川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ
恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演。
マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通。Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ)
あなたは「恋人に期待をしない方がうまくいく」そんな話を聞いたことがありますか?
川口
この文章だけ聞くと、とても冷たい感じがしますよね。
「相手に期待しない恋愛」は、本当はとても愛情深くないとできません。
ところが、言葉のイメージだけで「期待しない=諦めること」だと勘違いしている人も多いようです。
実際にTwitterのDMに、『「期待しない」の意味を誤解してたが、考え方が変わった』という感想をいただいたことがあります。
「他人に期待しない」というスタンスは、恋愛や夫婦関係に限らず、全てのコミュニケーションに応用できる魔法のライフハックです。
川口
これを手に入れれば人間関係に関する悩みはほぼ解決できる、といっても過言ではありません。
詳しくはこちらの記事もご覧ください。
【幸せ確定】他人に期待しない生き方を誰でも実践できる秘策とは? - LoveBook
この記事では特に「恋愛」をメインに、「恋人に期待しない」ことがなぜ幸せな恋愛につながるのか?について掘り下げていきます。
このページの目次
相手に期待をしてはいけない理由は次の3つです。
恋人に何かをされて傷つくときには決まって「期待値とのズレ」があります。
そうやって、相手に「恋人とはこうあるべきもの」という期待を押し付けていると、それが裏切られるたびに傷つくことになります。
この「無意識に恋人に期待していること」が、恋人に対するイライラや不平不満の元凶です。
最初から期待していなければ、イライラすることもなく、傷つくこともありません。
川口
なんと素晴らしいライフハック!
そうして恋人に期待していると、相手の出方次第で自分の機嫌が左右されてしまいます。
機嫌のコントロール権を失えば、それは仕事や友好関係にも悪影響を及ぼします。
当然恋人以外の人間関係にも亀裂が入りますし、もしかしたら仕事で大失敗することにつながるかもしれません。
川口
職場にプライベートでの機嫌をそのまま持ってくる人っていますよね!
恋人に期待すればするほど、あなたは機嫌のコントロール権を失い、恋人の態度で人生を左右されてしまうことになります。
恋人は、どんなに親しく運命的なものを感じる相手であっても、究極的には「血も繋がっていない赤の他人」です。
そんな「赤の他人」が自分の期待通りに動いてくれるわけがないのです。
それを相手に期待してしまうから、うまくいかなくなってしまうのです。
『恋人はどこまでいっても他人である』
川口
このことを胸に刻んでおくと、期待しない生き方を選択しやすくなります。
人間はどんな人であっても「自分の意見や価値観を尊重して欲しい」と思っています。
だからこそ、変に期待することなく、ありのままのその人を認めてくれる人を好ましく思います。
川口
ほとんどの人が、自分の期待を他人に押し付けて生きてます。
だから自分の期待を押し付けないだけで、貴重な存在になれるんですね。
相手に期待しないということは、
『相手の意思決定を尊重して、それがどんな結果になろうとも、否定も肯定もしない』
ということ。
相手がどんな行動をとっても、どんな結果になっても、その存在自体を丸ごと受け入れる。
これが愛情ではなくて、なんだというのでしょうか?
「恋人に期待しない」と聞いて、
と誤解してしまう人は、「期待しない」ことにどれほどの愛情が必要になるのかを理解していません。
「期待しない=関心を持つな」ではありません。
むしろその逆で、「最大限に関心をもて」というメッセージなのです。
なぜ「期待しない」ことが「愛情」になるのでしょうか?
先ほど
『相手の意思決定を尊重して、それがどんな結果になろうとも、否定も肯定もしない』
ことが重要だ、と書きました。
では万が一、その相手の言動によって、自分が不利益を被る結果になったらどうでしょう?
恋人に期待している人は「なんて事してくれたんだ!」と怒ります。
しかし、恋人に期待していない人は「それを覚悟で尊重したのだから、相手を信用した自分の責任だ」と考えます。
つまり、期待しないということは、傷つく可能性を受け入れる覚悟がないとできないのです。
川口
そんなこと、愛情を注ぎたい人にじゃないと、とてもじゃないけどできないですよね。
もう少し、具体的に考えてみましょう。
例えば、僕の妻が浮気をしていたらどうでしょう?
僕は彼女がいつ何時、どんな意思決定をしようとそれを尊重したいと考えています。
だから仮に妻の浮気が判明したとしても、彼女を責めることはありません。
むしろ「彼女に寂しい思いをさせてしまった」自分に責任があると考えます。
そして、彼女ときちんと向き合い、どうしたらもっと二人の信頼関係が築けるのかを話し合います。
川口
もちろん、実際にそのシーンに立ち会ったら、心中穏やかではいられないとは思いますよ。
ですが、結婚をするときにそういう可能性を含めてプロポーズしているので、そう「あろう」と努めることは間違いありません。
この覚悟ができない相手に「期待しない」生き方を貫くは無理でしょう。
逆に妻の立場になって考えてみましょう。
妻は僕から一切疑われていないし、仮に浮気をしたとしても咎めないと宣言されているわけです。
きっとそれは妻にとって、「信頼されている」と感じる材料になっているはずです。(本人の口から聞いたことはないです、期待していないので)
実は、この原稿を書いているとき、妻は実家に8ヶ月ほど帰省している(コロナ疎開)のですが、妻は僕が毎日一人で何をしているのかを一切聞いてきません。
何か要求するでもなく心配するでもなく、ただ子どもの様子を動画で送ってくるだけです。
妻も妻で、「覚悟を持って何も期待しないでいてくれている」のだろうなと思います。
僕はそこにとても愛情を感じますし、信頼されているなという安心感を覚えるのです。
「恋人に期待しない」というスタンスが、いかに愛情深いスタンスなのかを解説してきました。
こう書くと、「そんな覚悟を全ての人間に持つのは不可能じゃないのか!そんなのは机上の空論だ!」と反論する人がいます。
相手に期待しない、などと言いますが無償でできる相手など我が子くらいのものでは?
理想論ばかりで著者はどれだけできているのか?
引用元:拙著『なぜあなたの恋愛は思い通りにならないのか?』Amazonレビューより
僕は何も、「全人類に対して愛情深く期待しない生き方をしろ」と言いたいわけではありません。
僕が、愛情の定義として「相手に期待しないこと」を選び、それを自身のありたい姿として設定して、それがとても幸せだよと言っているに過ぎません。
これが唯一の正解だとも思わないですし、この考えを全人類に受け入れてもらおうとは思っていません。
この不評を付けられて僕が何も感じないのは、僕が「全人類に期待していないから」でも、「全ての人に愛情深いから」でもありません。
ただ単純にこの人に「無関心だから」です。
全ての人に「期待しない」覚悟なんてもてるわけがありません。
川口
そんな慈善事業をするつもりはさらさらないですよ。
でもだからこそ、「この人は」と決めた人にくらいは、
『相手の意思決定を尊重して、それがどんな結果になろうとも、否定も肯定もしない』
自分でいようと思っているのです。
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