川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ
恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演。
マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通。Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ)
今付き合っている彼氏は結婚願望がない。
自分はいつか結婚できたらなぁ、くらいに思っている。
そんな彼氏との結婚は望めず、交際相手としては適さないのか?
みやこと申します。
先日の「3ヶ月問題」に関連して、疑問に思う一説があります。
いわゆる「結婚願望がない人=交際相手に適さない、本命ではない(見切り対象)」という意見について川口さんはどう思われますか?
私はこれは「女性側に結婚願望があることが前提」かつ「結婚至上主義」の考え方だと感じます。
結婚を前提に交際相手を選ぶことに違和感があると同時に、結婚が前提でない交際の意味も考えてしまいます。
自身は「今は考えてないけどいつか結婚したくなるかも…」というスタンスなのですが、
この言説通り、自分との結婚願望を持つ人との交際が望ましいのでしょうか?
なお、現在の交際相手とは良い関係を築いていますが、結婚願望が無い人なので見切り対象となってしまいます。
それには少し違和感があります。
とりとめもなく疑問をぶつけるような形となってしまい申し訳ありません。
ぜひ川口さんのご意見をお聞かせ願いたいです。
少し相談内容が複雑になっていますが、要するに
ということですよね?
これは、多くの人が悩むテーマですが、あまり難しく考える必要はありません。
「恋人にふさわしい人と、結婚相手にふさわしい人は違う」ということさえわかっていれば問題ありません。
川口
みやこさんはすぐに彼と別れる必要は全くありません。
しかし、将来、みやこさんが本気で結婚したくなった場合は、「決断」する必要がありますね。
このページの目次
結婚願望がない人は、結婚相手には適しません。
しかし、結婚願望がない人が交際相手に適さないか?と言われればそんなことはありません。
前提として、僕は「結婚は恋愛と全く違うものである」と考えています。
スポーツで言えば、サッカーとバスケットボールくらい違います。
どちらも球技であり、ゴールを決めて点数を奪い合うスポーツですが、ルールが全く違いますよね?
恋愛と結婚も、「好き」という感情を基盤にした人間関係の一形態ですが、中で動いているルールが全く違います。
サッカーで活躍できる人が、バスケで活躍できるわけではないのと同じように、恋人として適切な人が、結婚相手として適切であるとは限りません。
その逆も然りで、結婚相手として適切な人でも、恋人として見ると魅力的に見えないことがよくあります。
川口
リオネル・メッシは世界No1プレイヤーの称号(バロンドール)を6回も受賞しましたが、NBAにいったら身長が低すぎて全く活躍できないと思います。
バスケの神様であるマイケルジョーダンが…(以下略)
結婚が素晴らしいとか、恋愛が劣っているとか、そういう話ではなく、比較対象にならないくらい「種目が違う」のです。
ですから
結婚を前提に交際相手を選ぶこと
は何もおかしなことではありません。バスケがやりたいのに、バスケをやりたくない人と組む人はいません。
そうなると、
結婚が前提でない交際の意味
を考える必要もない、ということがわかりませんか?
サッカーをしたい人とはサッカーをやればいいだけ。
川口
バスケットをやる前提で、まずはサッカーからはじめようとする人がいたら頭おかしいですよね?
恋愛は恋愛がしたい人と、結婚は結婚がしたい人としたら良いのです。
みやこさんの今の彼氏は、恋人として相応しい人なのでしょう。
一方、結婚相手として相応しい人なのかどうかは未知数です。
ただ、『バスケをやりたくない人にバスケを勧めても、やらない可能性が高い』のは確かです。
もちろん、バスケしたい人の情熱にほだされて、「しょうがない、そんなに言うならやってみるか」となることはあります。
川口
でも今回の場合、そもそもみやこさんが、バスケ(結婚)やりたくなってないですよね?
みやこさんが「今は結婚を考えてない」なら、彼も当然「考えてません」。(だから付き合っているわけでして)
それなのにどうして、
を期待できるのでしょうか?
ゼロとは言いませんが、確率としてはあまりにも低い確率です。
みやこさんが結婚願望が湧いたタイミングで、彼の結婚願望がわくとも限らないし、彼がみやこさんを結婚相手として選ぶ確証もありません。
みやこさんが、「私、バスケすることにした!」といっても、彼は「いや、俺はサッカーしていたいよ」と言うかもしれないのです。
その時、みやこさんは決めなければなりません。
川口
彼がバスケをやりたくなるまで口説き続けるか、最初からバスケをやりたい人と組み直すか、をです。
そして、一方で、みやこさんは覚悟しなければなりません。
彼がバスケをやりたいと思った時に、必ずしもその相手にみやこさんを選ぶわけではないと言うことを。
僕は、『「結婚するものだとばかり思っていた」彼女を振り、あっさりと別の女性と結婚する男』を何人も見てきました。
こういう場合、「彼氏がひどいやつ」に仕立て上げられがちですが、僕から見ればシンプルに「彼氏が結婚したくなるような彼女ではなかった」という事実がそこにあるだけです。
「恋人として相応しい」と選ばれている人が、「結婚相手としても相応しい」人間になるのは難しいです。
もちろん、結婚願望がない二人が付き合って、お互いが大事な人になり結婚に至るケースもあります。
それと同時に、そうならないケースもたくさんあります。
そしてそうならないケースの場合、「あの時間はなんだったんだ」と後悔するケースがとても多いのです。
であれば、最初から結婚願望がある人を狙いに行った方が、結婚相手に相応しい人を採用できる確率が高まります。
そういう理由で、僕は結婚願望がない人を、結婚相手の候補にしない方がいいと考えています。
「恋愛は衝動・結婚は戦略」、「恋愛はロマンス、結婚はリアル」と表したのにはそういう理由があります。
みやこさんは、
今付き合っている彼氏は結婚願望がない。
自分はいつか結婚できたらなぁ、くらいに思っている。
そんな彼氏との結婚は望めず、交際相手としては適さないのか?
と悩まれていますが、
というのが、僕の考えです。
川口
もしみやこさんが、彼との結婚を望むなら、彼にとって「この子とだったら結婚してもいい!」と思えるような人間にならなくてはいけませんね。
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