【恋愛相談】パートナーが性機能障害だった時の基本的な対応スタンス

記事更新日: 2023/12/31

ライター: 川口 美樹

この記事を書いた人

川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ

恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演

マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ

▼【相談内容】彼氏が「膣不感症」で満足させられない

美樹さん、こんにちは。

愛と申します。

 

付き合って半年の彼とのことでご相談です。

夜の話になってしまうので、誰にも相談できない内容です。

 

20代後半の彼ですが、いわゆる「膣不感症」のようで、彼が最後までできたことが今までありません。

今までもそうだったようですが、あまり他の女性とのことは話したがりません。

頻度は週1〜2週に1回くらいです。

 

彼はわたしが気持ちよければ良いと言っており、お恥ずかしい話ですが私としては満足にできているのですが、私も彼と同じように相手に気持ちよくなってほしいです。

お口でしていてもあんまり気持ちよくなさそう(聞くと、「うーん気持ちいいんだと思うけどあんまりわからない…」とのこと)ですし、挿れていても私ばかり攻められていて彼は全然余裕そう…。

気持ちよくないのかなって思うと、少し自信をなくしてしまいます。

 

彼の優しさは嬉しいけど、私も同じような気持ちだし、将来のことも考えて(私は結婚願望があり、同棲と結婚の目処もまだ先ですが話しています)治療用TENGAを使ったりして一緒に治そうねって話してはいるのですが、なかなか難しいようです。

 

とはいえ、これがきっかけでレスにもなりたくないので、いつもは気にしない様子で振る舞ってはいるのですが、後々ひとりになって考えるとやっぱり悲しくなってしまいます。

必ずしも、男性が最後までやらないといけないとは思っていないとはいえ、、。

 

過去に関係を持った男性でこのようなことがなかったので、とても戸惑っています。

どうしたら彼が喜んでくれるか反応を見ながら色々やっても無反応なので、正直私ひとりではもうアプローチ方法がありません。

 

何かアドバイスいただけたら嬉しいです。

長文失礼しました。

川口

なんの性障害なのかにもよりますが、いずれにせよ「本人が主体的にならないと解決できない問題」と割り切ることが大事です。

今回の場合は、挿入やフェラはできているということで、おそらく(膣内)射精障害、つまり「イケない」のが問題なのでしょう。

もし「勃たない」のが問題であれば、こちらの記事も参考になります。

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まず何の性機能障害なのか考えてみましょう

川口

まず、彼がどういう性機能障害なのかにあたりをつけていくことから始めてみましょう。

冒頭の関連記事でも説明していますが、性機能障害は

  • 生来型 or 獲得型(生まれつきのものか、後天的なものか)
  • 全般型 or 状況型(誰に対してもそうか、特定の人にだけそうか)
  • 心因型 or 複合型(メンタルの問題か、年齢・薬の作用などを含めた複合的な問題か)

で問題を切り分けるのが一般的です。

今回の彼の場合は、「他の人に対してもそうだった」とのことなので、獲得型・全般型・心因型の性機能障害だと予想がつきます。(※僕は医者ではないので正確な診断はしかるべきところへ)

全般型であるとわかれば、愛さんとの関係に問題があるということではなくなります。

ですから、愛さんが何か責任を感じたり、自信を無くしたりする必要がないということです。

川口

このように、治療はできなくても問題を切り分けるだけでもすこし心が軽くなることがあります。

膣内射精障害の可能性について

彼は性機能障害の中でも、「膣内射精障害」だと予想されます。

これはマスターベーションではイケるけど、性交ではイケないという人の症状です。

彼氏さんがもしそうなら、マスターベーションのやり方に問題がある可能性が高いです。

陰茎を強く握りすぎていたり、局部を床に擦り付けるような形での自慰行為(いわゆる床オナ)をやっていると、膣内射精障害になりやすいです。

今回は、彼がマスターベーションでイケるのかどうなのか、が書かれていないのでわかりませんが、日常のマスターベーションでの快感はどうか?を聞いてみてください。

もし自慰行為でも感じないのであれば、性的興奮障害の可能性もあります。

性的興奮障害の可能性も

性的興奮障害もまた、

  • 主観的興奮の障害
  • 性器の興奮の障害
  • その両方の障害

の3つに分類されます。

主観的興奮の障害は、性的な反応(性器の充血など)はするけど、興奮を感じられない障害で、

性器の興奮の障害は、性器以外への刺激には興奮するけど、性器への刺激には興奮を感じない障害です。

川口

一般的には女性がなることが多いようですが、彼氏さんはもしかしたら前者なのかな?と思いました。

パートナーの性機能障害とどう向き合うべきか?

【大前提】解決には本人の主体性が絶対不可欠

これまで述べてきた通り、性機能障害にはいろんな理由で引き起こされるので、解決に向かいたければ原因を特定する必要があります。

しかし、心因性の性機能障害だとすると、

  • パートナーへの不満
  • パートナーとの不和
  • パートナーからの孤立感
  • 抑うつ
  • 自分のテクニックへの不安
  • 性行為への無関心
  • 何かしらの罪悪感
  • トラウマ的な性体験

など、かなり複雑にさまざまな要素が絡み合っています。

ですから、彼が「どうしてそうなったのか?」を一緒に考えたり、打ち明けたりしてくれないと解決に進みにくいんですよね。

相手の課題に踏み込まず、自分の課題に集中しよう

彼がこの問題に取り組むかどうかは彼の課題です。

愛さんは課題の分離をして、最終的に彼がどうするのかを彼に委ねなければなりません。

しかし、この件についてあまり話したがらないという点に関しては、愛さんの関わり方次第で変わる可能性はあります。

川口

愛さんにできることがあるとすれば、心配しすぎないことだと僕は思います。

愛さんが彼のことを気にすればするほど、彼は愛さんにパーソナルなことを打ち明けにくくなります。

また彼に気持ち良くなってもらおうと思えば思うほど、彼にプレッシャーがいきます。(こんなに色々してくれているのにイケない俺って…)

まずはそこにフォーカスしないことが大事です。

例えば「イカないセックス」に力点を置いてみる

幸い、スキンシップに対して抵抗がないようですので、スローセックスを取り入れてみてはいかがでしょうか。

スローセックスは、オーガズムを目的としません。

例えば、(手前にやることがいろいろあるのですが)膣内に挿入した陰茎を動かさずに、ひたすら抱き合っているなんてこともしたりします。

これによって、オーガズムがなくても性的満足度を高められる、あるいはオーガズムを超える満足度を得ることが可能です。

ですから、二人のスキンシップを深めるには良いアプローチになる可能性があります。

参考図書:アダム徳永『スローセックス実践入門 真実の愛を育むために

まとめ

繰り返しになりますが、究極的には「本人が主体的にならないと解決できない問題」です。

それをするしないは、本人の意思決定に委ねるべきで、口を出すべき問題ではありません。

ですが、自分の接し方次第では本人が主体的に取り組むキッカケを与えられる可能性があります。

私は結婚願望があり、同棲と結婚の目処もまだ先ですが話しています

とのことなので、短期的な解決を急がずに、中長期的な課題として一緒に足並みをそろえるところから始めて行くと良いでしょう。

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