川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ
恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演。
マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通。Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ)
学生時代全くモテず、人を好きになる感情もわからないまま、社会人になって初めて彼氏ができました。
その人には重いと言われ振られました。
人格を形成するであろう10代のうちに純粋な恋愛をしてこなかったので、自己肯定感も低いし人に愛されたい依存されたいという欲求が半端じゃ無く、その気持ちのまま遊んでいるうちに、結果いわゆるビッチになってしまいました。
しかし誰でも良いというわけでもないし毎回真剣な気持ちで相手とは向き合っているのですが、体を求められると嬉しいと感じてしまうし、性に対する箍(たが)が外れてしまっているので、あるところまで行ってからやってしまったと気づきます。
そしてやはり本命にはなれません。
同棲解消とか浮気されるとかじゃなく、一般的にしなくて良いクズ経験をたくさんしてしまっていて、もう純粋に恋愛をしていた精神には戻れないなと感じる時があります。
誰とも付き合ったことのない女の子の方が誠実な人と出会ってポンって結婚するなんてよく聞きます。
こうゆう箍が外れた系のビッチが真面目に誰かと付き合いたい結婚したいと思うとき、次の出会いで気をつけたら良いことや念頭に置くことはありますか。
すごくしょうもない質問ですが割と本気で悩んでいます。
何か喝やアドバイスをもらえないでしょうか。
川口
まずは、「ビッチ」であることを責めないことから始めてみましょうか
日本人はなんというか、キリスト教信者でもないのに、処女信仰が強いですよね。
「性に対して開放的であること」と、「人格の良し悪し」にはほとんど関係がありません。
それを世間体や過去の自分のイメージから「クズ体験」とラベリングしてしまうのは早計です。
本来、性欲と承認欲求は密接に結びついているものです。
しかし、この相談者さんのように、「自分が"ビッチ"であること」に悩んでいる人は、ここを分けて考えることをオススメします。
どんなに多くの人と性体験を持ったとしても、それが「愛されたい欲求・依存心からきている」と思わないようにするのです。
単純に「性体験を持つことが好きだから」と割り切るわけです。
というのも、こういう悩みを抱えている人に対して、
川口
もっと自分のことを大事にした方がいいよ
というアドバイスをしたところで、ほとんど何の効果も得られないからです。
そういうアドバイスをしても、大体は同じことを繰り返すので、結局自分のことを「ダメなやつ」と責めることになります。
であればいっそのこと『セックスは私の趣味の一つ』だと割り切る方が良いです。
趣味なので、日常的にするのは当たり前になるし、「セックスをすること」自体が目的になるので、その後の関係性が深まらなくても気になりません。
相談者さんは、自分のしてきたことを「クズ経験」と捉えています。
これでは自分自身の未来に悲観的になるのも無理はありません。
これまで解説してきたように、全ての事実は解釈によって、いかようにも姿を変えます。
過去の体験を「過去の負債」として捉えるのではなく、「未来に活きる資産」として捉えるべきなのです。
今回のように、「不特定多数の人間と性交渉を持った」という体験を「未来に活きる資産」にするためにはどう考えたら良いでしょうか?
川口
「資産」ですから、新しく何かを生み出してくれるもの、になりますよね。
僕がよく使う方法は、『これを乗り越えたら同じことで困った人を助けられる』と認識する方法です。
1,000人単位での悩みを聞いていると、「人の悩みは大体パターンが決まっている」ということがよくわかります。
つまり、自分が今悩んでいることは、世の中の大半の人が悩んでいることなのです。
それを自分が乗り越えられたら、その他大勢の同じことを悩んでいる人たちを助けてあげられますよね。
僕は過去に自分の肌荒れにコンプレックスを抱えていたことがあります。
毎日マスクをして大学に通っていたレベルなので、当時は相当悩んでいたし、お金もたくさん使いました。
しかし、日々鏡に向かいながらも、「この体験を通じて、将来絶対に金を稼いでやる」と思っていたのを今でも覚えています。
結果として、美容のカウンセリングからスタートした事業が、こうやって恋愛相談のプロとして変わっていっているわけですから、見事コンプレックスを「お金」に変えることができました。
今回のご相談のように、『自分はこうした方がいいと分かっているのに、なかなか〇〇できない』と悩んでいるときは、行動を変えようと思うとうまく行きません。
それよりも、コンプレックスをお金に変える、といった具合に、「今自分がやっていることの見方を変える」方が、前向きに物事を考えやすくなるのです。
相談者さんは今、ご自身のことをこんなふうに捉えています。
川口
しかし、事実だけに目を向ければ、相談者さんは「肉体関係を持った人の多くとは交際に至っていない」という体験をしたに過ぎません。
これを、以下のようにセルフイメージを書き換えてみるのです。
もちろんこれはあくまで一つの例なので、これにしっくり来る必要はありません。
大事なことは、「事実の捉え方によってセルフイメージが劇的に変わる」ということを知り、それを活用して行くことです。
今回のご相談者さんは、自分のしてきた体験を
と捉えていましたが、見る人がみれば
と捉えることも可能になる、ということです。
川口
事実は1つ、解釈は無限大です。
どんな事実であれ、それを体験した人が、その事実にどんな解釈を加えるかでその体験の意味や意義はガラリと変わります。
であれば、どうせするなら「自分にとって都合の良い解釈」を選んでしまいましょう。
その方が、毎日を楽しく生きることができます。
そして何より、その方が相談者さんの『真面目に誰かと付き合いたい結婚したい』という願いに繋がって行くと思いませんか?
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