【恋愛相談】彼氏にフラれた。性の不一致・異性との関わり方・金銭感覚、何が問題だったのか?

記事更新日: 2023/08/15

ライター: 川口 美樹

この記事を書いた人

川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ

恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演

マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ

 

今回は、彼氏にフラれた彼女さんからのご相談です。

ご自身でフラれてしまった理由を分析されていて素晴らしいなと思います。

内容がとても具体的であり、何をどのように考え解釈すれば、前を向けるようになるのかとても参考になる事例です。

ぜひ、「自分がこの相談者さんの立場だったら」どう捉えるか?を考えながら読んでみてください。

▼今回の相談の「学び」ポイント

相手の言葉や起きた事象から、何を学び取りどれだけ反省材料にできるか?

どこまでが自分の問題で、どこまでが相手の問題なのか、をしっかり切り分けること。

▼ご相談内容「彼と別れた後の気の持ち方を教えてもらいたい」

27歳女性のるみと申します。

約8ヶ月交際した彼氏にフラれてしまいました。

彼と別れた後の気の持ち方についてアドバイスをいただきたいです。

 

別れの理由は「今後も君の期待に応えられないだろうからお互いしんどいと思う、価値観も違う」ためです。

性の不一致・異性との関わり方・金銭感覚などすり合わせていきたいと思ったのですが、彼は話し合って解決ではなく、お別れを選びました。

 

「期待に応えられない」は性の不一致に関してで、主にお互いの希望の頻度の違いです。

彼が疲れてあまり乗り気でない時に、私が泣いてしまったのが別れ話のきっかけでした。

彼はあまり体力がある方ではなく勃たないこともある・希望は恐らく月1くらい、一方で私は体力に自信があり希望も週1〜隔週くらいでした。(話し合ってはおらず、推測になります)

 

異性との関わり方は、以前彼が職場の同僚や後輩の女性と毎日のように個人LINEをすることに嫉妬してしまい、口論になりました。

内容は浮気などではなくただの雑談で、「過去の恋愛のトラウマで私が神経質になってしまっていたから気をつけるね」と話し合ったのですが、彼は「本当に我慢できるの?」と釈然としなかったようです。(私は『我慢』とは思っていなかったのですが…)

 

金銭感覚については、彼から言われたのではなく推測になりますが、彼は非正規雇用・私は正社員で収入が異なります。

コロナの影響で彼の契約も来年3月以降は更新されないことが確定しました。

そんな不安定な中で、デートで出掛けたり外食したりが負担になったのではないかと思います。

 

お互いに好き合って付き合えたことに感謝すべきだったのに、徐々に要求や私のわがままが増えてしまい、「話し合いですり合わせていきたい」という考えもForMeだったのではないかと振り返っています。

 

私から告白してお付き合いができたのに、徐々にForMeになってしまい「もう付き合いきれない」と思わせてしまったようです。

悲しくて仕方ないですが、最後はForYouでいたいと思い引き留めず別れを受け入れました。

 

気を抜くと涙が出てしまいます。

今後の気の持ち方、前向きになれる言葉、お叱りでも構いません。

漠然としており申し訳ないのですが、アドバイスいただけましたら幸いです。

川口

さて、あなたがるみさんの立場なら、この体験から何を学びますか?

 

あるいはるみさんにアドバイスする立場なら、彼女に何を伝えますか?

【性の不一致】相手がSEXに乗り気でない時の対処法

まず、「性の不一致」の問題から始めましょう。

 SEXの問題は「話し合い」だけでは解決しない

男性がSEXに対して消極的な場合、基本的に臨床の世界では「性障害」として扱います。(*1)

特に心因性(メンタルの問題)の場合、過去の体験から来る「性に対する嫌悪感」が原因であることが多く、とても複雑で繊細です。

つまり価値観の不一致ではなく、心身の不調が引き起こしている問題なので、「話し合いによるすり合わせ」だけでどうにかなる問題でもないのです。

こちらの記事に詳しく書いていますので、対処法を知りたい人はぜひ参照してください。

(*1)セックスに全く興味・関心がない「アセクシャル」というセクシャリティを持っている人がいます。

彼ら・彼女らに対しても、医療の世界では「障害」と捉えているようです。(個人的にはそうは思いませんが)

彼が別れを切り出した理由

上記の記事を読んでもらえれば、彼がどうして

彼が疲れてあまり乗り気でない時に、私が泣いてしまったのが別れ話のきっかけ

このタイミングで別れを切り出したのか、なんとなく理解できるのではないでしょうか?

