川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ
恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演。
マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通。Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ)
恋愛の醍醐味といえば、なんといっても、自分のしたことで相手が喜んでくれることが、自分ごとのように嬉しくなることではないでしょうか。
それが日々の活力になって、恋愛以外のことも頑張れる!
そんな人も多いのではないかと思います。
しかしこれがときに、「相手に尽くしすぎな恋愛」になってしまうことがあります。
そういった純粋な動機から始まったはずの好意が、いつしかお互いにとっての「重り」になってしまう。
やればやるほど、幸せな気持ちになるどころか、不安でいっぱいになってしまう。
川口
どうしてこんなことになってしまうのでしょうか?
それは、「尽くす」という行為が恋愛にとって必要がないどころか、害にすらなるということを知らないからです。
「いつも相手に尽くしすぎてうまくいかない」
「ダメ男生産機だと言われてしまう」
「良かれと思ったことが空回りしている」
そんな問題意識を持っている人に、ぜひお伝えしたいことがあります。
愛されたいなら絶対に尽くすな
このページの目次
尽くされると重く感じてしまう一番の理由は、「見返りを求められていると感じるから」です。
甲斐甲斐しく、部屋の掃除をしてあげたり、料理を作ってあげたりするその行為の裏に、「これだけ尽くしているんだから、私にもっと愛情表現をしてよね?」という期待を感じてしまうんですね。
この期待がプレッシャーになります。
さらに悪いことに、真心からお世話していると考えていることも多いため、自分がそのプレッシャーを相手に与えていることに無自覚であることも多いのです。
例えばあなたが、彼となかなか会える日程組めなくて、「そろそろ会いたいな」とLINEをしたとしましょう。
しかし、既読がついたにも関らず、1日経っても2日経っても返信がきません。
あなたは「迷惑な提案をしてしまったのかな?」と勝手に不安になり「ごめん、忙しいよね!落ち着いたら教えて欲しいな!」とフォローのLINEを入れます。
残念ながら、その「気を遣われている感じ」が重いんです。
あなたは相手に配慮した言い方をしたつもりでも、相手は「あぁ、早く返信しろってことだよなぁ。めんどくさいなぁ」と感じてしまうんです。
こういう時は、返信が来るのを待つ→しばらく来ないならリマインドをかける→それすら返信しないなら別れる、くらいしかやることがないのです。
川口
コミュニケーションにおいて、一番重要視すべきなのは「相手がどう感じたか?」です。
自分が
という気持ちで恋人に接しているつもりでも、尽くしてしまうとその善意が裏目に出てしまいます。
どんなに美味しい料理を振る舞っても、相手が満腹の状態だったらただの拷問です。
相手に喜んでもらいたいなら、「自分が何をしてあげられるのか?」から考えるのではなく、「相手が何をして欲しがっているのか?」から考える必要があります。
あなたは、その要求に応えさえすればよく、何かこちらから積極的にしてあげる必要はないのです。
繰り返しになりますが、一番の元凶は「やったことに対しての見返りを求めてしまうこと」です。
そういった承認欲求を満たすために、自分から奉仕をすることで相手からの好意を期待してしまう、これをやめる必要があります。
そもそも他人は自分の思い通りには動かないですし、自分も相手の思い通りに動かなくても良いのです。
尽くしがち女子は、「指摘されてから謝る。要求されてから応える。それまでは何もしない」くらいの方がバランスがよくなります。
「何もしないと言われても、相手の興味がなくなってしまうのが怖くて、何かをしないと不安になってしまう」
そう悩んでいる人におすすめしたいことがあります。
それが、「意図的に恋人にお願いをする」ということです。
尽くしがち女子は、他人に頼ることが苦手な傾向にあります。
しかし逆の立場になって考えてみてください。
あなたが他人から頼りにされたら、そしてそれが好きな人なのであれば、「よっしゃ人肌ぬいでやるか」という気持ちになるのではないでしょうか。
相手も全く同じことを思っていて、あなたから頼られたいと思っているのです。
頼ることが効果的なのは、頼られた側にとってそれが自分の存在意義の肯定につながるからです。
あなたが恋人に頼れば頼るほど、恋人は自分に自信をつけることができるんですね。
川口
頼ることって相手への貢献になる、っていう側面もあるんですよね。
僕も妻にちょいちょい「髪の毛乾かして〜」とか「足揉んで〜」とリクエストされます。
めんどくさいなぁと思いつつ、なんだかんだやってしまうのですが、それはやったら喜ばれることがわかっているからに他なりません。
相手に何かをお願いすることは、それがどんなに些細なことでも「しっかり喜ぶこと」を忘れないでください。
この際「申し訳ないな」と思ってはいけません。「ありがとう」と声と表情に出せば良いのです。
あなたが笑顔になることが相手の承認欲求をうめ、自分自身の喜びになるのです。
パートナシップにおいては、「してあげる」という感覚を排除することが大事です。
尽くしがち女子は、自分が常に「してあげる側」に位置しながら、「やってもらうこと」を期待しているわけですが、このように「与えること」がどちらかに偏っている関係はうまくいきません。
この比重が偏ると、それが当たり前になってしまい、「してあげる側」と「やってもらう側」が固定されます。
「やってもらう側」はやってもらうことが当たり前になるので、「してあげる側」に移ることをしなくなります。
さらに「してあげる側」もしてあげることが当たり前になるので、「やってもらう側」に移れなくなるのです。
では「してあげる側」と「やってもらう側」とバランスが取れているカップルがうまくいくのか?というとそうではありません。
長続きするカップルにはそもそも「してあげること」を意識していません。
お互いがやる必要があると思うことをやり、結果的にそれが「与え合う関係」につながっているだけで、与えることを目的にしているわけでははないのです。
そのため、最初から見返りを求める必要がないのです。
恋人に尽くしてしまうのは、愛されたいという願望から来るわけですが、尽くせば尽くしてしまうほど、相手にプレッシャーを与え、まったく愛されないという結果をつくります。
もしあなたがお相手と愛し、愛される関係を構築したいなら、「してあげること」をやめましょう。
それよりもむしろ積極的に「してもらう側」に回ってみてください。
そして、してもらったことには最大限の喜びを表現すること。
川口
これだけで、恋人同士の関係はずっと良好なものになりますよ。
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