なんでも言い合える関係になるには?コミュニケーションの大原則

記事更新日: 2023/11/30

ライター: 川口 美樹

この記事を書いた人

川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ

恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演

マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ

▼【相談内容】言いたいことが言える関係が理想だが、なんでも伝えるのは間違いか?

こんにちは。いつも拝見させていただいています、Nと言います。

現在やりとりしたり遊んだりしている人がいるのですが、LINEでの言葉の使い方が気になったり、上手く意思が伝わらないことに苛立ったりしてしまい、何度か言い合いになっています。

「なんでも相手に求めないこと」を頭では理解していますが、つい気になってしまいます。

 

そのことを相手に伝えましたが、「どうしてそんなにめんどくさいの?」と言われてしまいました。

何かにつけ気になることがあり、イライラしてしまい、すぐ口に出してしまうのはダメだと自覚しています。

私が自分勝手で相手に期待しすぎなんだろうなとも思います。

「自分は人にばかり指摘するけど、自分は直す気がないのか」とも指摘され、ごもっともだと思います。

 

  • 正直、この人は合わないのではないか?
  • イライラしてばかりで、この先付き合うことはできるのか?

とグルグル考えてしまいます。

 

言いたいことを言い合える関係が理想ですが、何でも伝えるのは間違いでしょうか?

ご助言をお願いいたします。

川口

はい、その考え方は間違いですね。

「なんでも言い合える関係」とは、頭に浮かんだことを「なんでもかんでもぶつけていい関係」ではありません。

むしろそんな関係性とは正反対であると言っても良いくらいです。

なんでも言い合える関係とは?

なんでも言い合える関係とは、2人の間に「どれだけ自分の感情をさらけ出しても受け止めてもらえる」という安心感と信頼関係があって初めて成り立ちます。

ところがNさんの場合、お互いがお互いのリクエストを真摯に受け止めていない様子ですよね。

川口

そのため、2人の信頼関係は築けていないと考えるべきでしょう。

コミュニケーションは「相手がどう感じたか?」が全て

コミュニケーションは「自分の言いたいこと」を伝えることももちろん大事ですが、「相手がどう受け取ったか?」を検証しない限り成長はありませんし、そこにしか答えがありません。

どんなにコミュニケーション術を学んでも、相手がNOならおかしいのは相手ではなく、こちらの伝え方なのです。

Nさんの場合、言いたいことをきちんと言えているので、何も言わないで黙っているよりかはずっと良いです。

ただ問題は、自覚されているように「もっと私の気持ちを理解してくれてもいいのに」という過度な期待があるところです。

要求するだけなら誰にでもできる

Nさんも彼も、相手に「こうしてほしい」という要求しかしていません。

「自分がどう感じ、どうなりたいから、あなたと歩み寄りたい」ということを表現しないまま、「あーして、こーして」と言い合っているだけです。

川口

そんな簡単なことで人が動くなら、誰もコミュニケーションに悩みませんよね。

「赤の他人にも同じことを言うのか?」を考えよう

恋人やパートナーに対して配慮の足りない人は、相手が他人であるという大切な前提を忘れ、「この人なら私を理解してくれるはずだ」と勝手に期待して、勝手に裏切られて、勝手に失望しています。

相手からしたら「そんなことは一言も言っていないのに」です。

コミュニケーションのコツは、「相手が赤の他人であっても、同じようなコミュニケーションを取るだろうか?」という視点に立つことです。

これは相手に過度な期待をしない訓練にもなります。

他人なら、もっと丁寧に、冷静に、前後関係をきちんと説明して、歩み寄れるはずですよね?

コミュニケーションをLINEに頼ってはいけない

相手との信頼関係を築きたいなら、大事なことは絶対にLINEでやりとりしないことです。

めんどくさがらずにきちんと顔を合わせて、あるいはせめて電話で、時間をかけてちゃんと伝えるべきです。

川口

ここをサボってLINE1通で済ませてしまうと、自分の気持ちや意図は絶対に伝わりません。

コミュニケーションは、その「めんどくさい」を丁寧にやらないと絶対にうまくいかないんです。

めんどくさい時こそ、1から100までちゃんと肉声で伝えましょう。

一見めんどくさいですが、あとで誤解や齟齬(そご)が生じなくなるため、とても楽になります。

だからこそ、LINEはただの「連絡ツール」であるべきなんですね。

まとめ

なんでも言い合える関係が理想であれば、「どれだけ自分の感情をさらけ出しても受け止めてもらえる」という安心感と信頼関係を築く必要があります。

そのためには、逆説的ではありますが「赤の他人のつもりで丁寧に冷静に伝えること」が重要です。

川口

そういう礼節と、配慮の積み重ねが、遠慮なく言い合える土壌を作ってくれるんですね。

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