川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ
恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演。
マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通。Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ)
僕は、恋愛を「上手い下手」で判断するのはあまり好きではありません。
「上手い」の定義が曖昧で、時には「モテる」と同義に考えられ、モテるのが正義かのように語られることがあるからです。
しかし、コミュニケーションには明確に「上手い下手」が存在します。
そして、コミュニケーション上手はどうしたって恋愛上手になります。
川口
そりゃ、相手の気持ちのかゆいところに手が届くわけですから、恋愛だって順調に進んでしまいます。
実は、このコミュニケーション上手な人たちは、意識的にか無意識的にか、「他人を観察する力が高い」と言う共通点があります。
僕はこれを、恋愛上手に共通する「WATCHの法則」と呼んでいます。
高い観察力を持つことによって、上記の5つの行動が他人よりも優れているのです。
あなたに、もっと親密になりたい人、もっと信頼関係を築きたい人がいるなら、このWATCHの5要素が自分に十分にあるのかを検証してみてください。
川口
きっと、あなたの今後の人間関係に役立ちますよ!
このページの目次
恋愛下手な人は、相手のタイミングを待つことができずに、自分のタイミングでコミュニケーションをしていしまいます。
典型的な例が、ちょっとばかり既読スルーされだけで不安になって、「大丈夫?」とか「返信待ってるね」といった追撃LINEをしてしまう人でしょうか。
他にも恋人が仕事を一生懸命頑張ろうとしているとき、資格試験合格のために猛勉強しているときなどに、かまって欲しいオーラを出す人なども当てはまりますね。
このように相手のタイミングでコミュニケーションをはかれない人は、相手にとっては「重い」存在になってしまいます。
こういう話をすると必ずと言っていいほど、「じゃあいつまで待てばいいんですか?」という質問が飛んでくるのですが、その質問がそもそもズレているのです。
いつまで待てばいいのか?の答えは、相手が知っているのです。
ただ、「いつまで待てばいいの?」と相手に聞くのはナンセンスです。
相手のことを注意深く観察して、いつまで待って欲しそうなのかを探らなければならないのです。
いわゆるモテる人というのは、人を惹きつける(Attract)のが非常に上手です。
これもまた観察力のなせる技と言えます。
他人をWATCHしている人は、
手に取るように把握しています。
だからこそ、相手のニーズに対してドンピシャの価値を提供できるわけです。
その「ドンピシャ」感が、相手に「この人は私のことをわかってくれている」と思わせるわけです。
川口
「ちょっとした気遣い」が男女共に好評なのは、これが理由ですね!
イケメンや美女が必ずしも恋愛で成功しないのはこれが理由でもあります。
容姿がいいのと、相手のして欲しいことを察する力は、全く別次元の能力ですからね。
見た目で一時的に魅了することができても、相手のニーズに瞬時に反応できるようでなければ、恋愛力は高いとは言えません。
ではどのようにしてその力を磨けば良いのか?
知識や教養を身につけ、新しいことにチャレンジし、恋愛以外で心が動く瞬間をたくさん作ることです。
そうやって自分自身で心の動きの機微に敏感になっていくことで、相手への観察力も比例して高まっていきます。
川口
この「内省する力」もWATCHの重要な一部です
日本語には英語などと異なり、日本語は主語が省略できる言語です。
そのため日本人には「自分の意見を積極的に主張する」文化が根付いておらず、空気を読み合ってみんなで仲良く角は立てずに、という文化が色濃く残っています。
しかしだからといって、相手に空気を読んでもらうことは全く期待できません。
自分の言いたいこと・主張したいことは明言しないと、
という最悪の負のループに陥ることになります。
自分の意見を主張しないことで損するのは自分だけ。のです。
コミュニケーションは「自分がどう感じたか」を伝えることももちろん大事ですが、「相手がどう受け取ったか?」でしか答え合わせができません。
どんなにコミュニケーション術を学んでも、相手がNOならおかしいのは相手ではなく、こちらの伝え方なのです。
多くの人は、恋愛の理想に「なんでも言い合える関係」をおきます。
しかしそれは、「頭に浮かんだことをなんでもかんでもぶつけていい関係」ではありません。
その関係を成り立たせるには、どれだけ自分の感情をさらけ出しても受け止めてもらえる、という安心感と信頼関係が必要です。
人間関係を「築く」ときの英単語は「build」を使いますが、ここでは意図的に「construct」でお伝えしています。
この「construct」には「しっかりとした計画のもと、大掛かりなものを構築・建設する」という意味があります。
人間関係も「建設」です。
しっかりと図面をひいて、いつどこでどのようにどんなコミュニケーションから始めて行くのか、長期的に考えて行く必要があります。
この計画性は、これまで散々お伝えしてきた「WATCH」の観察力が必要です。
先ほどコミュニケーションは相手の受け取り方が全てだとお伝えしました。
相手の受け取り方を注意深く観察していないと、積み上げたレンガが少しずつズレているのに気付きません。
結果、いつのまにか「ジェンガのようなグラグラの信頼関係」を「constract」してしまうのです。
この発し手と受け手とのズレに敏感になり、少しずつ軌道修正していかないと、強固な信頼関係を気づくことができないのです。
そして信頼関係を築く上で忘れてはいけないのは、地盤の頑丈さです。
しっかりとした関係を「建設」するためには、強固な地盤がなければなりません。
『雨降って地固まる』ということわざがありますが、時には踏み込んだコミュニケーションも必要です。
この「相手に踏み込む」コミュニケーションは、その瞬間は軋轢が生まれるので多くの人がめんどくさがってやりません。
でも信頼関係は、その「めんどくさい」を丁寧にやらないと絶対にうまくいかないんです。
その踏み込むコミュニケーションをするためには、事前に相手のことをヒアリング(Hearing)して、よく理解していなかればなりません。
ただ聞く(Listen)のではなく、しっかりと聴く(Hear)のが重要です。
そういった、その人が持っている価値観だけでなく、それが育まれた背景を知ることが重要です。
これによって相手はあなたに「他の人には話していない自分のバックグラウンド(アイデンティティのようなものと言っても良いでしょう)を知ってもらっている安心感」を抱きます。
すると、踏み込んだ話をできる地盤が整うのです。
この辺りの話はこちらの記事に詳しく書きましたので、こちらもぜひご参考にしてください。
これらのWATCHを通じて、相手のことを注意深く観察すると、自ずと恋愛力は向上していきます。
そしてもうひとつ注意深く観察したいのが、「相手が自分のパートナーとして採用する相手としてふさわしいか」ということです、
これを怠ると、結婚相手を好きかどうかだけで判断してしまったり、自分を大切にしてくれない人と惰性でつきあって人生を消耗することになりかねません。
恋愛・結婚は常に選び・選ばれる対等な関係です。
あなた以上に、相手があなたのことを「WATCH」してくれているのか?
それをしっかりと判断できるようになりましょう。
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