川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ
恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演。
マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通。Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ)
はじめまして。23歳社会人のRです。
川口さんの本の内容は論理性と品格があって分かりやすく他の恋愛本とは違う!と勝手に感銘を受けてます。
いま2つ年上の彼と付き合って1年ほど経つのですが、彼がわたしとの将来をどう考えてるのか聞きたくても勇気が出ず、モヤモヤしてしまいます。
わたし自身の希望としては、今すぐの結婚は考えていませんが2.3年後には確実に結婚したいです。
今すぐの結婚は自分自身も考えていないし、まだお互い若い今、彼に結婚の話題を振ることはプレッシャーをかけかねないのではと思い、結婚について聞くことはいままで避けてきました。
しかし、彼が今後2.3年ほど、ほとんど休みのない激務な仕事に就くことが決まり、その前に彼の結婚観やわたしとの将来をどう考えているのかはっきり知りたいと思っています。
でも、結婚へのプレッシャーを感じさせてしまうことで彼との関係性が悪くなってしまうことを恐れてなかなか聞けません。
どうしたら彼との関係性を良好なままに、彼の結婚観やわたしとの将来観を聞き出し、さらにはわたしとの将来を意識してもらえることができるでしょうか?
ご回答お願いいたします。
川口
激務の仕事につく予定の25歳の男性が、今結婚を考えているとは思えないですね・・・
もし「2.3年後には確実に結婚したい」のであれば、彼以外のお相手も選択肢に入れる必要があります。
とは言え、彼との信頼関係の度合いによりますし、個人差がありますのであくまでも一般的な話です。
これから書くことは、希望的観測を含めない「かなり現実的な」お話です。心してお読みください。
このページの目次
前提として、今の日本人は男女ともに「結婚する意思」が弱まってきている傾向にあります。
特に若い男性においてそれは顕著です。
彼氏に結婚の意思を聞きたい女性は、ここの前提を抑えておかないと地雷を踏むことになります。
今、日本においては生涯未婚率(今後一生涯結婚しないだろうと思われる人の割合)が増加傾向にあります。
この未婚率の上昇トレンドはこの後も続いていくと予想されています。
さらに「一生結婚するつもりはない」と答える人も男女と共に増え続けています。
この「生涯未婚率」が、男女ともに過去最高となっていることについてどう思うか?、明治安田生命研究所が全国の20歳~49歳の男女3,616人にWEBアンケートを実施しました。
出典:明治安田生命研究所『2014年 20~40代の恋愛と結婚』
その結果、「結婚を望まない人が増えてきたから」という理由の他に
という理由が上位に上がりました。
つまり、世間一般的な認識として
という感覚が共有されているということです。
加えて、男性は性役割として、「自分が一家の大黒柱にならなくてはならない」「そのために自分は稼がなくてはならない」という意識をかなり強く持っています。
翻って、「家族を養える状態でなければ結婚なんて決められない」のが本音なのです。
これが、冒頭で、「激務の仕事につく予定の25歳の男性が、今結婚を考えているとは思えない」と答えた根拠です。
Rさんの彼氏さんもおそらく、このような意識を持っています。
こんな状態の彼に「結婚を意識しているか?」なんて聞いたら、「まだよくわからないよ汗」と言われて終わるのは目に見えています。
そこで重要なのは、「結婚観」を聞くのではなく、「結婚願望があるのかないのか?」を聞くということです。
もちろん、彼女から結婚願望があるかを聞かれたら、「つまり私との、ってことだよな・・・?」とは多少は勘ぐられるとは思います。
それでも、「結婚って考えてる?」と聞くよりは、かなりマイルドな表現になります。
そこで「有る」と答えるのか、「ない」と答えるのか、「よくわからない」と答えるのかによって戦略は変わってきます。
結婚願望があるからと言って、すぐに安心してはいけません。
「ある」だけで、「早く結婚したい」わけではないからです。
その時は、「結婚式はあげたい派?」・「子どもは欲しい?」・「どんなパパになりたい?」と言った具合に、相手の未来のイメージをヒアリングしていきます。
川口
この時、できるだけ「その横には私がいるのよね?」という雰囲気を出さないようにしましょう。
その雰囲気が出ると、正直に答えにくいですし、本音が出てこないのでヒアリングの意味があまりなくなります。
あくまでも「純粋な興味として聞いているテイ」が大事です。
むしろ、その雰囲気が出ない方が、想像の中で「すぐ横にいる彼女との」未来が否が応でも想起されます。
その回答からも、2〜3年後に結婚できるのかどうかを窺い知ることができるでしょう。
これから激務になる彼のような男性の場合「今は考えられないかな〜」と答える可能性が高いです。
こう答えられてしまったら、彼と別れて別の人と結婚する選択肢も真剣に考えなくてはなりません。(無論、すぐに実行に移す必要はない)
もしメンタルが続くようなら「どうして?」とその理由を聞くと良いでしょう。
などのいろいろな理由を挙げてくれるでしょう。
きっとそれが彼の偽らざる本音です。
その本音を受けてRさんがどう思うか?それ次第で今後の身の振り方を考えてみてください。
「よくわからない」と答えた場合は、その後特に話題を広げない方が良いです。
「よくわからない」は、「そのテーマについて(今は)考えたくない」か「考えるだけの材料・情報が自分のもとにない」のどちらかの意味です。
いずれの場合にしても話の広げようがないので、「そっか〜」で終わらせておくのが無難です。
そして半年後くらいに再度聞いてみるのがいいでしょう。半年くらいあれば人の意識は変わることもあります。
Rさんの場合、まだ2年くらい猶予がありますので、結論を急がなくても良いでしょう。
しかし、出産を望むのであれば、結婚適齢期が物理的に存在します。
期限が差し迫ってきた際には、「私との未来って真剣に考えてくれてる?」と正面から聞くしかありません。
ここを濁してしまうと、
というよくあるパターンに陥ります。
川口
それだけは避けたいですよね
結婚は「人生を共に戦う仲間の採用」です。
中途半端にやるのが一番よくないですし、真剣にならなくてはいけません。
いずれにせよ、「結婚する意思のない人」と結婚するのは非常に大変です。まずはその意思確認から始めてみてはどうでしょうか?
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