を持ちましょう。
これも先ほどの「加点式で相手を見る」ことの延長にあります。
一般的に家事は「やって当たり前」の認識をほとんどの人が持っています。
川口
この「当たり前」の意識が怖いのです。
「当たり前」という意識は、裏切られたときに失望につながります。
例えば、「恋人なら親身に話を聞いてくれるのが当たり前」と思っていると、「真剣に聞いてくれなかった」と思った瞬間に、そのギャップに相手を"減点"します。
そこで相手を「ちゃんと話を聞いてよ!」と非難しようものなら、相手から「こっちだって仕事で疲れるんだよ!」と反論を食らうことになるわけです。
これでどんどん仲が悪くなっていきます。
そうではなく、恋人だからこそ「話を聞いてくれるだけでもありがたい」と思っておくべきです。
すると、ちょっとしたLINEのやりとりにも感謝できるようになり、「話を聞いてくれてありがとう」という言葉が自ずと出るようになります。
それを聞いた相手は当然「こんなことでよければいつでも相談に乗るよ」という気になります。
この積み重ねを普段から行っておくからこそ、いざというときに相手は真剣に話を聞いてくれるのです。
川口
恋人があなたに真摯に接してくれないのは、あなたの日々の感謝力が低いからなんですね。
感謝する基準を思いっきり下げてください。
これは「期待しない愛情」にもつながっていきます。
以上の努力が習慣化してきたなと思ったら、それと並行して「気持ちを言葉にする」ことを意識しましょう。
日本人は恥ずかしがり屋さんなので、アメリカ人みたいに日常的に「愛してる」なんて言葉を発しませんよね。
川口
「だから」いいんですよね。
相手に「愛してます」というと、最初は「なにどうしたのwwww、気持ち悪いなwwww」って笑われます。
でも、それでもめげずに「好き」「ありがとう」「しあわせ」という言葉を連発してください。
これは相手に喜んでもらう、というよりも「自分はこの人のことが大好きなんだ」という自己催眠をかけるために行うものです。
僕もTwitterでちょいちょい「妻自慢」をしますが、あれもこの「洗脳」の一貫として意図的に行っています。
うちは、当時俺が貧乏すぎて
— 恋愛プロフェッショナル 川口美樹 (@kawaguchi_AAA)December 24, 2020
俺:1万円
妻:5万円
の結婚指輪をそれぞれ自腹で買ったんだけど、
妻は「指輪を一緒に買えたことが嬉しい」って喜んでくれて、その時「この人を泣かせたら切腹しよう」って誓いました。
その気持ちを忘れないように、その指輪は今でもずっと左手の薬指にあります。pic.twitter.com/cnRiho0izQ
こういう投稿すると、「ステキな奥様ですね☆」といったコメントをもらえます。(もちろん、それは僕が心からそう思っているからですが)
すると僕も「本当にそうなんですよ」と返します。
この繰り返して脳が「こいつは本当に奥さんが好きなんだな」と洗脳されていきます。
川口
これがめちゃくちゃ大事です!
このように自分の脳を「大好き」で洗脳していくと、それは強烈な思い込みになります。
すると毎日が感謝と尊敬に溢れ、幸せな人生が送れるようになります。
すると全身から「大好き」のオーラが出るので、相手に確実に伝わります。
相手はそれを感じれば感じるとあなたのことが好きになります。
川口
当然ですよね、無条件で自分を愛してくれる存在のことを嫌いになるわけがありません。
仕事もこの原理が通用します。
僕は今でこそこの仕事を誇りに感じていますが、最初から「これが俺の使命だ!」と思っていたわけではありません。
Twitterのフォロワーが200の時から「恋愛プロフェッショナル」を名乗り、自分が恋愛の専門家であることを自己洗脳してきました。
来たマシュマロ相談には全力で回答し、自分に回答できない分野の相談が来た時は、ソッコーでAmazonで関連書籍を読み漁り、さも最初から知っていた風に回答してきました。
川口
自らこの仕事を好きになる努力をしてきたわけです。
そうすると、相談者からものすごい長文の御礼のメッセージが届くようになります。
それをみて、「あぁ、これをもらいたくてやってたんだな」とまた自分を洗脳して、次の99%のルーティンをこなす糧にする。
これを繰り返していくことで、「恋愛の専門家」という仕事が、Twitterのフォロワー増加だったり、ウェブサイトの収益増だったり、僕にいろいろ応えてくれるようになります。
川口
使命を持って仕事をしている人たちは、この「自己洗脳能力が圧倒的に高い」んです。
最後に、絶対に忘れていけないのは「数ある候補の中から自分を選んでくれた」という事実。です。
「赤の他人」であった人が、「赤の他人」だった自分を選んでくれたのです。
川口
よく考えるとすごいことだと思いませんか?
どんなに親しく、運命的なものを感じる相手であっても、究極的には「血も繋がっていない赤の他人」です。
そんな「赤の他人」が自分の期待通りに動いてくれるわけがありまえせん。
でも、それを相手に期待してしまうからうまくいかなくなってしまうのです。
『パートナーはどこまでいっても他人である』
川口
このことを胸に刻んでおくと、これまでの解説してきた「好きになる努力」をサボらなくなります。
この大事な前提を忘れて相手に接すると
という結末に必ずたどり着きます。
川口
必ず、です
これが、恋愛が長続きしない人全員に共通することです。
そしてこれが仕事にも言えます。
仕事があるということは、そこに仕事を振る人間がいます。
それが上司だったり、お客さんだったり、いろいろですが、仕事をしている以上は「誰かに選ばれて」います。
この前提を忘れてしまうと
という結末に必ずたどり着きます。
川口
必ず、です
恋愛も仕事も続かないのには理由があります。
とてもシンプルな理由です。
「続けるための努力をしていない」のです。
あなたが、
と思うなら、「好きになる努力」をしましょう。
あなたから動けば「相手」は必ず応えてくれます。
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