なぜ結婚相手の条件に「年収500万以上」を望んではいけないのか?

記事更新日: 2023/11/30

ライター: 川口 美樹

この記事を書いた人

川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ

恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演

マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ

▼【相談内容】結婚相手の年収は気にしてはいけないのですか?

川口さん、こんにちは。

Twitter楽しく拝見しています。

どうしても気になることがあるので、ご相談させてください。

 

婚活を始めようと思っているのですが、男性を年収で選ぶのはよくないことなのでしょうか?

ネットを見ると女性が思う「普通の男」なんていない!というニュースをよく見かけます。

 

割合として減っているのはわかるのですが、お相手の経済力はどうしても気になります。

もちろん専業主婦になるつもりはなく、共働きで私も仕事を続けていくつもりです。

批判されるのはわかっているのですが、やはり自分より稼いでいない人とはちょっと、と思ってしまいます。

 

結婚に安定を求めているのですが、これも高望みだと思われ、男性からは嫌われてしまうのでしょうか?

川口

あなたが高収入男性に気に入られればいいだけの話なので、どっちでもいいと思いますよ。

ただし!

結婚相手を年収だけで選ぶとロクなことにならない、とだけお伝えしておきます。

なぜならこれからの時代は、「今の年収」が全く当てにならない時代だからです。

加えて、結婚相手に高い年収を希望するなら、血みどろ必須の争奪戦に加わることを覚悟しなければなりません。

それでもいいとおっしゃるなら止めませんが、僕は「もっと全然違うところ」で結婚相手を選ぶべきだと考えています。

「安定のために」結婚することほど愚かなことはない

婚活市場を覗いていると、いまだに「安定のために結婚したい」と考えている人が多いことに驚きます。

それゆえ、高所得男性の人気はいまだに衰えていません。

川口

まぁ、ないよりはあった方がいいのは間違い無いですが…

しかし所得で結婚相手を選ぶのはナンセンスです。

「今ある仕事の半分の仕事」がなくなる

5G・AI・ロボット・ビッグデータ・ブロックチェーン・AR(拡張現実)・VR(仮想現実)…などなど、現代は第二のIT革命前の黎明期にあります。

そのため、これまで必要とされていた仕事は一掃され、全く新しい仕事が生まれてきています。

台湾では、ゲームを一緒にする女の子を探すマッチングサイトが流行っており、月100万円近く稼ぐ女の子もいるとか。

このように、今後10年〜20年間で、仕事のあり方・稼ぎ方・働き方はガラリと変わります。

つまり、今稼いでいる人でも、10年後に仕事があるかどうかわからない、という時代に僕らは生きているのです。

ですから、これからの結婚は「経済的な安定」を目的にすると間違いなく破綻します

「経済的な安定」を求めるほど、男性が

それでも、多くの女性が

  • 「自分と同じかそれ以上に稼いでいないと無理」
  • 「稼げる男性には、オスとしての競争力を感じる」
  • 「どんなに低くても年収500万円以上はないと」

と稼ぎやスペックを求めて婚活をしている状態です。

川口

この「発言力」が大きいため、男性は経済力のある人まで「ATM化されたくない」と結婚市場から遠ざかっています。

僕はこの「女性が女性の首を締めている」事実に、思いっきりに警鐘を鳴らしたいと思っています。

結婚相手を「スペック」で選ぶことの愚かさ

年収が高い「結婚世代」がそもそもいない

日本人の平均年収は400万円強です。

これはあくまでも平均ですから、実際は金持ちが平均を押し上げています。

年収500万円を超える男性は、10%もいないのが現状です。

ただでさえ、婚活市場から男性が撤退している中で、10%以下のパイを奪い合っているわけです。

ですから、統計的には「年収が高い男性と結婚することの難易度がとてつもなく高い」のです。

川口

所得が高い会員を抱えている結婚相談所に入れば、それなりに確率は高まります。

 

