読者に読解力を求めるとクソリプがついてしまうと学んだ話

記事更新日: 2023/12/29

ライター: 川口 美樹

この記事を書いた人

川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ

恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演

マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ

今回は、「文章全体が読める人」と「単語しか読めない人」で、同じアドバイスでも真逆の受け取り方をする、ということがわかった、と言うお話です。

ことの発端は、ある一つの恋愛相談への回答についたコメントからでした。

まずはその相談と僕の回答をご覧ください。

▼【相談内容】

こんにちは。みりと言います。

いつもツイートやLovebookの記事を拝見し勉強させていただいてます。

 

現在交際中の彼のことについて相談させていただきます。

 

最初はマメに連絡をくれていた彼なのですが、交際1ヶ月頃から段々と返信が遅くなり、今では会う日にちを決めるだけの連絡でも3日~4日返ってこないのが通常となっています。

 

返信が遅くなってきた頃から、「寂しい」「余裕があるときでいいからお返事くれると嬉しい」と伝えていたのですが、伝えるほどに返事が遅くなってきました。

 

先日会う日さえすぐ決められないことにストレスが限界になり「何を考えているのかわからなくてストレスになっている。」と伝えると、「誰と付き合っても最初はマメにするけど落ち着いてきてこうなってしまう。これがストレスなら離れた方が良いと思う。別れたいわけではないけど…」と言われました。

LINEには気づいているけど指定された日空いてるからあとで返事すればいいか、と思っているとのことでした。

自分としては会ったときに話せばいいし好意を示していたつもりだと…。

 

初めは「なんでLINE返してくれないのだろう、もう好きではないのかも」と考え落ちこんでいたのですが、自己肯定感の記事や、相手に期待をしないこと、の記事をみて、「もしかして今の状況を作り出したのは私なのか?返信が遅いことで相手を疑い、承認欲求を見たそうとしていたのが相手に伝わりこうなってしまったのだろうか?」と感じています。

 

お付き合いは継続することになったのですが、あまり状況は良くないのかなと感じています。もっとコミュニケーションをとり、以前のようにお付き合いをしたいと考えています。

これからお付き合いをしていくなかで、彼への依存心を改める以外に実践すべきことがあればお聞きしたいです。

 

▼川口の回答の一番最初のツイート

うーん…難しく考えすぎじゃないですか?

 

あなた「予定組めないから返信早めにくれる?」

彼「ごめん、おK」

 

で終わる話だと思うんですけど、何がそんなに拗らせてるんでしょうか??

 

このツイートに対して、お怒りのコメントがいくつかつきました。

その他、引用RTなどで、「ひどい!」「こんな言い方ないよ!」といろいろなコメントをいただきましたが、

川口

まぁ、ちょっと待てと。ちゃんと回答を全部読んでからコメントして?

と思った次第です。

 

読解力のある方ならすでにお気づきのことだと思いますが、僕は回答で

「なんで」(あなたは)そんなに拗らせているのでしょうか?とは聞いておらず、「なにが」(あなたを)そんなに拗らせているのか?と聞いています。

この2つは大きな違いがありますよね。

前者は、それこそ相談者さんを非難するような言い方です。「プロ名乗んな」と怒られても仕方がないですね。

後者は、相談者さんが大きく悩むことではない問題を、必要以上に大きく悩みすぎている「原因」について、それがなんであるのかを問うています。

どういうことか、実際の回答を読んでみると、その意図がわかるはずです。

実際の川口の回答

1)みりさん、ご相談ありがとうございます。

 

まず「考えすぎ」だと思う点についてご説明しますね。

普通、デートを組む組まないの話なんて、空いてる空いてないで済む話ですよね。

 

それを返させない人間に、好きではないのかも、と不安になったり、自分の責任だと感じたりする必要はありません。

2)単純に、「困るから返信して」で済む話であり、

 

万が一「空いてるから返事は後でいいか」と思っていても、謝れば終わる会話ですから、それに対してみりさんが何かを憂う必要はないという理由です。

 

