川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ
恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演。
マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通。Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ)
はじめまして。
いつもツイートを拝見しています。
わたしにはセフレがいました。
最初は遊びでいいやと思っていましたが、
毎日LINEをくれたり、わがままを許してくれたり、一緒にいるうちに好きになっていました。
その度に変なLINEは「やめて」などと抵抗はしましたが、そうすると連絡がなくなり、ふつふつと怒りが湧いてくるようになりました。
先週、会う約束をしていたのですが、連絡なしのドタキャン。
夕方に「隣人がコロナかもしれず病院に行かないといけない」だけ連絡がきて、その後は夜まで未読スルーされ、とうとう怒りが爆発したわたしは
以前からこっそり見ていたインスタ、Twitterでメッセージを送り、LINEで職場に連絡してやると、彼を恐怖に陥れたい一心で暴走してしまいました。(お笑い芸人の不倫相手の方もこういう気持ちだったのでしょうか?)
職場に連絡されたくない彼にここぞとばかりにひどい言葉を浴びせ謝罪をさせ、向こうからももう終わりにしたいと言われました。
もう完全に嫌われたと思いますし、わたしもこんな男を選んだ自分が悪いと思います。
でもめんどくさい女と絶縁し、彼が平然と生活をし、彼女をつくったり楽しい人生を送るかと思うと、人生をめちゃくちゃにしてやりたいと思ってしまい毎日苦しいです。
わたしが彼を忘れることが彼の利益になることが悔しくてたまりません。
この感情はなんなのでしょうか?
冷静に分析いただけないでしょうか?
受け入れ、浄化し前に進みたいです。
目に留まれば幸いです。よろしくお願いいたします。
川口
これは本当に困りましたねぇ…
被害者マインド全開なので、「勝手に好きになって、勝手に嫉妬に狂って、勝手にムカついて、ご愁傷様です」くらいの感想しか出てきませんでした。
しかし、最後の『受け入れ、浄化し前に進みたいです』という一言を見て、あなたが変わるかもしれない一縷の望みにかけてみようと思います。
予め断っておきますが、この後に書かれていることは、あなたにとっては決して気持ちの良い内容ではありません。
それでも真摯に受け止め、いったん全部受け止めるという覚悟のもとお読みください。
このページの目次
「セフレから本命に上がることはできるのか?」と議論されることがあります。
可能性としてはゼロではありません。しかし、限りなくゼロに近いです。
相談者さんのように「都合のいい女」になってしまう人は、大きな誤解をしています。
残念ながら、これらの期待は見事に裏切られてしまいます。
なぜなら「セフレ」とは、ほとんどの男性にとって「大事にしたい関係と真逆に位置している関係」だからです。
川口
「二番目の位置から一番目に格上げされる」現象はほぼ起こらないんですね。
あなたは、さぞ、「彼に傷つけられた」と思っていることでしょう。
しかし、今回の件に限って言えば、彼は完全に被害者側であり、あなたは加害者側です。
彼の立場になって考えてみましょう。
川口
う〜ん、あまりにも不憫ですね…。
あなたは、これくらい彼に対して迷惑をかけているという自覚が、「本当に」ありますか?
「こんな男を選んでしまった自分が悪い」とおっしゃいますが、どうしてあたかも彼が悪者であるかのような書き方をされるんですかね?
そもそもあなたは、彼女でも何でもない、「ただの都合のいい女」だったのですよ?
しかもそのことについてあなたは了承していたのですよ?
どの口がそんなことを言えるのか、不思議でしょうがないですね。
さて、ではその「被害者全開マインド」をどう浄化したら良いのでしょうか?
ふつふつと怒りが湧いてくるようになりました。
川口
ポイントはこの怒りの「源泉」を知ることです。
あなたは、あなたという人間の存在価値を自分で認められていませんよね?
だから、しょーもない男の歯の浮くような「愛の言葉」に、自分の存在価値を認められた感じがして嬉しくなったのでしょう。
これまで、自分自身に感じたことのない存在価値を認めてくれる人間が現れた。
彼の愛情さえ感じられれば、自分は価値を感じられる!
あなたのアイデンティティーにとって、これほど嬉しいことはなかったはずです。
だからあなたは、「好きという感情を捏造」して、彼の好意を独占しようとしたのです。
ところが彼はその「依存心」を気持ち悪いと感じるようになりました。(当たり前ですが)
するとあなたのアイデンティティは危険信号を出します。
そうやって、攻撃的な感情を捏造する(=被害者意識)ことによって、自分のアイデンティティが崩壊するのを防ごうとしているわけです。
川口
「お前には価値がない」と烙印を押されないために、相手を悪者にするしかなかったんですね。
怒り、という感情は「自分が大切にしていること・もの」が毀損されたときに湧き上がる感情です。
あなたが「相手の人生をめちゃくちゃにしてやりたいほど」怒ったということは、あなたがあなた自身を本当は心から大事にしたくてしたくてたまらない、と思っているということでもあります。
まずはそのことに目を向けてあげてください。
これまでは、簡単に身体を許したり、勝手に傷ついたりして、自分で自分を大切にしてない自覚があったかもしれません。
でも、あなたは本当はあなたをめちゃくちゃ心配していて、大事に思っています。
川口
そのエネルギーを他者を壊すことに使うのではなく、自分を愛するパワーに転化していきませんか?
あなたの被害者意識は、「自分で自分のことを認められない自己肯定感の低さ」から生まれています。
ですから抜本的な改革を行うには、「自己肯定感を高める訓練」が必要です。
詳しくは、こちらのツイートに載せた記事に書いてありますので、そちらを読んでください。
いろいろ相談に乗っていて思うのは、やはり自己肯定感の高さは重要だなということ。
— 恋愛プロフェッショナル 川口美樹 (@kawaguchi_AAA)September 28, 2020
自己肯定感が低いと、悩む必要のないこともまで悩んでしまう。
みんな傷つくことに負の感情を抱きすぎて、なかなか「ま、いっか」で終わらせられない。
傷つくことは、いいことだよ。https://t.co/ADlt6L2P4f
これらの自己肯定感の改善によって、自分の存在価値を他者に依存する人生から卒業しましょう。
ちなみに言っておくと、そんな簡単にできるようにはなりません。
あなたの過去のトラウマ次第では、卒業まで5年も10年もかかります。
川口
一生自己肯定感が低いまま死んでいく人もいることを考えると、10年くらい時間をかけても大きなリターンがあるかなと思います。
最後に、あなたの大きな勘違いを正して締めたいと思います。
わたしが彼を忘れることが彼の利益になる
いいえ、あなたが彼を忘れることで、彼は何の利益も得ません。
逆に、あなたがどれだけ幸せになったとしても、彼は損をすることはありません。
なぜなら、「彼にとってのあなたは、どうでもいい女」だから。
そして、「あなたにとっての彼もまた、どうでもいい男」なのです。
だって、あなたの怒りは「彼に向けられたもの」ではなく、「あなた自身の心の叫び」だったのですから。
あなたの心は、彼が幸せになろうが不幸になろうが、知ったこっちゃないんです。
ただひたすらに、あなたに愛されることを願っているだけなんです。
あなたは、あなたのことをだけを大切にしていればいいんです。
川口
そしてそれこそが、あなたのことを本当に大切にしてくれる人と付き合える最低限の条件なんですよ。
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