川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ
恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演。
マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通。Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ)
うまく伝えることが難しいのですが、
ことが原因となっている悩みの相談です。
私は自分の顔が好きではありません。
一応出来る限りの努力はしており、
昔の自分の写真と見比べるとかなり見た目が綺麗になったという実感があります。
しかし、これからもあきらめず努力はし続けるというやる気はあるものの、やはり自分の写真を見ると辛い気持ちになります。
0点が50点になることは伸び代がすごいことは事実ですが、合格ラインは80点なので結局は不合格といった感じです。
また、好きになる人や彼氏の容姿のことですが、写真が欲しいと思うほど見た目を好きになったことがありません。
逆に、いつまでも見ていられるくらい好きな容姿の人でも、恋愛感情を抱くかと言われればそうでもなく、あくまでも鑑賞用といった感じで、恋愛対象になるのは性格に惚れ込んだ相手だけでした。
これらのことから、わたしは彼氏とのツーショットは要らないと思います。
しかし、そのことが彼氏にとってはとても不信感を覚えることなんじゃないかなと思います。
また、わたしだけの写真を撮られるのは特に、彼氏が可愛くない自分の写真を持っていて、自分の知らないところで見ているのかと思うと大変恐ろしい気持ちになります。
自分の見た目が可愛くないことは別に悪いことだとは思っていません。
しかし、どうしても好きにはなれないです。
そして、自分のことだけならまだしも好きな人の容姿を世界一素敵!と言ってあげられない自分がすごく嫌です(性格については言えるのですが…)。
現状は見た目のことについては触れない、ということで折り合いをつけています。
世の中のカップルが女優さんやモデルのような優れた容姿だとは限らないにもかかわらず、ちゃんとお互いの容姿が好きと心から思い、そう伝え合っているのを見ているとしんどい気持ちになってしまいます。
どのようにすれば皆さんのように普通にできますか?
川口
「自分の顔は可愛くない」という思い込みを捨てることですかね。
このページの目次
相談者さんは「自分の顔を好きになれない」ことに悩んでいますが、別に好きになる必要なんてありません。
世の中の"エセ"自己肯定感の教科書は、自分を好きになろうと言いますが、あれは自己肯定感がある人が自信をつけるためにやるべきもので、自己肯定ができない人がやるべきことではないのです。
この辺りのことは、別サイトの記事で詳しく記載していますので、そちらをご参照ください。
自分の見た目を好きにならなくてもいいように、恋人の見た目も好きになれなくても一向に構いません。
性格が大好きならそれでいいのではないでしょうか。
「顔は好きじゃないけど性格は大好き!」で十分だと僕は思います。
しかし、相談者さんが割り切れないのは、おそらく「見た目に対しての執拗なこだわり」があるからでしょう。
川口
それゆえに、彼氏の顔を好きになると、自分が「恋人を見た目で判断している女」になりそうで怖いのではないかと思います。
川口
どうして自分がそこまで見た目にこだわるのか?
考えたことはありますか?
そこまで容姿にこだわるのには何か理由があるのでしょう。
など、思い当たることは何かないでしょうか?
こういった経験を積み重ねていくと、認知が歪みます。
どんなにきれいになっても、どんなに可愛くなっても、「可愛くない」と認識してしまう。
それが「認知の歪み」です。
もし相談者さんのお顔を拝見する機会に恵まれるなら、間違いなく「可愛いですね」という自信があります。
なぜなら経験上、見た目の研究をしている人で「可愛いくない」と認識できなかった人が一人もいないからです。
だから、僕はその努力をしている時点で「可愛い」と断言できます。
川口
この差はどこから生まれてくるのでしょうか?
相談者さんの中には、絶対的な100点満点の基準があり、それに満たない限りは絶対に自分を認めることができません。(そしてそれは今後一生満たされることはないでしょう)
だから余計に、「自分が気に入らないところ」にところに目がいってしまいます。
ところが、本人が「50点」だと思っているものでも、他人から見れば80点・90点に見えることはざらにあります。
あまりに有名な話ですが、初耳かもしれないので「コップの水」の話をしておきましょう。
今、コップに水が半分入っています。
つまり、相談者さんが「50点だ」と思っている状態です。
相談者さんは、普段このコップを、「まだ半分しか溜まっていない」と認知しているわけですね。
では、外見にコンプレックスを抱えない人は、このコップの中の水を見たときに、どのように認知すると思いますか?
川口
・・・「半分もたまってるじゃん!」だと思いましたか?
違います。
「キレイな水だなぁ」です。
『半分しか入っていない』も『半分も入っている』も、満杯の状態から見た「相対評価」です。
これでは、本当の意味で自分を肯定することはできません。
誰と比較するでも、何と比較するでもなく、シンプルに対象を「いいな」「キレイだな」と思えるかどうか。
これが「他人と比較しない」生き方の本質です。
そうすると、これまで「気に入らなかった」目・鼻・口・輪郭・肌などが、ただ「どういう形・色をしている」というだけの認識に変わります。
あとは、その「素材」をどのように活かすか?にフォーカスしていきます。
パーソナルカラーも骨格診断も、欠点を補うためにやるものではありません。
素材を最大限に活かすために取り入れる「技術」です。
弘法筆を選ばずと言いますが、自己肯定感も素材を選びません。
どんな素材であっても、あらゆる手段を講じて活かしきる。
それこそが自分磨きであり、本当に意味の「美容」だと僕は考えます。
ちなみに僕は、妻の見た目を「世界で一番素敵!」なんて思ったことは一回もないです。
そもそも妻を誰かと比較したことがないし、ただ「〇〇ちゃん」という個人を愛しているだけです。
外見は好きか?と聞かれれば好きだと言いますが、僕はただ「キレイな水だなぁ」と思っているだけです。
誰かと比較して、とか、何かの基準よりも勝って、とかではなく、ただそう思っているだけなのです。
相談者さんは、自分のことを「可愛くない」と認知していますが、それは(少なくとも僕から見えれば)誤解です。
「水が半分しか入っていない」と認知を歪めるのではなく、「水そのもの」に目を向けましょう。
そして、どうしたら目の前の水が、もっとおいしくなるのか?だけに意識を向けましょう。
これから実践する美容法は全て、
するためのものではなく、自分という素材を最大化するために取り入れていきましょう。
その「キレイ」の基準は、誰かと比べてとか、何かと比較して決めるのではなく、自分が「いい」と思えればOKです。
それすらも難しい場合は、一旦、今の「過去に比べればマシ」になっている自分を思いっきり承認してください。
無意識に入っている認知の歪みは、一朝一夕に変わるものではないので、徐々にシフトしていくことが重要です。
そうやって、自分への意識が変わってくれば、恋人への意識も変わってくるはずです。
川口
焦らずにじっくりいきましょう!
\結婚したい人必見!/
|
\彼氏・彼女が作りたい人/
|
||||
男女関係にまつわる悩み
|
オトナの恋愛事情
|