川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ
恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演。
マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通。Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ)
川口さん、いつもツイートから恋愛・コミュニケーションなどなど…たくさん勉強させていただいています!
いつもありがとうございます!
かすみと申します。
ご相談したい内容は、友達との人間関係についてです。
私は今大学4年生の女子で、入学当初からとても仲が良い女の子の親友がいます。
その子とは、
と、大学生の時間の多くを一緒に過ごしてきました。
しかし、最近親友に彼氏ができたこともあってか、会う機会も減ってどこか距離を感じるようになりました。
以前は価値観も似ていて話しやすかったのですが、来年からの仕事や授業に対する捉え方の違い(私は「バリバリ働いてやるぞ!」彼女は「働くのいやだ〜遊んでいたい」タイプ)や、恋愛観の違いなども出てきて、向こうの話を聞いていても、自分が真面目すぎるのか、共感できることが少なくなった気がします(向こうの話を否定はしませんが)。
以前は私とたくさん遊んでくれていた親友も、彼氏と遊んだり、他の子(私も仲が良い彼氏持ちの子)など私抜きで遊ぶことが増えて、少し寂しい気持ちです。
私も友達は他にもいますが、彼女ほど仲良くしていた子はなかなかいないので、今後環境が変わっても、お互いを尊重しながら仲良くし続けていきたいです。
自分が変化している時は周りが離れていくと聞いたこともありますが、相手との共通点が減っても仲良くし続けるためにはどうすればよいでしょうか。
これから社会人になって、環境も変化すると思うので、川口さんの友達付き合いや人間関係に対する考え方など、参考にさせていただきたいです。
川口
僕は、親友とどう付き合うのか?なんて考えたことないですね。
それを考えなくて良いのが「親友」という存在だと思っていましたが。
親友に限らず、人間関係の悩みの9割は「相手に期待すること」によって起こります。
かすみさんは、親友に「自分と同じであって欲しい」という期待を寄せすぎではありませんか?
このページの目次
血を分けた兄弟であろうと、生涯の大親友であろうと、最愛のパートナーであろうと、他人を自分の思い通りに変えることは1386%不可能です。
その人にはその人にしかない正義があり、意思決定の基準があります。
かすみさんが仕事を大事に考えているのと同じくらい、親友は恋人との時間を大事に考えているのかもしれません。
それに対してかすみさんに何か言える権利はないし、言ったところで相手が気持ちを改めることはありません。
なぜなら、「あなたは間違っている」という指摘を受けているように感じるからです。
もし他人が変えられる可能性があるすれば、自分の生き方やスタンスが変わった時だけです。
自分が変わった様子を見て、その人が「私も変わりたい」と思えば、相手は変わる可能性があります。
川口
仕事へのスタンスに関して、かすみさんが彼女にできることは、誰よりも自分キラキラと輝いて働くことです。
もちろん、それでも相手が変わらないことも多分にあります。
あるいは嫉妬されて、余計に疎遠になるかもしれません。
どう転ぶのかはわかりませんが、他人の行動を変えることはできなくても、他人の行動に影響を与えることはできます。
ところで、かすみさんは
彼女ほど仲良くしていた子はなかなかいない
とおっしゃっていますが、僕は
川口
「相手の価値観に違和感を抱いたまま何も言えない」関係性を本当に「親友」と呼ぶのか?
という疑問を抱きました。
僕は、「働くのいやだ〜遊んでいたい」と親友が言っていたら、「バカか、お前ちょっとそこに座れ」って言ってしまいそうです。
なぜってそのまま親友が没落して行ったらかわいそうだし、そう思ったまま何も言わないのもおかしいと思うからです。
ですから、僕だったら、自分の感じている違和感は相手には伝えます。
それを親友に言うかどうかは僕の課題であり、それをどう受け止めるかは親友の課題です。
自分が変化している時は周りが離れていくと聞いたこともあります
川口
確かに、自分が変わると一定数の人間関係はリフレッシュされます。
これまで仲の良かった人たちと離れていくことは普通に起こるし、それは起こって当然のことでもあります。
しかし本当の友達は、自分がどんなふうに変わったとしても関係性を変えてきません。(まともな道を進んでいる限りは)
僕にも「親友」と呼べる存在が数名います。
高校時代に一緒にバンド活動をしていた時の仲間なのですが、彼らとは普段連絡を取り合うこともないし、滅多に会うこともありません。
良くて年一回、忘年会の時期に「久しぶりに集まろうか」なんて話題が出るか出ないか、といったところです。
それでも実際に会うことになれば、高校生の時のままの接し方ができます。
ちなみにその親友たちは、それぞれやっていることもバラバラで、収入や社会的なステータスもかなり異なります。
ですから正直彼らと「仕事の話で盛り上がれるか?」と聞かれればNOです。
会社員と自営業では、普段考えていることも仕事へのスタンスも全く違うので、仕事の話をしていても楽しくはありません。
また僕は契約結婚やポリアモリーといった、リベラルなパートナーシップの形が好きですが、保守的な「一対一の誓約された愛情」を大切にしている人間もいます。
それで議論になることはありますが、仲が悪くなることは絶対にありません。
前提として「その人間のことが好きだから」です。
かすみさんが心配しなくても、本当に彼女がかすみさんの親友であるなら、かすみさんがどうなろうとも親友でいてくれます。
逆に、関係性が変わってしまうようであれば、それは元々「親友」と呼べるような関係性ではなかったのかもしれません。
また「親友だから」と思ってしまっていると、コミュニケーションの本質を見失い、相手に期待をかけることにもなりかねません。
相手は1人の人間であり、それ以上でも以下でもありません。
その個人を尊重すればするほど「親友」の枠にはめられなくなるはずです。
川口
「親友なのに」とか「親友だから」という枕詞で相手を見ているうちは、本当の親友とは呼べないのではないでしょうか?
これはとても個人的な意見ですが、かすみさんには、「どうしたいとも思わない関係性」を大事にして欲しいと思います。
家族でもなく、恋人でもなく、「こいつの人生に何かあったときは全力で力になりたい」と思うけど、「別にそいつの人生をどうこうしようとは思わない」関係性を築ける相手は、異性同性問わずとても貴重な相手です。
そういう人にたくさん恵まれる人生は豊かだと僕は考えています。
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