【恋愛相談】恋愛のプロが教える絶望的な状況を乗り越える方法

記事更新日: 2023/12/15

ライター: 川口 美樹

この記事を書いた人

川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ

恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演

マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ

あなたは、信じられないほど絶望的な状況に遭遇したことがありますか?

頭の中が真っ白になって、命さえも投げ出してしまいたくなるような体験をしたことがありますか?

今回は、そんな体験をされた方のご相談です。

相談者さんと事情や背景が違っても、同じような状況にあわれている方にとっても、この相談が少しでも勇気になれば幸いです。

 

▼【相談内容】15年以上連れ添った夫に不倫された

夫の不倫が原因で別れました。

相手の子は一回りも下の子でしたが、若さに目が眩んだというような感じではなく、夫は本当に彼女のことを好きなようでした。

交際も結婚も私から申し込みましたが、15年以上一緒にいて、子供も2人、幸せでした。

しかしきっとずっと私の一方通行な思いだったんだと思います。

 

私には向けてくれたことのない感情や行動を夫は彼女にしていました。

私は夫に嫉妬なんかされたことないし、連絡もかなりマメにしているし、全てが羨ましかったです。

彼にとっては子供よりも彼女の方が上のようでした。

 

ずっと大好きな人だったけれど、もう一生疑ってしまう、きっとその不安で私は耐えられなくなる、父親は必要だろうけどこんな父親はいても良くないと思って別れました。

こんなに長い間一緒にいたのに、不倫相手に本気になって、子供よりも大切な存在になるなんて、そんなことあり得るのでしょうか?

今でも悲しくて憎いです。

 

仕返しをして私にプラスになるとは思っていないので、それは望んでいません。

別れるという私の選択は正解だと思いますか?

今はまだ絶望感から立ち直っていないですが、勇気づけて頂きたいです。

川口

「勇気づけてもらいたい」とのリクエスト、しかと承りました。

とはいえ、僕は不倫をされたことがなく、あなたの気持ちにどこまで寄り添えるかわかりません。

しかし短い人生の中でも、何度か絶望的な状況に遭い、乗り越えてきた経験があります。

今回は、その経験から学んだ「絶望的な状況を乗り越えるコツ」をお伝えしたいと思います。

この経験があなたの勇気になることを願います。

▼絶望的な状況を乗り越えるコツ
  • 全感情を紙になぐり書きにする
  • 信頼できる人や専門家に頼る
  • 負の感情を燃料にしない
  • どうして?を考えない
  • 最も幸福の匂いがする道を選ぶ

グッチャグチャになった自分の感情を整理する方法

行き場のない感情に「逃げ道」を作ろう

今回の件は、あなたの人生史の中でも、世界に対する認識をひっくり返されるほどの衝撃であったかと思います。

いまでも、『なぜ?どうして?こんなことが?』と、頭の中がぐるんぐるんして、悪い夢なら早く醒めて欲しいと願いながら、朝を迎えるたびに絶望的な気分に苛まれているのではないでしょうか?

憤怒・嫉妬・混乱・喪失・憂鬱・屈辱・絶望・怨恨・呆然・後悔・痛哭・嗚咽・・・

あらゆる感情が一気に押し寄せ、「いっそのこと死んでしまいたい」とさえ、思ったかもしれません。

行き場のない怒り・苦しみ・悲しみ…どうかまずは、その「逃げ道」を作ってあげてください。

とにかくただひたすらに、感情を紙に書き殴る

そのために、いま頭の中にあるありとあらゆる感情を「紙に書き出して」みてください。

綺麗に書く必要も・言葉を選ぶ必要もありません。

  • ○す
  • ふざけるな
  • クソ畜生が
  • 末代まで呪ってやる

汚くて醜い感情も全部、紙の上に書き殴ってみてください。

川口

誰に見られるものでもありませんので、安心してください。

エクスプレッシブ・ライティングで、ストレスを軽減する

これは「エクスプレッシブ・ライティング」といって、心理療法の一つです。

エクスプレッシブ・イティングは数々の研究で、「数週間から数ヶ月でうつや不安が改善し、ストレスが穏やかになる傾向が見られた」と言われるほど、その効果が認められています。

