【恋愛相談】実用性重視で結婚するのは相手に失礼ですか?

記事更新日: 2023/08/16

ライター: 川口 美樹

この記事を書いた人

川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ

恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演

マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ

【相談内容】実用性重視の目的で結婚したいと考えるのは相手に失礼でしょうか?

結婚に関する相談です。

現在一人暮らしの大学生です。彼氏はおりません。

しかし、結婚したいと考えております。

 

理由は、

  • 穏やかで安定した日々を送りたい
  • 一人暮らしは家賃や光熱費、食費などの面からコスパが悪い
  • 家事も二人分を二人で分担した方が一人よりは効率がいいと一人暮らしを始めて気がついた
  • 軽い起立性調節障害で、何もしてくれなくてもいいから、生活リズムの基準となるように自分以外の人が家に誰かいてほしい(薬を処方してもらうほどではないですが、午前中はとても辛い日が多いです。)
  • 両親との仲はいいが田舎で就職したくないため実家には戻りたくない

と言った理由です。

幸せになりたいというよりは、共同生活をしてくれる人がいると助かるという理由です。

これに加えて自分が好きになった人であればベストだと思っています。

 

気心の知れた友人と共同生活をするのでもいいとは思うのですが、「友人だといつか結婚して出ていかれてしまうのではないか」という懸念もあり、結婚の方がいいのではないかなという考えもあります。

このような実用性重視の目的で結婚したいと考えるのは相手に失礼でしょうか?

失礼だったら考えを改めるにはどうすればいいか教えていただきたいです。

また、私のような考えの人間が結婚するにはどのような行動をすればいいでしょうか?

川口

残念ながら、その悩みは結婚では解決しないですね。

 

なので、「結婚」という目標設定が間違っていますね。

あなたの悩みが結婚生活では解決しない理由

まず、あなたが想定している「結婚したい理由」が、結婚しても解決されない理由について説明しましょう。

穏やかで安定した日々を送りたい

誰と結婚するのか?によって変わります。

「結婚すること」を目的に結婚をすると、「穏やかで安定した日々」から程遠い日常を送ることになります。

家賃や光熱費、食費などコスパが良い

どんな場所に住むのか?によって変わります。

子どもを産むのか?によっても変わります。

あなたは今のあなたの延長での固定費を想定しているかもしれませんが、結婚すれば生活水準は上がるかもしれません。

そうなると、今よりもコスパが悪くなるかもしれません。

家事も二人分を二人で分担した方が、一人よりは効率がいい

相手が家事をまったくやってくれない人かもしれません。

そうなれば、あなたは二人分の家事(もしくは3人以上)を一人でやることになります。

「私はそんな男とは結婚しない」と思いますか?

では、あなたは、仕事も育児も家事も一生懸命やってくれる男性と結婚できる女だと自分で思いますか?

起立性調節障害

病気のことを理解してくれない人だったらどうしましょう?

「そんなのただの怠慢でしょ。ちゃんとしなよ」って突き放すような人だったら?

生活リズムどころの騒ぎではなくなってしまいますよね。

田舎で就職したくないめ実家には戻りたくない

夫の転勤で、田舎に行かなくてはならなくなってしまったらどうしましょう?

その上、夫が激務で、田舎なのに帰りが遅くなって、結局一人でいる時間が多くなったらどうしましょう?

両親が要介護になって、強制的に実家に戻らなくてはならなくってしまったらどうしましょう?

人生はそもそもがハードである

「安定した人生」なんてものは幻想です

あなたはまだ大学生なので、もしかしたら知らないのかもしれませんが、「安定した人生」なんてものはこの世には存在しません。

  • いきなりリーマンショックは起きるし
  • いきなり東日本大震災は起きるし
  • いきなりコロナが世界的に大流行する

のが現世です。

お釈迦様ですら、「死んでからじゃないと極楽浄土に行けないよ。生きてる間は修行だよ」と言っているので、凡人である僕らがいきなり極楽浄土を目指せるわけがないんですね。

人生は辛いことの連続です。楽しいことの方が多いです。

そんなクソみたいな人生を楽しめる力こそが、幸せに穏やかに生きるための必須条件なのです。

自分を幸せにできるのは自分しかない

あなたは、結婚が自分を幸せにしてくれると勘違いしているようですね。

でも、結婚はあなたを何一つ幸せにはしてくれないのです。

自分を幸せにするのは、結婚ではなく、素敵な旦那さんでもなく、自分です。

自分一人幸せにできない人が、誰かと一緒に幸せになれるだなんて甘い考え方を捨てることです。

結婚は「しんどい人生」を一緒に闘うためにするもの

結婚は、そういったハードモードな人生を共に闘える人間とするべきものです。

互いに背中を預けあって、ファイティングポーズを取り続けるのが、結婚生活です。

あなたの発言からは「一方的に助けてもらおう」という下心しか感じず、相手に対して何かをGiveするという発想がまったく見えません。

そんなForMeな人間と、しんどい人生を共に歩みたいと考える人間はいないのですよ。

自分の人生くらい自分でケツを拭けるようなりましょう

あなたが結婚をしたいと思うなら、まずは自分の足だけで立てるようになることです。

それは「一人暮らしをする」とかそういう生温いレベルの話ではありません。

  • 自分で自分の機嫌をとり
  • 可能な限りキャリアを高め
  • 自分だけでなく誰かを助けられる

そういう自分になるということです。

そのためには、憧れるくらいかっこいい大人に出会い、そんな人みたいになりたいと焦がれ、実際にそうあろうと努力し続ける必要があります。

その先に、あなたが求めるような「いつでも助けてくれる人がそばにいる、安心できる毎日を送れる」生活が待っていますよ。

川口

幸せに近道があると思わないように!

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