問題は、LINEのやりとりを自分の自己肯定感や承認欲求をごっちゃにしてるところです。

3)これも何度かお伝えしていることですが、

一般的に男性は初期のマメさは付き合うと消えていきます。

 

これは求愛行動をする必要がなくなったからであり、むしろ安心感を得ている証拠であることも多いんです。

今が異常なのではなく、付き合う"前"が異常なんです。

4)彼は「誰と付き合っても最初はマメにするけど落ち着いてきてこうなってしまう」というのが本音だと思いますし、いい悪いは別にして(僕は良くないと思いますけど)割とこういう男性は多いです。

 

彼氏側に変わる気は無さそうなので、それをみりさんが許容できるかどうかが分水嶺になりますね。

5)以上の理由からお付き合いを継続するかしないかの判断はとてもシンプルなので、

「何かがみりさんを拗らせているのかな」と考えたわけです。

 

みりさんは、依存心だと解釈しているようですが、

読んだ感じ自己肯定感や課題の分離まで深く考察するレベルの話じゃなさそうだなと僕は感じています。

終)ただのコミュニケーションの取り方の問題だと思いますよ。

LINEの返信の有無や中身で、その人の気持ちをすべて伺おうとしないこと。

 

大事な話は電話か、会って話すのが基本です。

テキストだけで言葉の裏を深読みしすぎると、誰かさんみたいに大いに誤解することになりますよ(^^)

どうでしょうか、僕が"拗らせている"と表現した意図がわかったのではないでしょうか?

まさかの、相談者さんが「これ、わたし」と名乗りでてくれる

回答が完了した後、多少燃えているのを気にかけてくださってか、相談者さんが「これ、わたし」と名乗りでてくれました。

結局お別れすることになったようで、その経緯についても連ツイでまとめてくださっているので、気になる人は上のツイートから飛んで読んで見てください。

その後、お礼のマシュマロも送ってくださったので、こちらにも記載します。

相談者さんからのお礼

読解力を求めるとクソリプがついてしまう

「これは、コメントした人が全ての回答を読まずに早とちりしただけのことでは?」と思った人もいるでしょう。

しかし、すべての回答が終わった後についている批判コメントもあるのです。

批判している人は、回答の全体がどうであろうとあまり関係がないみたいで、「返信をしてこない男が完全に悪いのに、女の方を拗らせているなんて言い方をするのはとんでもない」という意見の一点張り、と言う感じです。

これを見て僕は、「この人たちは、文章全体を読まずに、"拗らせている"という単語にしか反応してないんだな」ということに気付きました。

発信者と受信者の言葉の定義がズレると燃える

これは、他の人の炎上している様子などを観測していても、似たような共通点を見つけることができます。

特に、恋愛関係のツイートで炎上するのは、「発信者と受信者の言葉の定義のズレ」から来ることが多いです。

今回僕は、「返信が来ないことを許容できないならさっさと別れたら良いだけのことなのに、承認欲求がどうのこうのと、自分を責める方向に考えてしまっていること」を"何かがあなたを拗らせている"と表現したわけです。

一方で、非難轟々コメントをくださった人たちは、『"拗らせている"=マイナスの言葉!よくないこと!』という感覚で捉えていて、発信者の定義を汲み取らせることができなかったため、このようにお叱りを受けた形になりました。

今回学んだこと

今までは、回答が長くなりそうなときは、先に一発目の結論ツイートをつぶやいてから、そこから論理を積み上げていく形で回答していました。

しかしそれをやると、そのタイムラグで誤解を産むことがあることがわかりました。

そしてそれにより、相談者さんに気を遣わせてしまうこと。

川口

これは問題だなと思いました。

今後は、ある程度長い回答になる際には、

  • 連番ツイートを早めに出して、「この回答はこの1ツイートだけじゃないですよ」と示すこと
  • 最後のツイートには(終)の文字を入れて、「ここまでが全部の回答ですよ」と示すこと

を徹底したいと思います。

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