強烈なストレス感情は「外に出す」ことが重要

僕はこの「ただ書き出すだけ作業」に何度も救われてきました。

脳の中にしまわれていた感情が、一回可視化されるだけで、その感情と客観的に向き合うことができるようになります。

強烈なストレス感情は、この「外に出す」作業が大事なのです。

まずは「あぁ、私はこんなことを感じているんだ」と具体的に認知すること。

善悪でジャッジするのではなく、ただ「そういう状態である」と認めること

これがあとで、前を向くための重要な布石になります。

悩みを他人に共有し、心理的な安全を作る必要性

少し落ち着いてきたら、信頼できる人(親や恩師・親友など)にその感情を共有してみてください。

「私がこういう感情を抱えているということを知っている人間がいる」

という事実があなたに安心感を与えてくれます。

川口

この安心感があるだけでも、かなり心が安らぐはずです。

同時に、具体的な問題解決をするための専門家に相談をしましょう。

今回であれば、離婚専門の弁護士さんや、メンタルケアのカウンセラーさんでしょうか。

素人では思いつかないような対処法や、いざというときの準備など、すべきことの整理を手伝ってくれます。

これも安心感につながります。

注意点その1:負の感情を燃料にしないこと

ここで忘れないでいただきたいのが、「負の感情を燃料にしない」ということです。

さきほど、負の感情を抱くことは問題ないと言いました。

でもそれを「モチベーション」にしないでいただきたいのです。

恨みや怒りをエネルギーにした活動は心を削ります。

それはあなたをきっと不幸にします。

注意点その2:どうしてこうなった?を考えないこと

加えて、できれば「どうしてこんなことになってしまったのか?」を考えないでください。

結局答えを見つけることができないどころか、最終的に自分を責める結論にしか行きつきません。

『わたしが悪い?わたしのせい?』

そうなったら自責のアリ地獄から抜け出せなくなります。

川口

これは本当にシンドイです。

決断に迷ったら「自分の幸福」を一番に考える

相手を憎む気持ちがあることは悪いことではありません。

川口

15年来のパートナーに裏切られたら、誰だってそうなります。

でも、あなたはきっと真面目で誠実な人でしょうから、その怒りの矛先が内側に向かないか、それだけが心配です。

だから、そうならないようになるべく感情の逃げ道を作ってあげてほしいんです。

現実は無慈悲なまでに不条理である

「そんなことがあるのか?」

信じられないことですが、事実あるのです。世の中は驚くほどに不条理です。

「神様は乗り越えられる壁しか与えない」なんて分かったようなセリフ(僕はこの言葉が大嫌いです)を吐く輩がいますが、

人生には「全く望んでいない壁が突如目の前に現れる」のです。

あなたの心理的な安全と幸福が最優先

だからこそ、あなたが別れを選んだことに対して、僕は「正解も正解、大正解」だと考えます。

親の笑顔なくして、子どもの笑顔はありません。

あなたの幸せのため、ひいては子どもたちの幸せのために、それ以外の選択肢はありません。

まずは、あなたの心理的な安全と幸福が最優先です。

最後に:しんどい時の意思決定基準

いまはまだ、前を向けとか、ポジティブに考えろとかは言いません。

ただ、今回のことを飲み込み、消化できる日がなるべく早くくればいいなとは思います。

真に優しい人は、どうしようもないくらいの悲しみを飲み込んで消化して、その体験を他の人の苦しみのために使うことができます。

川口

いつかあなたが、そんな人になっていることを、僕は願います。

最後に、僕のしんどい時の意思決定の基準をお伝えしておきます。

いつか自分の子どもが、絶望的な体験にさらされたとき

真っ先に思い浮かぶのが自分の背中であるために

いま、どんな意思決定をすべきだろうか?

今日のあなたの勇気が、どうか未来の子どもたちの勇気になりますように。

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