川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ
恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演。
マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通。Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ)
川口さんへ
ツィートやブログ拝見しております。「さわ」といいます。
今、恋愛のことで頭がいっぱいになってしまい、電話占いにハマってしまいました。
初回無料や初回数百円で済んでいるので、金銭的なダメージはまだ少ないですが、精神的に不安定になり余計にまた占いを探してしまいます。
川口さんは占いや鑑定などに信憑性を感じますか?
経営者の方たちは占いや鑑定の言葉を参考にしている…というのもたまによく聞きます。
また「相性が悪い・未来は真っ暗」と占い師などに言われた場合、どうやって立ち直ればいいでしょうか。
以前、ある霊媒師を名乗る方にズタボロに中傷されたことがあります。初めて会ったよく知りもしない相手に、個人情報まで曝け出して伝えたことを後悔しました。
初対面の相手にないがしろにされ、一番繊細な部分を攻撃されたので、かなり引きずってしまいました。
また、気になってる相手をいろんな占い師に見てもらうと、相性最高という人もいれば止めた方がいいという人もいます。
これは、占いではなくても、同じ人物や出来事を複数名が見ればそこに様々な意見が出てくるのと一緒だと頭では理解できています。
わたし自身も、「彼との相性は最高。未来も明るい!」と言われれば気分があがり、「やめた方がいい、幸せにはなれない」と言われれば落ち込みます。
…あれ?こういうことですね!どちらの視点も可能性もあるってことですね。そういうことでしか、ないのかも。
今うまくいかせたい関係に、未来の保証を求めたいのかもしれません。
「合格するなら勉強する」と同じことをやろうとしてたんですね(汗)
占いのことを質問しましたが、わたし自身が他人に言われたことを気にしすぎることが問題なような気がしてきました。
この根底にあるのは、承認欲求の表れというだけでしょうか。
川口
自分で解決してしまいましたね!!(笑)
川口
せっかくなので、恋愛における「占いとの付き合い方」についてまとめてみたいと思います。
このページの目次
芸能界でもファンが絶えないというゲッターズ飯田さん。
彼が占い師を志そうと思ったきっかけは、とある占い師に「あなたの部屋の本棚から赤い本が落ちているわよ」と、記憶にないことも言い当てられたことでした。
そこから彼は独学で様々な占いを徹底的に勉強しました。
彼の何がすごいって、占いを無償で行って、その一人一人のデータを全てノートに蓄積してきたということ。
その数なんとおよそ5万人!!
彼の占いは、圧倒的なデータに基づいた「統計学」なんですね。
「実践で5000人くらいまでは当たりませんでした。しかし2万人を超えたら、もう完全にハズレないですね」
と、「バナナマンの決断は金曜日」(フジテレビ系)という番組で語っていた時は、目ん玉飛び出るかと思いました。
あまりに的確な予想をするので、そのノートがハーバード大学の研究対象になっている、なんて話もあるほどです。
これまで長く引き継がれている占いの多くは、生年月日をもとにした「統計学」であることがほとんどです。
中国の経営者は、生年月日でいろいろなことがわかってしまうのを知っているため、生年月日を偽っている人もいるのだそうです。
僕個人は、生年月日からその人の性格や思考性の癖を統計的に洗い出した「素質論」というものを活用しています。
経営者仲間の間でも、だいたい出てくる高名な先生は「統計」から、その人のバイオリズムや運気などを占われていることが多いです。
川口
「占いの根拠は統計である」ということがわかると、占いとの向き合い方がシンプルになります
※)マジモンの「能力者」は確かに存在しますが、その人はだいたい富裕層が顧客なので、一般人がお目にかかれることはほぼありません。
僕はたびたび
『心理学は「人間はこういうときにこういう行動を取りやすい」という統計だから、目の前の相手がそれに当てはまるとは限らない』
ということを発信しています。
心理学を学ぶことは確かに有意です。しかしそれが1対1でのコミュニケーションがめちゃくちゃ上手になることはありません。
ましてや、「人の心を透視する」なんてこともできるようにはなりません。
これと同じで、占いも「言う通りにしていればなんでもうまくいく」ものではありません。
あくまでも、その占いを通じて意思決定をするのは自分です。
さわさんが気づかれたように、不安から占い師に依存したくなる時は、「未来の保証を求めたくなっている」時です。
もう少し厳しい言い方をすると、「自分で未来を作る気がない時」です。
占い師に「彼はあなたのことが好きですよ(嫌いですよ)」と言って欲しい、そうすれば確信を持って行動できると思っているのですが、実際はその「正解」を教えてもらっても行動ができません。
なぜなら「占い師が言っていることが外れていたらどうしよう」と悩んでしまうからです。
そうすると別の占い師のところに行きたくなり、真逆ことを言われて混乱してしまうというわけです。
そういった占いに一喜一憂しないためには、「占ってもらった結果、なんのアクションにつなげたいのか?」を明確にしてから占ってもらうことが重要です。
もし今度占い師に何かをアドバイスされたとき「根拠はなんですか?」と聞いてみてください。
腕のある占い師なら明確な根拠を応えられます。
それに納得できる場合にのみ、その結果を聞いて「どういうアクションにつなげるのか?」を考え、そして実行しましょう。
逆に「霊能力です」とか適当なことしか言わない占い師のいうことは信じないことです。
無理に行動に移す必要もありません。
おまけです。
電話占いの業界はアフィリエイトでも有名なジャンルですので、僕もそれなりに知見があります。
ユーザーとして電話占いを利用するときの注意点を簡単に紹介しておきます。
僕も占い業界に明るいわけではありませんが、占い業界ほど「ホンモノとニセモノ」がはっきり別れている業界もないと言えます。
特に電話占いの世界はそれが顕著です。
電話占いの会社の中は、「テレオペのバイトとして雇った」占い師もどきを在籍させている会社も存在します。
一方で、いわゆるホンモノの占い師を看板占い師として採用している会社ももちろんあります。
これも心理学の一つですが、「バーナム効果」と言って、
占い師
あなたはとても大きな悩みを抱えていますね・・・?
と当たり前のことをさも「見抜かれた」ように言われることで、
川口
すごい、なんでわかるんですか!
と、自分ごとのように感じてしまうことがあります。
これを利用して、相手の気持ちを「当てて」いき、相手からの信用を引き出そうとする「コールドリーティング」という技術があります。
悪徳占い師(業者)は、このコールドリーディングの技術が異様に高いです。
「当たる!」からと言って信用していいわけではないので、その辺は注意してくださいね。
詳しくは「電話占い 闇」とかで検索するといっぱい出てくるので、自分の目でいろいろ調べてみてください。
信用できる会社の「正解」を求めずに、「自分で」信用できる会社を探す主体性が大事です。
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