彼が自分の「性障害」についてどのくらい自覚があるのかわかりません。

ただ、この時彼は多かれ少なかれ

『俺の気持ちは理解されていないのに、どうしてこの子が泣いているんだろう』

と感じたのではないでしょうか。そして

『どうせ理解されないなら、もう別れてしまおう』と思ったのでしょう。

るみさんの性的魅力が否定されたわけではない

もちろん、彼のるみさんに対する態度も冷たいものであったのだと思います。

そしてその態度を見て、るみさんは「私に魅力がないってこと?私とはしたくないの?」と傷つき、自信をなくしたのだと予想します。

川口

ただ「そういうことではない」のです。

相手が誰であれ、彼は「あまりSEXをしたくない人」だったのです。

そこはご自身を責めないで欲しいなと思います。

反省する点があるとすれば、「男の性障害について不勉強だった」ことくらいでしょうか。

相手が誰とLINEしようと恋人に口を出す権利はない

次、「異性との付き合い方」についてです。

一般的には、彼女がいるのに

職場の同僚や後輩の女性と毎日のように個人LINEをする

男に対しては、否定的な見方をする人が多いかと思います。

しかし、僕はそのスタンスは反対です。

なぜかというと、それを否定すると、相手の交友関係に全て口を出さなければならなくなるからです。

恋人が誰とどう付き合おうが自由

僕は、相手がどんな人と関係を持つのかに文句を言うべきではないと考えています。

恋人だろうと夫婦だろうと、他人の意思決定を管理する権利はどこにありません

僕は妻が誰とどこで何をしていようが一切気になりません。

万が一浮気が発覚しても「浮気させてしまった自分の責任」と考えます。

ただそれは「浮気を許容しろ」という話ではありません。

浮気が嫌なら、相手が浮気なんかしなくもいいくらい、自分の魅力を磨き、相手からの信用を築けばいいのです。

過去のトラウマを言い訳にしてはいけない

過去の恋愛のトラウマで私が神経質になってしまっていたから

加えて、「過去の体験」を「今の不出来」の理由にしてはいけないと考えます。

彼からすれば、「それは過去の男の問題であり、今付き合っているのは俺じゃないか」という話です。

川口

まぁ、るみさんを不安にさせるようなLINEの内容を送っている彼にも問題はありますけどね。

るみさんは「話し合った」とおっしゃいますが、彼とのその同僚や後輩の女性がどのような人間関係にあり、彼がその人たちのことをどれだけ大切にしたいと思っているのか、などしっかり聞かれたのでしょうか。

「私の気持ちを理解してもらいたい」が先行した話し合いは完全なるエゴです。

「話し合いですり合わせていきたい」という考えもForMeだったのではないか

と思われたのは、この辺りと関係があるのではないでしょうか?

「稼ぎの額」で無意識に上下関係を作ってませんか?

最後に「金銭感覚」の件についてです。

これはるみさんのおっしゃるように「推測に過ぎない」話なので、今回の別れとは関係がないと考えます。

ただもしるみさんが、正社員が「上」で非正規雇用が「下」だと、無意識で感じていたのだとしたら、別れの原因には大きく関係しています。

 

「非正規だからデートに金をかけられない」と考えるのは偏見でしょう。

非正規だろうとなんだろうと、副業でもなんでもして、収入を増やせばいいだけの話です。

川口

もし「彼は不安定だから私が頑張って支えてあげないと」と思っていたのだとしたら、それはかなり失礼ですよ。

相手も立派な社会人です。自分の金の問題くらい自分でなんとかするでしょう。

そんなつもりで「金銭感覚」の話を書いたのではない、ということであれば良いのですが、気になったので念のため。

総評と今後の気の持ち方

全体を通じて僕がるみさんに抱いた印象は、『先入観や思い込みが相手の立場になることを忘れさせている』ということです。

お互いに好き合って付き合えたことに感謝すべきだった

と書かれていることから、ご自身にも自覚があるのではないかと思います。

加えて、さらっと出てきた「過去のトラウマ」が、『私が愛されていない証拠』を探す元凶になっており、それが思い込みや先入観を加速させていると感じます。

川口

今回のお別れからは、こんなことを糧にするといいのでは無いでしょうか。

▼今回のお別れから反省できること(例)

どうやら相手を理解をするための「話し合い」ではなく、自分を理解してもらうための「話し合い」をしてしまっていたようだ。

相手の言動から受けた印象は、自分の思い込みや先入観による影響が大きいのかもしれない。

であれば次からは、相手がなぜそうするのか?なぜそういうのか?を相手からきちんと聞くようにしよう。

そして何を言われても真摯に正面から受け止めよう。

「今私は"この人"と付き合っているんだ。過去の人たちは関係ない」ということを忘れないようにしよう。

自分のどこがForMeだったのか、を内省することはとても大事なことです。

その視点を持ち続ければ、るみさんの未来は絶対に明るいものになります。

僕の回答が全てだとは思いませんが、今回の相談で感じたことをどうか忘れないで欲しいなと思います。

相談者さんからのお返事

【LoveBookの人気記事】

\結婚したい人必見!/
婚活完全ガイド

外部リンクアイコン 詳細をみる>>>

\彼氏・彼女が作りたい人/
恋人作り4ステップ

外部リンクアイコン 詳細をみる>>>

男女関係にまつわる悩み

外部リンクアイコン 詳細をみる>>>

オトナの恋愛事情

外部リンクアイコン 詳細をみる>>>

 

この記事に関連するラベル

結婚式場サイト一覧

ページトップへ