【恋愛相談】自分の気持ちを伝えることが怖くなってしまいました(HSP)

記事更新日: 2023/08/15

ライター: 川口 美樹

この記事を書いた人

川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ

恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演

マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ

▼ご相談内容「自分の気持ちを伝えることが怖くなってしまった」

元彼から別れ際に言われた言葉に対して、未だ心が翻弄されてしまって困っています。

 

私はHSP気質で、人に自分の気持ちを伝えることが得意ではありません。

人の顔色伺ったり、良かれと思って無理をしてしまうことが多いです。

それ故に、自分のキャパを越えた頃(だいたい付き合いに慣れてきた頃)に不満や不安が爆発するタイプです。

 

別れの理由は、価値観の違いとのことです。

お互いの素が出てきた頃にコロナによる自粛期間に入り、やり取りはLINE メッセージが中心でした。

 

きっかけは、とあることが原因でちょっとしたケンカ、意見の食い違いになったことです。

彼とのこれからの未来を考えたときに、関係性を築く上では自分自身を出すことが必要だと思ったので、意を決して自分の気持ちを伝えました。

彼からは『自分の思い通りにならないと人に当たる人なんだ』と言われてしまい、『その価値観が合わないし、今後もそれが続くことがしんどい。この価値観はすり合わせられないから、この先のことを考えられない。』と言われました。

 

彼からの価値観のすり合わせが出来ないという言葉に絶望したので、私も別れに納得した形です。

今、未練とかもありません。

 

ですが、相手に気持ちを伝えたことで関係性に亀裂が入ってしまったので、ますます人に気持ちを伝えることが怖くなってしまいました

特に、私にとって1番勇気を出したこと…つまり『自分の気持ちを伝える』ということが『思い通りにならないから人に当たる』ことだと言われてしまった事がとても辛く感じ、当時は食事も喉を通らない程に気持ちが病んでしまいました。

別れて数ヶ月経った今でも心にずっと引っかかっています。

 

今後、もし誰かと付き合ったとしても自分を受け入れて貰えないのでは?という気持ちに縛られてしまって、誰かと関係性を築くことや自分自身を出すことに怖さが出てしまっています。

 

こんな自分に何かアドバイスを頂けないでしょうか?

川口

HSPの方が抱える問題の多くは「自分のトリセツ」を作ることで劇的に改善されます。

▼今回のお悩み解決ポイント

HSPの人は、確かに人よりも敏感で「生きづらさ」を感じやすい特性があります。

しかしその「生きづらさ」は工夫次第で和らげることが可能です。

恋人選びもその「工夫」の中の一貫で、HSPに理解がない人を選ぶと「疲弊する原因」をわざわざ増やすことになります。

恋人にはきちんとHSPであることを説明し、自分の取扱説明書を渡してあげなければなりません。

「生きづらさを減らす」HSPの基本戦略

HSPのチェックリスト

▼HSPの特徴・及びチェックリスト
  • 自分を取り巻く環境の微妙な変化によく気づく方だ
  • 他人の気分に左右される
  • 痛みにとても敏感である
  • 忙しい日々が続くと、ベットや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所に引きこもりたくなる
  • カフェインに敏感に反応する
  • 明るい光や強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
  • 豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい
  • 騒音に悩まされやすい
  • 美術や音楽に深く心動かされる
  • とても良心的である
  • すぐにびっくりする(仰天する)
  • 短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
  • 人が何かで不快な思いをしている時、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば電灯の明るさを調整したり、席を替えるなど)
  • 一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ
  • ミスをしたり、物を忘れたりしないようにいつも気をつける
  • 暴力的な映画やテレビ番組を見ないようにしている
  • あまりにもたくさんのことが自分の周りで怒っていると、不快になり神経が高ぶる
  • 生活に変化があると混乱する
  • デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
  • 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で優先している
  • 仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
  • 子供のこと、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた

12個以上に「はい」と答えたあなたは、おそらくHSPです。

ただ、たとえ「はい」が1つしかなくても、それが非常に強い傾向にあればHSPである可能性があります。

引用:長沼陸雄『「敏感すぎる自分」を好きになれる本』より

このようにHSPの人は、敏感さゆえに普通の人よりも多くの徒労感を感じやすい性質があります。

HSPは工夫次第で「生きやすく」なる

ただし「そう感じやすい」だけであって、工夫次第では日々感じている生きづらさを軽減させることが可能です。

『「敏感すぎる自分」を好きになれる本』の著者、長沼陸雄先生は、その著書の中で

  • 「一般的なHSP」ではなく「自分の抱えるHSP」に詳しくなる
  • 敏感さを感じる刺激を可能な限り減らす環境設計をする
  • ヨガやアロマなど、セルフケアを習慣化する

