川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ
恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演。
マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通。Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ)
川口
今回の恋愛相談が、過去イチで相談内容が長く、僕の回答に対する返事も長かったご相談でした。
川口
「元カノがどうしても忘れられない」ことを理由に、彼氏に一方的にフラれてしまったことに、どうやって折り合いをつけるのか?
とても本質的な内容になっています。
川口様
はじめまして。えこと申します。
ご多忙とは思いますが聞いて頂けたら嬉しいです。
彼に『会いたいなぁ』と言われた3日後に失恋しました。なかなか絶望できません。
彼とは1年半程のお付き合いで、去年異業種へ転職をし、忙しい彼でした。
この自粛生活の中で最後に会えたのは3月中旬。
4月終わりまで普通にLINEでやり取りをしていて、彼が『さすがに会いたなってきたなぁ』と言ってくれ、『コロナ終息するまでもう少し我慢だね』など話していました。その3日後です。
彼から『元カノから連絡が来て、俺から離れていった理由がわかった。連絡が来たことですごく気持ちが揺れてしまった。こんな気持ちじゃ今まで通り連絡取れない。一方的なのは百も承知だけどごめん、別れよう』と…。
それまで私も知らなかったのですが、彼には私と出会う1年程前に、3年間付き合っていた彼女がいて、彼女の方から突然去っていったという過去があったのです。
私は晴天の霹靂でしたが、まずは会えるようになったらせめてもう1度会って話したいと冷静に伝えました。
それでも『ごめんとしか言えない』と提案は受け入れてくれませんでした。
実は、最近になってアドラー心理学を読んだばかりでした。
少し前から彼の心が少し離れているなという感じはあり、(よし!これから課題の分離でがんばってみよう)と思っていた矢先の、元カノの登場でした。
【離れていった理由】は教えてくれませんでしたが、2人がお互い嫌いになって別れた訳ではないことは分かりました。
アドラーを読んでいたすぐだったのもあり、私は【彼がどうしたいかは私にはコントロールできない】と、突然のことで辛く悲しかったけれど彼を責めることなく、そんな理由じゃ仕方がない。敵わないとすぐ身を引きました。
そんな喪失感でとてもつらい時に、川口さんのコラムに辿り着き、トップ営業マンとクライアントのやり取りの例がとても分かりやすく、『私の行動は間違っていなかったのか』と思ったりもし、川口さんの言葉にグサグサやられながらも他のコラムもたくさん読ませて頂きました。
彼のことが本当に好きなら、彼の幸せを願うべきですが、3日前には会いたいと言ってくれたし、元カノとも連絡し合っているわけではないと言われ希望を持ってしまい絶望しきれないです。
前向きになれるよう厳しい喝を頂けたら嬉しいです。
川口
パートナーシップは、「何の前触れもなく突然終わらせる」奴とは組まない方がいいです。
このページの目次
大前提として、「自己都合でシャットアウトし、話し合いを避ける人」は、パートナーシップを築いていく上では組むべき相手ではありません。
ここは、えこさんの「好き」という感情とは別で考えなくてはいけません。
「好き」と「組める」は全く違う概念です。
今回彼は、何の前触れもなくえこさんのことをシャットアウトしたわけですが…。
これが夫婦だったら「元恋人のことを思い出し、急に離婚届を出して失踪する」みたいなヤバイ事件です。
仕事でもそうですが、「終わり方が汚い」人は「組む」上では信用してはいけないとお考えください。
「元カノ」というコントロール外の存在を引き合いに出されたことで、「なんじゃいそりゃ…ワシにどうしろっちゅーんじゃい」という無力感が、逆に希望を持たせてしまうのだと思います。
しかし、仮にヨリが戻ったとして、2回目・3回目同じことが起きないと思いますか?
川口
僕は起きると思いますね。
コロナの件で「緊急期に人の本性が出る」というシーンを僕もいくつも目にしました。
『目の前の課題にしっかり向き合える人なのか、それともすぐに逃げ出す人なのか?』
えこさんは自分の人生の船長として、どっちを船に乗せたいですか?
