男性のセックスに文句を言う人に、自分の胸に聞いてみてもらいこと

記事更新日: 2021/02/12

ライター: 川口 美樹

この記事を書いた人

川口 美樹LoveBook編集長

恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVにも出演

 

マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通。Twitterのフォロワーは1.3万人。(プロフィールページ

 

日本の性教育は、諸外国に比べてかなり遅れていると言われています。

ユネスコのガイダンスにはこのほか、小学生に「コンドームなしの性交のリスク」について教える必要性について書かれていたり、中学生レベルになると、コンドームの正しい使用方法を学ぶことが大切だと記載されていたりする。コンドームという言葉さえ出てこない日本の性教育とは掛け離れた、踏み込んだ内容だ。

日本の性教育では学習指導要領の「歯止め規定」により、小中高校いずれも性交については教えていない。また、肝心の性交渉や性病についてはスルーされているのが実情だという。

引用:『日本の性教育は時代遅れ、ユネスコは小学生に性交のリスク教育推奨

一番多感な思春期にまともな教育を受けないのに、社会人になったらセックスの仕方が下手だと非難される。

川口

あまりもむごいシステムだなと思います。

特に男性のセックスは、インターネット上でも「AVセックス」として揶揄されています。

これは、

  • 女性の体の構造やオーガズムの仕組みなどを理解せずに
  • AVの見よう見まねでセックスをしてしまうことで
  • 全然気持ちの良いセックスになっていないことがディスられている

わけですが、「その女性の体の構造やオーガズムの仕組み」ってどこで教わるの?っていつも疑問に思うんです。

教育制度の中には組み込まれていないのに、あたかも全ての男性が常識のようにそれを理解していることに違和感を覚えます。

そしてそれは女性に対しても言えることです。

女性は男性をディスれるほど、「男性の体の構造やオーガズムの仕組み」を学んでいるんだろうか?って不思議に思います。

というのも、男性にパートナーとのセックスについてアンケートを取ると、表立っては言わないけど、結構不満に思っていることがあるという声をよく聞くからです。

川口

総じて、「女も男のことがわかってなくてお互いさまですね」ということが言えます。

そこで本記事では、男性が女性のするセックスに言えずにもやもやしていることを、可視化していきます。

自分がきちんとパートナーを喜ばせることができているのだろうか?ということ客観的に判断するためにお役立ていただけたら幸いです。

デートから前戯してくれる女性は極少数

川口

これねぇ、本当にその通りなんだけど…言われるのが男だけなのが気に食わんのですよね。

なぜ前戯はデートから始まっていると言われるのか?

男性に対して「前戯はデートから」と啓発されるのは、一般的に以下のことを伝えたいがためです。

▼「前戯はデートから」と啓発される理由
  • 女性は「気持ち」で興奮する
  • 愛されている実感、大切にされている確信があってこそ高揚する
  • だからこそ、セックスをする前の雰囲気づくりが大事で
  • そこを蔑ろにすると安心できないので
  • いざセックスが始まっても濡れないんですよ

この意見自体に反論はありません。

女性がオーガズムを得るためには、デート(前)からの雰囲気作りが非常に重要です。

男のイク=満足、ではない

しかし、この主張の裏側には以下のような誤解があります。

▼男性のセックス観に対する誤解
  • 男は性器を刺激されれば興奮できる
  • そこに事前の雰囲気作りは必要ない
  • だから女の「気持ちが大事」という感覚が理解できないでしょ?
  • (だって好きじゃない相手でもできるもんね)

川口

はい?

