川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ
恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演。
マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通。Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ)
質問させていただきます。
付き合って1年ほど経ちますが、数回トライしましたが彼とできたことがありません。
寸前になると萎えてしまうのを繰り返していて、わたしがもっと経験があればと悲しくなり、自信喪失するばかりです。
この間わがままですが、病院に行ってほしいと伝えたのですがあまりいい返事ではありませんでした。
最近になりもうあのいやな空気になるのが辛いのと、女性としての自信が欠如していくのとで誘うことをやめています。(向こうから誘われることはありません。)
このまま彼と付き合っていたい、けれどしたい。でもできない。
いつまでも待てる気がしません。
どうしたらいいのでしょうか…
川口
セックスレスの問題はとても複雑ですね。
男性の「性欲低下・性嫌悪」はれっきとした"障害"です。
相談者さんに限らず、日本全体にセックスを拒否する男性が増えて生きています。
原因は極めて複雑であり、万能薬がありませんが、いきなり本番を迫らず「徐々に慣らしていく」のが王道です。
このページの目次
一般的に臨床の世界では、セックスレスの問題は次の3軸で原因を解明します。
簡単に説明すると、その性機能不全が
によって、対処法が変わってくるということです。
川口
例えば、
僕の友人が、それまでは以前は全く問題なかったのに、意中の人とお付き合いできたことを契機にうまく勃たなくなってしまったことがありました。
彼は、自慰行為もできるし、風俗に行って射精することもできるけれど、その「意中の人の時だけ」勃たなくなってしまうのです。
曰く、「自分がうまくできなかったときに、ガッカリされたらどうしよう」という恐怖が先行して、セックスに消極的になってしまうと言います。
この場合、
の3つがかけ合わさっていると考えられます。
もし、今回の相談者さんの彼が「心因型」であると仮定するなら、カウンセリングを受けてもらったほうがいいかもしれません。
一方で、EDの原因が仮にペニスの神経や血流などの機能にある(器質的EDという)なら、バイアグラで血流を回復させる必要性もあるでしょう。
まずはこの診断の軸を持つだけでも、感情的にならずに冷静に問題と向き合うことができます。
EDの治療判定やスクーリングで用いられるテストに、国際勃起機能スコア(IIEF)というものがあります。
数回トライしましたが彼とできたことがありません
ということであれば、彼は診断状はEDと診断されることになるでしょう。
そしてそれこそが病院に行くことを拒む理由であると思われます。
川口
男性は、”勃たない”と診断されるとアイデンティティが崩壊するくらいショックを受けますからね
男性の性嫌悪障害の割合は年々増加傾向にあります。
2008年から2010年のたった2年間で、セックスすることに関心がない+嫌悪している割合は
と大きく増えています。(女性も全体に増加傾向)
彼氏や旦那が性嫌悪になる場合は、相手との関係が
に変化したことで性欲が沸かなくなるケースが考えられます。
この中で「嫌いになった」は意外と少なく、一番多いのは「母と息子の関係」になってしまうことです。
むしろどれも「親しい間柄にある」からこその問題とも言えます。
阿部院長は「むしろ逆。性嫌悪症の夫婦は非常に仲が良いことが多い。問題は、どのように仲が良いかだ。結婚生活を続けていくうちに、パートナーが母親、兄妹、友人のようになってしまう」と話す。
このように男性の性障害はいろんな原因が複雑に絡んでおり、かつメンタルの影響がものすごく大きいです。
そのため、今回の相談に対して「こういうことをすべきである」と僕からは言うことができません。(そうすると医療行為に当たる可能性があるので)
よくあるのは、「段階的に慣れさせていく方法」です。
と言ったようなことを段階的にを繰り返す「行動療法」がメインになります。
これをカップル同士のコミュニケーションに置き換えるなら
といったような解決策を考えることができます。
性欲低下障害・性嫌悪障害になっている相手に、いきなり性交渉を持ちかけても断られるだけなので、徐々に徐々に焦らずじっくり慣れさせていく方法を考えましょう。
(※あくまでも一例であり、これが有効だと言う話ではありません)
そして何より一番は、彼が彼自身の問題として、その問題に向き合ってくれるようになることが理想です。
日本は性教育に大失敗している国なので、男性が「自分の性機能に課題がある」と認識するだけでもハードルが高くなっています。
そんな男性に対して、プライドを傷つけず、二人の問題として向き合ってもらうためには、やはり踏み込んだ会話する必要もあります。
セックスは一人の問題ではなく、二人の問題だからです。
心因性の場合、本人に課題意識と主体性があればカウンセリングは時間がかかりますが効果的です。
探せば日本にも腕のいいカウンセラーさんや精神科の先生がいらっしゃいます。
段階的に調整をかけて行った結果、本人が向き合ってくれそうなら、その時にしかるべき医療機関にかかるのが良いと思います。
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