むしろ早めにわかって良かったのでは、と思います。
また自己肯定をしてあげることも重要です。
僕は相談を読んで「そんなひどいことをされて、よくそこまで冷静でいようとしていられるな」と純粋に尊敬しましたよ。
普通なら「どういうことよ!?」とヒステリックになってもいい案件に、スッと身を引こうとしているマインドが素晴らしいと感じました。
人のご縁とは面白いもので、ある人が人格的にレベルアップすると、それまでのお付き合いが自ずと断捨離されてしまうのです。
起業・独立する女性がそれまでの彼氏と別れる、というのは本当によくある話です。
「課題の分離」に興味を持たれた時点で、彼とは住む世界が変わったんだと思います。
住む世界が変わると、引き寄せも自ずと変わっていきます。
恋人や友人という最小単位から、チーム・組織という単位至るまで、自分を取り巻く人間関係が変わっていきます。
「課題の分離」は幸福なコミュニケーションへの第一歩ですので、彼がそのスタートを後押ししてくれたとも考えられます。
「これまで」に目を向けるのではなく、今この瞬間をどう捉えて、どう「これから」につなげていくのか?視点を動かしてみましょう。
川口
未来は明るいと思いますよ
貴重なお時間頂き、お返事・的確なアドバイス・優しいそんな尊敬の言葉まで…本当に有難うございます。
お礼と感想と感謝をお伝えしたいです。
パートナーシップにおいて【好き】と【組める】は全く別もので考える。
というご指摘、私の中には浮かんでこなかったので目からウロコでした‼︎本当にそうですね。
川口さんの【たとえ】にはいつもとても分かり易く納得いきます。
もし夫婦間の話だったら…ヤバイ事件ですよね。たしかに、失踪ですね…
アドバイス頂き、頭の中がシャキッとクリアになりました。
元カレのことは『嘘がつけない正直でシンプルな所が尊敬できる好き』と思っていたので、私と元カノをしばらく様子見で二股かけることもできるのに、嘘のつけない所がどこまでも彼らしい…とまで思ってしまっていました。
それに、別れた後いろいろ考えている中で『3年間付き合ってて元カノに突然居なくなられて彼も当時、ものすごい喪失感で辛かったんだよね…』とまで思っていた私は、優しすぎるのでしょうか?(^^;;
最近では『こんなに優しいやつ、他になかなか居ないのに。わかってないなぁーこんにゃろっ』と思えたりしてました。
実は、川口さんのコラムがことごとく心に響いたので著書も購入し読ませて頂きました。
他の方も言われているように、ほんとに人生変わりました。
読み進めていくうちに、目の前が開けていくというか、けして大袈裟でなく明るくなっていく感覚でした。
正直まだ元カレのことがあるので(あぁ、もっと早くにこの本に出会っていれば…)とも思ってしまいますが、川口さんも仰ってくれたように、この時点で川口さんの本に出会えたのは今回の元カレのこと…元カノさんが登場してくれたおかげです。
私はすごく今までより成長できていますし、元カレと出会えたことで成長できたことは間違いないです。
川口さんからの優しい言葉も頂けましたし。【今、ここ】でこうなっている意味を考えていきたいと思います。
川口さんの本は【幸せになりたい全ての人へ】勧めたくなる本です。
まわりや友人にもどんどん紹介したくなりました。読んでもらいたい。
本の『おわりに』を読んでチョコ入りを飛ばしたくなりました(^^)
本のレビューも近々投稿させて頂きますね♪
本当に有難うございました。
引用:マシュマロ相談
この相談者さんの素晴らしいところは、過去の事実を「プラスに解釈した」ところにあります。
と、「彼に別れを告げられた」という事実の、負の面ではなく正の面を見ようとしているところです。
川口
現実がしんどすぎる時は、これをやらないと、ドンドンしんどくなってしまうんですよね。
無理やりにでも物事をプラスに解釈する癖がつくと、メンタルが落ち込まなくなるので、とてもおすすめです。
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