ことが大事だとおっしゃっています。

この辺りの詳細は書籍を読んでみて、自分に活かせそうなことを取り入れてみてください。

川口

大事なのは次にあげる「考え方を変える」ことです。

HSPの人が「生きやすくなる」ための考え方

HSPの人が生きやすくなるためには、次の「考え方」を取り入れることが重要です。

▼HSPの人が「生きやすくなる」ための考え方
  • 「いい子」を演じるのをやめる
  • 自分を責めすぎないようにする
  • 何でもかんでも「HSPだから」と紐付けない
  • 頑張りすぎない、抱え込みすぎない
  • 無理にポジティブ思考になろうとしない
  • 頭の中にある「〜すべき」という常識を一回疑う
  • 自分と合わない環境からはとっとと身を引く

これは非HSPの人も同じですが、HSPの人はより一層意識すると良いでしょう。

特に、HSPの人は、幼少期に親や教師の機嫌に敏感であったため、「自分さえ我慢すればいい」と考えがちです。

さらに、自分と他人の境界線が曖昧なため、「私は私、あの人はあの人」と切り分けるのが苦手ですよね。

そのため、勇気を持って「嫌われてもいいからしっかりと自分を主張する」ことが重要です。

この辺りはアドラー心理学の『課題の分離』を学んでみてください。

HSPのパートナーシップの築き方

パートナーにHSPを理解できる人を選ぼう

さて、前置きが長くなりましたが、HSPの人がパートナーを選ぶときは、上記のような「HSPの特性を理解できる人であること」が必須条件になります。

彼からは『自分の思い通りにならないと人に当たる人なんだ』と言われてしまい、『その価値観が合わないし、今後もそれが続くことがしんどい。この価値観はすり合わせられないから、この先のことを考えられない。』と言われました。

川口

これは完全に、相談者さんがというより、彼がHSPの人に対応できるキャパシティがなかっただけですね。

恋人を作るときには、

  • 自分はHSPであること
  • HSPという人間の特性
  • 自分のコミュニケーションの傾向性

を事前に理解してもらった上で交際を始めなければいけません。

でないと『自分の思い通りにならないと人に当たる人なんだ』と勘違いされてしまいます。

自分の取扱説明書を作ろう

加えて、前述の通り『「一般的なHSP」ではなく「自分の抱えるHSP」に詳しくなる』ことも重要です。

これは、自分の取扱説明書を作ることにつながります。

  • 普段自分が「敏感すぎて」困っていること
  • それに対して自分が気をつけていること、対応策
  • 相手に知っておいて欲しいこと、やって欲しいこと

を明文化して、いつでも「私の扱い方」を説明できるようにしておきましょう。

川口

日々の振り返りノートをつけて、自分を客観観している人が多いですね、

ディスコミュニケーションの8割は「伝え方」の問題

今回の元彼の件に関しては、相談者さんの「準備不足」もあったとは思いますが、ほとんどは彼の器の問題なので気にしなくていいです。

しかし、どんなにHSPに理解のある人と付き合えたとしても「伝え方」が悪ければ、人間関係を崩します。

これはHSPだからとか、そういう話ではなく、ほとんどの人が「正しい伝え方ができていない」ことで、誤解を招き亀裂を生んでいます。

「伝えることが怖い」なら、「伝え方」に関してたくさん勉強をしてください。

大事なのは「伝えること」ではなく、「伝わること」です。

過去を未来の言い訳にしないこと

未来は常に「今」の選択の結果です、そこに「過去の出来事」は一切影響がありません。

あなたが今、

今後、もし誰かと付き合ったとしても自分を受け入れて貰えないのでは?という気持ちに縛られてしまって、誰かと関係性を築くことや自分自身を出すことに怖さが出てしまっています。

と嘆いているのは、「より良い未来に向かって自分を変えることがめんどくさい」と考え始めているからです。

未来を「過去→現在→」の時系列の延長にあると考えると、「できそうな自分」にしか挑戦しないつまらない大人の出来上がりです。

「なりたい自分」は常に、「今のままではなれなさそうな自分」です。

今のままでは到達しない未来を手に入れるためには、「今までやったことないこと、できそうにないこと」に挑戦し続けなければなりません。

それを「怖い」と考えるのは、あなたがHSPだからではない、ということだけ釘を指しておきます。

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