しかし、そこに所属している女性のレベルもまたかなり高いんですよね。

自分が「選ばれる」側である自覚が弱い

「ハイスペック婚」を希望する人たちは、自分が「選ばれる側にいる」ことに無自覚です。

  • そもそもの参加人数が少なく
  • 高収入の割合が少ないのに
  • 高収入を希望する女性が多い

のであれば、一部の男性に多くの女性からのアプローチが集中する構造になります。

つまり、常に男性が「選ぶ側」にいるのです。

ハイスペ男性が選びたくなる女性は、往往にして「ハイスペックであること」で男性を選ばない、打算的ではない純粋な女性です。

しかし、彼女たちは「年収のフィルタリングでいい男を"選ぼう"」と思っているので、自分が最初からその「いい男の選考から落ちていること」に気づけないのです。

「ハイスペックを求めるあまりにハイスペックに求められない」という、見事な自殺行為です。

年収ではなく、どこでも稼げる力で判断しよう

ただ、誤解して欲しくないのは、

川口

結婚相手に「経済力を求めるな」

と言っているわけでないということです。

結婚生活にお金は重要です。

あればあるほどいいですし、むしろ貧困は「幸せな家庭」にとって大きな弊害となります。

そこで、相手に経済力を求めるなら、年収ではなく「どこでも稼げる力」を持っているかで判断しましょう。

▼「どこでも稼げる力」の一部
  • 仕事が異常に早く、かつ質も高い
  • 好奇心旺盛で、新しいものへの感度が高い
  • 上の人に可愛がられる真剣さと素直さがある
  • 自分の収入と支出の管理をしっかりしている
  • マネーリテラシーが高く、資産形成を行っている
  • 論理的な思考能力が高く、人徳も高い など

そうすれば、これからどんな時代になっても、常に一定額以上を稼いできてくれるでしょう。

川口

まぁ、それを見極めるには、自分がある程度稼ぐことに興味がないといけないんですけどね!

結婚の1番のメリットは「愛情の注ぎ先」が固定されること

では「安定のために」ではなく、「なんのため」に結婚すれば良いのでしょうか?

結婚する1番のメリットは「愛情を注ぐ先」を固定できること。です。

「この人のためになら頑張れる」という確信がある状態と、「この人のために頑張れるかな…」という不安がある状態では、人生の安定感が全く違うのです。

「この人には遠慮なく愛を投下できる」という矛先が決まるため、恋愛にまつわるあらゆるストレスから解放されます

また、仕事をする際にも「大切な人のために頑張る」パワーが出せるようになるため、「自分のために頑張る」時よりも、高いアウトプットを継続的に出せるようにもなります。

この基準で判断することを考えると、いかに結婚相手を「スペック」で選ぶことが愚かな行為か、よくわかるのではないでしょうか?

川口

収入が高くても、相手のことを心から愛せなければ結婚の1番のメリットを享受できないわけですからね。

未来にためにできるのは準備と覚悟を持つこと

  • 将来の日本経済がどうなるか?
  • 自分の仕事がなくなるのかどうか?
  • 彼氏の稼ぎが増えるか減るか?

未来のことは、誰にもわかりません。

親の世代とは違って、時代の変化スピードも早まっており、いつどこでこれまでの常識がひっくり返るかわかりません。

だから、どんな未来になってもいいようにあらゆる準備をして、どんな未来になっても対処する覚悟を持つことが重要です。

川口

そう思うと、自分の愛情を遠慮なく注げる人じゃないとしんどいですよね。

結婚相手の経済力を気にするのは当然のことですが、「今の年収」だけで選ぶと後々大変なことになります。

それよりも、「この人と一緒ならどんな苦難も乗り越えられる」と思う人と結婚すべきだと僕は思うのです。

【LoveBookの人気記事】

\結婚したい人必見!/
婚活完全ガイド

外部リンクアイコン 詳細をみる>>>

\彼氏・彼女が作りたい人/
恋人作り4ステップ

外部リンクアイコン 詳細をみる>>>

男女関係にまつわる悩み

外部リンクアイコン 詳細をみる>>>

オトナの恋愛事情

外部リンクアイコン 詳細をみる>>>

この記事に関連するラベル

結婚式場サイト一覧

ページトップへ