なぜ「男に追われる恋愛」を目指すと絶対に幸せになれないのか?

記事更新日: 2023/08/16

ライター: 川口 美樹

この記事を書いた人

川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ

恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演

マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ

なんとなく呟いたこちらのツイートに、めちゃくちゃコメントいただいています。

事の発端はこちらの相談でした。

川口さんの記事やツイートをいつも楽しみに拝見しております。

いつも参考にさせていただいております!

個人的なものですが、ご相談に乗っていただけましたら幸いです。

遠方のタイプな知り合い(1〜2回話した程度)と1カ月ほど連絡を取っております。

(中略)

私は仕事柄遠方にも安く行けるので彼に会いに行ってみてフィーリングを確かめたいと思っていますが、付き合う前の遠距離に関するサイトを見ると女性側から会いに行ってはいけないと書いてあり、かつコロナのこともあり彼女でもないのにわざわざ会いに行くのは重いかな、迷惑かな?と悩んでおります。

アドバイスを頂けましたら嬉しいです。

こちらの相談に関して、以下のように回答しました。

僕は常々、「女性が動かずにいかに男性を動かすのか」を教える恋愛アドバイスに疑問を感じています。

この記事では、そんな「疑問」の根拠について述べていきたいと思います。

「相手に追わせろ理論」の基本発想

「追わせろ理論」はそのベースに、「いかにして相手の脳内を、自分という存在で占めるのか?」という発想があります。

つまり、自分と会っていないときに

  • 「あの子今何してるかな?」
  • 「他にも好きな男性がいるのかな?」
  • 「どうして連絡返ってこないんだろう?」

と想像させてモヤモヤさせれば落とせる、というわけです。

そしてそれを根拠に

  • 好きなのがバレバレなLINEをやめろ
  • 遠距離恋愛なら自分から会いに行くな
  • 会ってるときは押して、会ってないときは引け

と主張しています。

全ては

「男が追いかけたい生き物だからだ!」

と。

好意をチラ見せしていくことで、相手の男性にアレコレ想像させ

「男の狩猟本能をかき立てるんだ!」

と。

「好意のチラ見せ」がちっとも効果的でない理由

確かに人は誰かを好きになったときに、そんな風にアレコレ考えてしまうものです。

しかしそれは好きになった結果、勝手になるものです。

こちらが相手に「そうなるように」仕掛けてどうにかなるものではありません。

なぜならば、恋愛の優先順位が下がっているからです。

「恋愛」は「趣味」の優先度に到底及ばない

株式会社パートナーエージェントの行った調査によれば、今の二十代は

  • プライベートを優先したい人が40.9%、恋人を優先したい人が32.3%
  • 生活の中で最も優先順位が高いのが「趣味」、恋愛は7番目である

ということがわかっています。

恋愛をしたくない理由ダントツ1位「めんどくさい」

加えて、

  • 結婚願望がない人の理由の40%が「結婚・恋愛が面倒」(*1)
  • 恋人が欲しいとは思わない理由の39.8%が「恋愛が面倒だから」(*2)

というデータも出ています。

つまり今の人たちにとって、恋愛は面倒で優先順位の低いものになっているんです。

なぜか?

川口

そういう「追うとか追われるとかの駆け引きが疲れる」からですよ!

「明確な好意」の方が有利な時代

かと言って恋愛へのモチベーションが下がっているわけでもないんです。

上記で紹介したどの調査でも、「恋人が欲しいか?」と聞かれたら、半数以上が「欲しい」と言っているのです。

川口

別に「恋人が欲しくない」わけではないんですよ。

『恋人は欲しいけど、恋愛はめんどくさい』

これが今の20代・30代前半の人たちの総意です。

ということは「向こうからきてくれるならウェルカム」ということでもあるんです。

今は(男女ともに)「明確な好意」の方が求められているんですよ。

川口

そういうニーズがある市場に、「好意をチラ見せしよう」というソリューションを提案するアドバイザーって、めちゃくちゃセンスないと思いませんか?

「相手に追わせろ理論」を信奉する人は魅力に乏しい人です

ここまで読まれて見て

 

でもわたしは「明確な好意」を出して、フラれたことがあるんです…

と反論したくなった人もいるかもしれません。

それは「明確な好意」が問題だったのではなく、「好意の伝え方」が問題なんです。

要するに、自分が相手にとって「好意を向けられたいと思えるほど魅力的な人間じゃない」ってことです。

その魅力の無さに向き合わずに、「男に追わせなきゃいけないんだ!」と信じてしまう人は、

  • 「連絡するのはいつもわたし」
  • 「私に夢中になって欲しい」
  • 「自分ばかり尽くしている」

と不満をこぼしている傾向がとても強いです。

「連絡するのはいつもわたし」

当たり前です、あなたが「連絡したい人」じゃないのですから。

あなたに会うことで得られる楽しさ・充実度・癒しがないから、相手は連絡をしてこないんです。

文句があるなら連絡をするのを辞めたらいいんじゃないですか?

川口

それで連絡が来なくなるなら、それまでの関係だったってことです

「私に夢中になって欲しい」

そんな自分勝手なエゴで、相手の人生をコントロールしようとしてるから恋愛がうまくいかないんです。

あなたの働いている会社の社長が、「君にはもっと仕事に夢中になって欲しい!」と言ってきたら腹立ちますよね?

「だったらもっと魅力的な仕事持ってこいや」って思いますよね?

相手もも思ってるんじゃないですか?

川口

もっと魅力的な人間になってから言えや

って。

「自分ばかり尽くしている」

見返りを求めている時点で恋愛のセンスがないです。

「これだけ懇切丁寧に接客したんだから商品買ってくださいよ」って、言ってくる営業マンと同じでめちゃくちゃダサいです。

川口

「単純にあなたに営業力がなかっただけでしょ?」

【関連記事】上手に「明確な好意」を伝えるには?

じゃぁ、その「営業力」=「ちゃんと好意が返ってくる好意の伝え方」っていうのはどうしたらいいのか?

それはこちらの記事にまとめていますので、ぜひご一読ください。

【結論】「相手に追わせろ理論」は当てにならない

愛情は”狩るもの”でも"追われるもの"でもありません。

二人でじっくり育てていくものです。

追う追われる、という発想になった瞬間に、そこには「尊敬」という概念が消え、「駆け引き」だけが残ります。

駆け引きの上に成り立った土壌に、愛情は育ちません。

恋愛のゴールを「好きになった人と付き合うこと」ではなく、「愛情を育んでいくこと」に置いているなら、「追う追われる」の発想を捨てることです。

そうでなければ、「長く続く幸せな恋愛」なんて一生体験できません。

だって、「狩れたら終わり」なんですから。

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