川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ
恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演。
マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通。Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ)
デートにおけるお店の予約について呟いたところ、ホンの少しだけバズりました。
「お店の予約くらいさらっとしてくれる人じゃなきゃ」と嘆く人をよく見かけますが、「さらっと予約してくれる」ような人は、「さらっと予約してくれる人がいいな」とか言う人が嫌いなので、1回目の食事でその本性を見抜いて二度とデートに誘ってくれません。エスコート上手な人は案外残酷です。
— 恋愛プロフェッショナル 川口美樹 (@kawaguchi_AAA)July 21, 2020
以前(独身時代)、とあるアプリでマッチングした女性と食事に行く約束をしました。
僕が「お店、予約しておきました」とLINEをしたところ、その女性からこんな返事が返ってきました。
私、お店の予約をスマートにしてくれる人って好きなんですよね!
川口
…そうなんですか?
「この人女性のエスコートもできない人なんだなぁ」って思っちゃうとそれだけで冷めちゃうんですよ
川口
へぇ、なるほどね。(これは、もしかして地雷では?)
結果:地雷でした。
とても良い機会なので、僕が前々から思っていた「"デートは男性がエスコートして当たり前"教」信者の方達について思うことを書いていきたいともいます。
このページの目次
冒頭のツイートをしたきっかけは、とある女性が男性とのLINEのスクショを晒しながら
あぁ、めんど…
と呟いていたツイート(記事執筆時点で削除済み)を見た事でした。
僕の記憶が正しければ、そのツイートには以下のようなやり取りが記されていました。
(文脈的に行くお店が決まったな流れがあり)
女性:「予約しておいた方がいいですよね?」
男性:「当日でもいいかなって」
女性:「事前予約と当日予約と何が違うんですか?」
男性:「違いはないですね!」
女性:「だったら事前予約でも良いのでは?」
そしてそのツイートのコメント欄には、ツイ主が『わざわざ「予約しておいた方がいいですよね?」って誘導してあげているのに気付いてもらえませんでした』といった趣旨の内容が記載されていました。
これに対して僕は、
RT 男も男だけど、それを「だめだ…」とか言ってネットに晒す女も女だなと人任せが引き寄せ合ってるだけじゃんね。
— 恋愛プロフェッショナル 川口美樹 (@kawaguchi_AAA)July 21, 2020
予約した方がいいですよね?って"誘導する"暇があるなら、自分から予約すれば済む話じゃんね。
…って思ってしまうから共感を呼ぶツイートとか全くできないんだろうなと思う…
とツイートしました。
この真意についてまずは解説していきたいと思います。
人間には恒常性(ホメオスタシス)による「コンフォートゾーン」が存在するため、「自分が心地よい」と感じる環境や人間関係・基準に接し続けます。
逆に、例えば年収300万円の人が、月収300万円の人と接する時は、世界が違いすぎて「居心地が悪く」感じます。
しかしその「居心地の悪さ」こそ伸び代であり、自分が月収300万円になりたければ、そこが「居心地が良い」人たちと同じ感覚にならないといけません。
「自分を変えたければ付き合う人を変えろ」と言われるのは、この「コンフォートゾーン」を変えないと成長ができないからです。
これは裏を返すと、「今付き合っている人のレベルが自分のレベルになる」ということでもあります。
これは恋愛にももちろん適用されます。
結果として、「同じレベルの人としか付き合えない」ことになります。
この場合の「レベル」とは、社会的な地位や年収のことではなく、「人間的な器や人格」の方に近いニュアンスのことだと思ってください。
人間関係は鏡なので、相手のレベルで自分のレベルが分かる。「あいつマジ有り得なくない?」と思った瞬間に、自分も誰かにそう思われてると思ったほうが、「こういうの本当ダメ」と承認欲求を舐め合う人間関係から脱け出せる。まぁでもその人は、そこが気持ちいいからそこにいるんだろうけどね。
— 恋愛プロフェッショナル 川口美樹 (@kawaguchi_AAA)July 21, 2020
もしデート相手に「ヤベェやつ」が現れ、かつそんな「ヤベェやつ」に出会いたくないと思うなら、真っ先に考えなければならないことは、
川口
うわ〜、俺こんな人に「いいね!」と思われちゃったのか…
これは引き寄せを変えないとまずいなぁ〜
であり、決して
あぁ、めんど…
の方ではないんですよね。
自分が自分の責任でご縁した相手とのスクショを「マジこいつ有り得なくない?」みたいに周りに共有しようとする人は、自分が承認欲求モンスターであることに気付いてないので、こういうの見ると「そういうとこやぞ」と思ってしまう。「最近引き寄せ悪いな。メンタル変えよ」ってならんのかな?
— 恋愛プロフェッショナル 川口美樹 (@kawaguchi_AAA)July 21, 2020
責めるべきは予約してくれない男性よりも、「予約してもらえない私」「そういう人としかつ繋がれない私」っていう視点を持ってみたら以後の流れが変わるかも。婚活では相手のせいにせず、とことん自己分析。
— えり子@婚活担当垢 (@helena_cat_cat)July 22, 2020
あなたがもし、「お店の予約くらいスマートにとって欲しい」と思うのであれば、そのことは絶対に口外してはいけません。
なぜなら「お店の予約くらいスマートにとって欲しい」と願っているということは、「お店の予約をスマートに取れない男性がいる」現実を認識していることになるからです。
その思考はそのまま現実化し、見事「スマートに予約を取らない人間」を引き寄せることになります。
引き寄せの法則を正しく使うなら、「スマートに予約を取らない人間のいない世界線」にいきないと行きません。
そのためにはどうしたらいいのか?
