川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ
恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演。
マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通。Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ)
川口さん、こんにちは。
Twitter楽しく拝見しています。
どうしても気になることがあるので、ご相談させてください。
婚活を始めようと思っているのですが、男性を年収で選ぶのはよくないことなのでしょうか?
ネットを見ると女性が思う「普通の男」なんていない!というニュースをよく見かけます。
割合として減っているのはわかるのですが、お相手の経済力はどうしても気になります。
もちろん専業主婦になるつもりはなく、共働きで私も仕事を続けていくつもりです。
批判されるのはわかっているのですが、やはり自分より稼いでいない人とはちょっと、と思ってしまいます。
結婚に安定を求めているのですが、これも高望みだと思われ、男性からは嫌われてしまうのでしょうか?
川口
あなたが高収入男性に気に入られればいいだけの話なので、どっちでもいいと思いますよ。
ただし!
結婚相手を年収だけで選ぶとロクなことにならない、とだけお伝えしておきます。
なぜならこれからの時代は、「今の年収」が全く当てにならない時代だからです。
加えて、結婚相手に高い年収を希望するなら、血みどろ必須の争奪戦に加わることを覚悟しなければなりません。
それでもいいとおっしゃるなら止めませんが、僕は「もっと全然違うところ」で結婚相手を選ぶべきだと考えています。
このページの目次
婚活市場を覗いていると、いまだに「安定のために結婚したい」と考えている人が多いことに驚きます。
それゆえ、高所得男性の人気はいまだに衰えていません。
川口
まぁ、ないよりはあった方がいいのは間違い無いですが…
しかし所得で結婚相手を選ぶのはナンセンスです。
5G・AI・ロボット・ビッグデータ・ブロックチェーン・AR(拡張現実)・VR(仮想現実)…などなど、現代は第二のIT革命前の黎明期にあります。
そのため、これまで必要とされていた仕事は一掃され、全く新しい仕事が生まれてきています。
台湾では、ゲームを一緒にする女の子を探すマッチングサイトが流行っており、月100万円近く稼ぐ女の子もいるとか。
オンラインゲームを一緒にする女の子を見つけるマッチングサイトが伸びてるらしい。女の子は月100万円近く稼ぐプレイヤーもいるだとか。ゲームやってるだけで稼げるので人気職業になってるよう。@台湾pic.twitter.com/Ikics9G86G
— 戸村 光 (@hikaru_hackjpn)October 15, 2020
このように、今後10年〜20年間で、仕事のあり方・稼ぎ方・働き方はガラリと変わります。
つまり、今稼いでいる人でも、10年後に仕事があるかどうかわからない、という時代に僕らは生きているのです。
ですから、これからの結婚は「経済的な安定」を目的にすると間違いなく破綻します。
それでも、多くの女性が
と稼ぎやスペックを求めて婚活をしている状態です。
川口
この「発言力」が大きいため、男性は経済力のある人まで「ATM化されたくない」と結婚市場から遠ざかっています。
僕はこの「女性が女性の首を締めている」事実に、思いっきりに警鐘を鳴らしたいと思っています。
日本人の平均年収は400万円強です。
これはあくまでも平均ですから、実際は金持ちが平均を押し上げています。
年収500万円を超える男性は、10%もいないのが現状です。
それに対し現代の25~39歳の未婚男性の年収がこちら。「自分の父親よりも高い年収が見込める人(男性)」なんてほとんどいないし「自分が育ったような環境を子供にも与える」には妻も正規雇用で働いて上野千鶴子の言うような夫婦300万ずつ世帯年収600万円モデルへ考えをアップデートするしかない。pic.twitter.com/xqqTmEplb2
— すもも (@sumomodane)November 7, 2020
男性30~34歳の年収400万円以上の比率、20年間で15.6%も減っている。pic.twitter.com/KVoRQOVnW7
— すもも (@sumomodane)October 23, 2020
ただでさえ、婚活市場から男性が撤退している中で、10%以下のパイを奪い合っているわけです。
ですから、統計的には「年収が高い男性と結婚することの難易度がとてつもなく高い」のです。
川口
所得が高い会員を抱えている結婚相談所に入れば、それなりに確率は高まります。
しかし、そこに所属している女性のレベルもまたかなり高いんですよね。
「ハイスペック婚」を希望する人たちは、自分が「選ばれる側にいる」ことに無自覚です。
のであれば、一部の男性に多くの女性からのアプローチが集中する構造になります。
つまり、常に男性が「選ぶ側」にいるのです。
ハイスペ男性が選びたくなる女性は、往往にして「ハイスペックであること」で男性を選ばない、打算的ではない純粋な女性です。
しかし、彼女たちは「年収のフィルタリングでいい男を"選ぼう"」と思っているので、自分が最初からその「いい男の選考から落ちていること」に気づけないのです。
「ハイスペックを求めるあまりにハイスペックに求められない」という、見事な自殺行為です。
ただ、誤解して欲しくないのは、
川口
結婚相手に「経済力を求めるな」
と言っているわけでないということです。
結婚生活にお金は重要です。
あればあるほどいいですし、むしろ貧困は「幸せな家庭」にとって大きな弊害となります。
そこで、相手に経済力を求めるなら、年収ではなく「どこでも稼げる力」を持っているかで判断しましょう。
そうすれば、これからどんな時代になっても、常に一定額以上を稼いできてくれるでしょう。
川口
まぁ、それを見極めるには、自分がある程度稼ぐことに興味がないといけないんですけどね!
では「安定のために」ではなく、「なんのため」に結婚すれば良いのでしょうか?
結婚する1番のメリットは「愛情を注ぐ先」を固定できること。です。
「この人のためになら頑張れる」という確信がある状態と、「この人のために頑張れるかな…」という不安がある状態では、人生の安定感が全く違うのです。
「この人には遠慮なく愛を投下できる」という矛先が決まるため、恋愛にまつわるあらゆるストレスから解放されます。
また、仕事をする際にも「大切な人のために頑張る」パワーが出せるようになるため、「自分のために頑張る」時よりも、高いアウトプットを継続的に出せるようにもなります。
この基準で判断することを考えると、いかに結婚相手を「スペック」で選ぶことが愚かな行為か、よくわかるのではないでしょうか?
川口
収入が高くても、相手のことを心から愛せなければ結婚の1番のメリットを享受できないわけですからね。
未来のことは、誰にもわかりません。
親の世代とは違って、時代の変化スピードも早まっており、いつどこでこれまでの常識がひっくり返るかわかりません。
だから、どんな未来になってもいいようにあらゆる準備をして、どんな未来になっても対処する覚悟を持つことが重要です。
川口
そう思うと、自分の愛情を遠慮なく注げる人じゃないとしんどいですよね。
結婚相手の経済力を気にするのは当然のことですが、「今の年収」だけで選ぶと後々大変なことになります。
それよりも、「この人と一緒ならどんな苦難も乗り越えられる」と思う人と結婚すべきだと僕は思うのです。
\結婚したい人必見!/
|
\彼氏・彼女が作りたい人/
|
||||
男女関係にまつわる悩み
|
オトナの恋愛事情
|