川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ
恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演。
マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通。Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ)
川口さん、はじめまして、25歳OLのM子と申します。
いつも川口さんの回答に納得することが多く参考にさせていただいています。
交際10ヶ月になる彼氏のことについて相談させてください。
私は不安になりやすく(不安型です)、ネットで恋愛についての記事をたくさん読んでいます。
その中で彼と信頼関係を築いていくには本音の話し合いが大切、束縛をしない、と書いていました。
私はなかなか本音を話せませんが、女性関係以外の嫌なことは本音で話せていると思っています。
女性関係というのは浮気ではなく、ただ女友達と距離が近い、仲が良い、私より大切にされているのでは?と思うところで不安が爆発します。
ただ、その人の本当のところを知りたいので束縛はしたくありません。
なので不機嫌になりそうになったら彼と会わないようにしています。
彼は何か抱えているなら話してね、と言ってくれますが、言いたくありません。
こうなってしまう頻度が高く、彼もどうして話してくれないんだろうと思ったことがあるそうです。
この場合、本音を伝え合うのか、そくばくしないのか、川口さんはどちらを優先させるべきだと思いますか?
自分で考えても答えが出ず、何度かドタキャンしたり不誠実な態度を取ってしまっています。
どうぞよろしくお願いいたします。
川口
「束縛することになるからこんなことを言いたくない」ということまでセットで伝えて初めて「本音」になります。
川口
今回の内容をまとめるとこのようになりますかね。
川口
M子さんは、「束縛してまでも本音を話して良いのか」と悩まれていますね。
しかし、本当に解決しなくてはならないのは「嫉妬心」の方です。
本音で話せたところで何の解決にもなりません。
問題をすり替えて、本質的なところから逃げないようにしましょう。
その「無駄な嫉妬心」をなんとかしない限り、彼は金輪際女性と接点を持つことができなくなります。
それはM子さんにとって本望ではないですよね?
実は、「嫉妬心」は人間だけに与えられた特権ではありません。
人間以外の動物にも「嫉妬」のメカニズムがあることが、最近の研究でわかってきています。
かつては、嫉妬は人間以外には複雑すぎる感情だと考えられていた。
しかし新たな論文によれば、イヌは群れの中で社会的に重要なつながりを守るため、嫉妬心とそれに起因する「構ってほしい」という行動を発達させた可能性があるという。
引用元:ナショナルジオグラフィック『イヌは飼い主を取られると嫉妬する』
つまり、嫉妬心は『自分の居場所がなくなるかもしれない』という孤独への恐怖心に対抗するために、人間が本能的に持っている感情である、ということなんです。
そのため、自分の中の嫉妬心をみてみぬふりをするのは逆効果です。
無意識で湧き上がってくる感情を見て見ぬ振りなんてできないですからね。
何かに嫉妬する、ということは、体が本能で「今の居場所を失ってはいけないよ」と教えてくれている、ということでもあるんです。
川口
つまり、嫉妬心が自分の大切な居場所を教えてくれている、ということ。
M子さんが、他の女性を接している彼氏を目にする時(想像する時)、「別の女」の方ではなく、「彼」の方を見ないといけないのです。
「何であんな女なんかと!」と憤るのではなく、「あぁ、やっぱり私は彼が好きなんだなぁ」としみじみ思えばいいのです。
以上のように、自分の嫉妬心が湧き上がってきたときに、まず意識の方向性を変える練習をしてみてください。
「束縛したい」=「大切にしたい」ということです。
「彼を独り占めしてやる!」と思うんじゃなくて、「大切にするにはどうしたらいいんだっけ?」と考えるようになれば、考え方も前向きになります。
M子さんの中の「束縛」「嫉妬」のイメージを変えましょう。
川口
それでも、やっぱり不安になってしまう、ということもあります
そんな時は、「不安に思っていることを全部話す」という作戦が効果的です。
冒頭にM子さんの相談内容をまとめました。
これを彼にそのまま全部伝えればいいんです。
正直に全部話す、これほど相手に伝わるコミュニケーションはありません。
ただ、相手に伝わるように言うのがポイントなので、「相手が言われて喜ぶように」若干編集してみましょう。
みたいな感じですかね。
どうでしょう、自分が恋人に言われたら嫌な気はしないですよね。
こんな本音をストレートに伝えたら、嫌われるかもしれないって不安になる気持ちはわかります。
しかし、これだけ誠実に本音を話して嫌われるようなら、遅かれ早かれ別れることになっていた関係でしかなかったのです。
「本音を言って嫌われたらそれまで」と割り切らないと、相手との関係の「本当のところ」はいつまでもわからないままです。
その「本当のところ」を確かめるためにも、自分の不安も含めてきちんと伝えないといけません。
そして同時に、その本音を正面から受け止めてくれる相手でなければ、その先にM子さんの幸せもない、ということです。
川口
「弱さをさらけ出す勇気」、それが信頼関係への第一歩なんですよ。
「本音で話すとはどういうことかがわかる」と、本音で話しやすくなるというのはその通りですね。
本音で話したほうがいいと頭でわかりながら、本音で話す方法がわからないと動き出せない、そんな人も多いのではないでしょうか。
また、嫉妬に対する考え方が変わったというのも嬉しいご報告ですね。
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