川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ
恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演。
マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通。Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ)
結婚を真剣に考えている人の中には、一定数、転職やキャリアアップを考えている方がいらっしゃいます。
そういう方の悩みは共通していて
「転職(や資格の勉強)が落ち着いてから、婚活を本気にやった方がいいでしょうか?いっぺんにやろうとすると、どちらも中途半端になりそうです」
とみなさん声を揃えます。
僕はそう言った方に必ずお伝えしているのは、「どっちも中途半端にならないように全力やればいいよ」ということです。
「そんな殺生な!」と思ったら、ちょっと令和の人生計画を甘く考えすぎかもしれません。
このページの目次
少し前までの日本では、それなりに安定した企業に就職している男性をつかまえて結婚すれば、「それなりの幸せ」が約束されていました。
くわえて、専業主婦になることが一般的でもあったため、女性が家庭に入ることが求められていました。
それゆえ、「仕事を真剣に取り組んでキャリアを取るか」「結婚を選んでキャリアを諦めるか」という悩みがありました。
ところがこれからの日本は、専業主婦という生き方が激減し、共働きは当たり前、夫婦二人で世帯のお金を稼ぐのが一般的になっていきます。
さらに会社員の給与は下がり続け、税金は上がり続けます。
そんな時代では、「結婚かキャリアか」なんて悠長なことは言っていられません。
「結婚もキャリアも」取りにいかなければ、それこそどっちも中途半端な結果になってしまうのです。
20代専門の心理学者であるメグ・ジェイさんは、書籍や各種講演会などで「人生は20代の過ごし方で決まる」と断言しています。
彼女が出演したTEDでのスピーチは、有名な動画なので一度は見たことがある人もいるでしょう。(そして見たことがない人は絶対に一回は見てください。)
彼女の主張を簡単にまとめると
ということです。(彼女の著書『The Defining Decade』を直訳すると『決定的な10年間』となります)
女性の多くが真剣に結婚や出産を考えるのは、27・28歳くらいからですが、僕はこれだと遅いと考えています。
理想は、社会人になったらもう結婚に向けての準備を開始すべきなのです。
そしてそれと同時に、どんなキャリアを歩むのか?どのくらい稼ぐつもりなのか?も考えなければならないのです。
仮に25歳で生涯のパートナーと出会えておければ、出産のピークまで3年間、30歳になるまで5年間あります。
これだけの期間があれば、自分が子供を産んで休むことや、復帰した後のことを想定して、スキル面・お金面などでさまざまな準備をすることができます。
しかし、28歳から人生を真剣に考え始めると、パートナー探し・キャリア形成・下手すると親の介護までセットで降ってくるので、全く準備ができないのです。
婚活は、人生の総合格闘技です。
これまで培ってきた人間力を総動員して、人生のパートナーを口説いていく必要があります。
また、キャリアを考えれば結婚を考えることになり、結婚を考えればキャリアを考えることになります。
これらは別々に考えるべきものではなく、常に同時並行で考えるべき問題なのです。
例えば、転職に必要なスキルの棚卸しや、自己プレゼンテーション能力の向上は、婚活にも役立ちます。
転職活動しながらでも、アプリで異性に会うくらいはできるので、本を読みながら恋愛力を磨きまくっておくのも立派な婚活です。
逆に、婚活中にお見合いをしていく中で、色んな人の仕事の情報やキャリアプランに触れることも可能です。
そこから自分の人生戦略を考え直したり、予想だにしない仕事に着くきっかけを得られるかもしれません。
転職活動中だって出会いは作れるだろうし、お見合いした男性の会社が人材を募集してるかもしれません。
どの機会をどう意味付けて、どう取り組むのか、が大事であり、それが転職活動なのか、お見合いなのかはあまり重要ではないのですよ。
要は自分の意識の問題であり、人生全体を考えることが、キャリアにも結婚にも繋がっていくのです。
婚活っていうのは、出会いの数を増やすことでも、自分が着たこともない服を新調することでもなくて、
— 恋愛プロフェッショナル 川口美樹 (@kawaguchi_AAA)January 29, 2021
人生をどう生きたいのかを考え直し、その人生戦略の中で、一緒に戦えたら心強い人材を口説く術を身につけるための全てを指します。
出会うことだけを目的にするとあまり良い結果になりません。
とはいえ、「28をすぎてる私はもう詰んでいるのか」と嘆く必要はありません。
過去は戻らないので、悔やんだところで仕方がありません。
川口
焦らず急げ
これを合言葉に、今からできることを着々と進めていけば良いのです。
その上で「時間がない」ことは言い訳にはなりません。
世の中には平日終電まで働いて、土日でお見合いをこなして、昇給と成婚をGETする人間もいるのです。
時間は作るものであり、時間を言い訳にすると、何もできなくなってしまいます。
「女性は大変」これが今の日本のデフォルトの状態です。
それをどう受け止め、若いうちにどれだけの努力をするのかは、あなた次第です。
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