川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ
恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演。
マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通。Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ)
今回のご相談は、付き合っている恋人との結婚を考えていく上で、非常に示唆に富む内容となっています。
ぜひご相談者さんの相談内容を「自分だったらどう判断するだろうか」と考えながら読んでみてください。
初めまして!リリーと申します。
相談なんですが、付き合って1ヶ月で凄く仲の良かった彼に突然別れようとLINEが来ました。
『凄く好きだけど将来が見えない、この先どう考えているのかな。怖くて聞けなかったごめんね。』
という内容でしたので、その日に簡潔な内容と、1週間後にこの先の事の考えや思いを綴った真剣な内容のもの送りました。
私の現状が無職であり、彼は結婚を考えていたのでそこが気がかりだったのかなと思っています。
LINEで仕事は何社か面接する予定が決まっている事と、結婚をして家庭を大切にしたい気持ちがある事を綴りました。
計2週間経ちますが既読スルーの状態です。
彼のビジョンは詳しく聞いてないのですが、35歳までに(彼は31歳になります)結婚したいと言っていました。
自分の未来の事ですが、私は結婚をして温かい家庭を持ちたいと思ってます。
結婚後も何かしらの仕事はするつもりです。
その中で無理のない程度に趣味や友達付き合いが出来たらいいなと。
ありきたりな希望かもしれませんが、家族を持って支えたいとゆう想いがあります。
彼に、私が思う理想の未来は直接は伝えていません。
最後に会った時に「リリーはいつまでに結婚したいとかってあるの?」と聞かれ、年齢的な事もあり、「早い方がいいのかなとは思ってるよ」 と答えました。
彼と再構築したいと思っていますが、暫くは何もアクションをしない方がいいのか、私の仕事が決まってから再度連絡をした方がいいのか、、考え過ぎて自分では冷静な判断が出来ないと思ったので何かアドバイスを頂けると嬉しいです。
川口
さて、あなたがリリーさんの立場ならどう判断するでしょうか?
このページの目次
川口
彼が「将来が見えない」と言ったのは、
の2つの可能性が考えられます。
どちらの可能性もあり、正直「こうです」とは明言できません。
しかし個人的には、彼との結婚を望まない方がリリーさんの幸せのためだろうと考えています。
まず最初に「別れる言い訳として」将来が見えないことを使った可能生について考えてみましょう。
そう考えるのは、
からです。
僕が彼の立場で、本当に「未来が見えない」のを理由に別れを切り出すなら、
状態の人に対してだろうと思うのです。
川口
そうじゃないなら、付き合って1ヶ月くらいで、そんなにすぐに判断しないと思うんですよね。
その後既読スルーを決め込んでいるところからも、最初から話し合う気なんてなかったんじゃないか、と考えています。
次に、本当に彼が「心からリリーさんとの結婚を考えられなかった」ケースについて考えてみます。
これがもし正しいと仮定するなら、
のどちらかが別れを切り出した理由ではないかと予想できます。
1は、「35歳までに結婚したい(現在31歳)」という発言からも違うので、2が原因だろうと考えられますね。
川口
じゃぁ何が原因だったんだ?
という話になるのですが、僕は「別れを切りだされた理由」を解明する意味がないと思っています。
今回リリーさんの一番欲しい回答は、「彼の気持ちが解明する何かしらのヒントになるもの」だと思います。
ただ残念がら、僕は占い師でもサイキックでもないので、彼の気持ちはわかりません。
彼の気持ちはわからないのですが、彼と結婚しない方が良さそうだ、ということはわかります。
なぜなら僕は、「話し合いを拒否する人間をパートナーに選ぶべきではない」という確固たる信念を持っているからです。
僕は仕事上、組織の人の出入りを管理する立場にいます。
会社で言えば採用を含めた人事のような仕事ですね。
その仕事を曲がりなりにやってきた経験から言えるのは、
川口
終わり方が汚い人間は出世しない
ということです。
今回リリーさんに当然の別れを切り出してダンマリを決める彼は、おそらく仕事でも同じようなやり方をするのでしょう。
多少なりともお世話になった職場に、「会社の未来が見えません」と言って、突然辞表を突き出し、別段理由も語らず転職活動を始めるのだと思います。
そんな人間が出世できると思いますか?
という要求に答えない人には、十中八九「やましい何か」があります。
話し合いを持つとその「やましい何か」につっこまれるとわかっているので、話し合いを頑なに拒否します。
つまり本人も「正当な理由ではない」という自覚があるということですね。
川口
要は「真っ当な指摘を受けること」から逃げてるんです。
以上の理由から、話し合いに応じない人間は
パートナーとして採用するメリットが「経済面」「人格面」ともにありません。
こういう人に「変わること」を期待してしまうと、だいたい裏切られることになります。
であれば、パートナーとして不適切な人材であると判断すべきでしょう。
川口
「大事な話をLINE一本で終わらせるんじゃないよ」って話ですけどね、そもそも!
今回リリーさんに非があるとしたら、彼に
「リリーはいつまでに結婚したいとかってあるの?」
と聞かれたときに、そのことについてじっくり話し合うべきだったという点です。
相手に結婚願望があるならなおのことです。
「もっといろいろなことを共有して、親密になってからにしよう」
などと考えていると、今回のようにチャンスを逃してしまいます。
リリーさんの事例から他人が教訓にできる事は、
川口
結婚の話、未来の話はなるべき早めに共有しよう
という事ですね!
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