自分が「スマートに予約を取る人間になればいい」のです。
スマートな人って意思決定にもコストが掛かる事を知っているんですよね。
— インターネット益荒男 (@tbssntbssn)July 22, 2020
年単位の修練によって身に付けた気配りなので、これに対しては男女問わず感謝/尊敬の念を伝えられるとよいです。つまり、「予約有難う」ではなく「私の為に決めて、連れてきてくれて有難う」と伝わると
この方のツイートは非常に本質をついていると思います。
予約を取る側の立場になると、そのコスト(どちらかというと物理的なコストよりも、それに全く感謝されないことへの苛立ち・モヤモヤへの精神的コスト)を理解できるようになります。
それゆえ、自分が予約を取られる側に回ったら、口が裂けても
私、お店の予約をスマートにしてくれる人って好きなんですよね!
なんて発言はできないはずなんです。
川口
この発言は完全に「取られる側」の意見なんですよね。
このように「予約を取る側」になると見える景色があるため、「予約を取られて当たり前」の人間を避けるようになります。
気を遣える人は、気を遣えない人を瞬時に見抜きますよね。「もてなされて当たり前」みたいな顔されたら嫌になりますもん。https://t.co/8L3OMaaQNg
— 凛乃子 (@ring6565)July 22, 2020
うん、俺もこっちタイプだわ付き合ってからなら予約とかするけど初見はどれだけ面倒くさくない女性かどうかを見てる男も結構いる。天邪鬼だけどhttps://t.co/0XWvLkfJNn
— 山崎 (@zaki_mote)July 22, 2020
30歳超えてから人に奢ることがちょこちょこ増えて、お礼何も言われないとか反応薄いと(あー…)って感じるようになってから、男性にご飯ご馳走してもらったり友達に予約してもらったら前以上にめっちゃ感謝するようになった
— たっつん@ゆるかわイラスト (@tatsuun7)July 22, 2020
自分が与える機会なかったから、当たり前と思ってしまってたよねー…https://t.co/TppNFdMRmT
僕がツイートで
「さらっと予約してくれる」ような人は、「さらっと予約してくれる人がいいな」とか言う人が嫌いなので、1回目の食事でその本性を見抜いて二度とデートに誘ってくれません。
と呟いたのにはそういう理由があります。
ただ、当然のように『予約くらいで「エスコート」は笑う。女子間じゃ「常識」だから言ってんだよ』と反対意見ももらいました。
僕はその意見に対して、
川口
その「常識」を男性に押し付けて、自分からやる気が全くない女性を、「エスコート」できる人が嫌うっていってるんですけどね。
とリツイートしたところ、
大人同士が食事するにあたって予約を取ることが「常識を押し付ける」ほどイレギュラーなことでしょうか?
「自分からやる気が全くない」はどこからでてきたのか?女だってやるでしょう。ツイ元の根底には「予約してくれるたくさんの他の男」の存在があるんですよ。
引用元:https://twitter.com/iz73277119/status/1285860678381666305
という回答をいただきました。
他にもこんな意見もありました。
さらっと予約してくれる人はこんなネチッこいこと考えないし、さらっと予約するほうが効率良いからやってるだけな気がする。。。予約ごときでこんなに恩義せがましい人いるのかね。https://t.co/BB0d5ZF2iA
— もくめ@都心OL (@yokumitarakao)July 22, 2020
本当にその通りなんですよね。
ねちっこくないので、「いかにその生き方・考え方が損しているのか」を懇切丁寧にを教えてくれないと思います。
僕は「仕事上メリットがあるから」時間をかけてこんな記事を書いているのであって、普通は「ないな、この人」で終わりですからね。
反対意見をくださったのは発端のツイ主ではありませんが、仮に発端のツイ主に「予約してくれるたくさんの他の男」の存在がいたとしましょう。
であればなおのこと、「お店の予約をしてくれるのは常識=当たり前」だと思わない方が良いのです。
ツイ主は、
あぁ、めんど…
と呟くのではなく、「予約してくれるたくさんの男性」に対して
私のために、時間をかけてお店選びをしてくれたんだ。
本当にありがたいなぁ〜
と呟けば良いのです。その方が「予約してくれる男性」を引き寄せます。
なぜなら「予約してもらうのが”当たり前”」ではなく、「予約してもらえるなんて”有難い”」スタンスでいるからです。
予約してくれたら嬉しいけど、それをしてもらって当たり前のスタンスの方は相手をなんだと思ってるんですかね…
— まやたんぽ (@mayatanpo)July 22, 2020
きちんと理解して感謝出来ない様なら、たしかに2回目は無いですね。女の私でも思います。
なんでもそうですが、「してもらって当たり前」になると人生は詰むなと思います。
— 恋愛プロフェッショナル 川口美樹 (@kawaguchi_AAA)July 22, 2020
ここまで
ということについて、長々と書いてきてしまいました。
もしあなたが、
私、お店の予約をスマートにしてくれる人って好きなんですよね!
って思っているのだとしたら、その認識は改めた方がいいかもしれません。
ただ、結局僕が言いたいのはこういうことです。
やり取りがめんどくさいので「私が予約しておいてもいいですか?」でよくね??
— お台所の櫻子さん@LostPrince (@k28sakurako)July 22, 2020
それな。
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