男性の「セックス観」、はっきり言ってめちゃくちゃ誤解されてます。

女性は「濡れない」「いけない」ことが満足度の低さとしてわかりやすいからか、男性の「勃つ」「いける」ことがそのまま満足度につながっていると思っていますが、全くの誤解です。

勃起できて射精できることと、セックスの満足感は必ずしも比例しません

これは、普段男性も意識していないことです。

しかし改めて「イケることと満足できることは関係ないよな?」と聞くと、「言われてみればそうだな…」と大半の男性が納得します。

男は「信頼からくる安心感」で濡れる

女性の満足度にセックスの前の「安心感」が影響するように、男性の満足度にも同じく「安心感」が必要です。

それは「大切にされている」という実感からくる安心感というよりは、「私はあなたに抱かれても良い」という信頼からくる安心感です。

これがあるからこそ、男性は積極的になれるし、女性を大切にしようとも思うわけです。

男性のセックスにおける満足度は、デート(ひいてはそれ以前のコミュニケーション)からセックスまでの導線の中で、信頼されていると思える回数に比例します。

でも大半の女性は、デート前の男の言動を疑いの目でジャッジするばかりで、目の前の男性を積極的に信頼しようとする配慮をほとんど行いません。

川口

『人のふり見て我がふり直せ』とはよく言ったものですね。

なお、もしかしたらナンパ師やヤリチンの男は、

ナンパ師

信頼感とかどうでもいいわww

 

やれれば十分満足だわww

と否定するかもしれませんが、これはシンプルに「その満足度をはるかに超える満足度のセックスがある」ということを知らないだけですので無視して構いません。

逆に、女性は「AVの見なさ過ぎ」なのでは?

男性は『AVの見過ぎだ』ってよく怒られますよね。

ただ、男性の多くは「女性に気持ちよくなって欲しくて」AVを真似ているだけですので、批判されるべきは間違ったイメージを植え付けた業界の方では?と考えるのはおかしいでしょうか?

逆に女性は「男性に気持ちよくなって欲しくて」AVからどのくらい学ぼうとしてくれてるのでしょうか?

『男性の欲望を叶えるために作られたファンタジーなんだから、そんなの信用する方が悪い』と言いますが、『男性の欲望を叶えるために作られてる』んだったら、女性こそAVを穴が開くほどみて勉強すればいいと思うんですよね。

「カサカサ手コキ」は「ガシガシ手マン」と同じくらい痛い

「AVの見過ぎだ」と言われる理由の第一位に、『ガシガシ手マン』があります。

  • 女性の膣内に指をガシガシ出し入れするのは、流血する可能性もあるしちっとも気持ちよくないからやめてくれ、と。
  • 男優の激しい手の動きに、女優がギャーギャー言っているのは演技だから、真似するなと。

川口

ごもっともな意見です。

でも、「ガシガシ手マン」をする男性と同じくらい、「カサカサ手コキ」をする女性がいることは、なぜか問題になりません。

唾液もローションも使わずに、素手でダイレクトにやるあれ、正直めちゃくちゃ痛いです。

男性が素手で激しく自慰行為をしているイメージがそうさせるのかもしれないですが、あれは頭部にダメージが出ないように、微妙に握力を調整しているんです。

でも男性器について何も学んでない女性は、激しいのが良いのだろうと遠慮なく全力の握力でしごいてきますが、本当にやめて欲しいです。

ガシガシ手マンしている男を非難できる権利あるのか?って思うことが多々あります。

川口

それこそ、AVには男性が震えるような手コキのお手本が溢れているのですから、もうちょっと勉強して欲しいものです。

本気で騎乗位グラインドされると「もげる」かと思う

もう一つ、女性にリクエストしたいのは、騎乗位での前後のグラインド。

女性器の構造的に、上下に動くよりも前後に動いて、「前の方に当たるのが気持ちいい」のは理解できるのですが、根本からもっていかれると千切れるんじゃないかと思うことがあります。

男性がしかめっ面をして「くっ」と声をあげている時は、「気持ちいい…!」の意味ではなく、「もげる…!」の意味ですので誤解のなきようにお願いします。

もちろん、女性が自分の上で恍惚の表情を浮かべてくれるのは嬉しいものです。

でも、己の快楽だけを求めて激しくピストンしている男性とやっていることが同じなので、もう少し配慮のある動きをしてくれるとありがたいなと思います。

川口

騎乗位の動き方も、非常にいろんなバリエーションがありますが、それを積極的に取り入れて相手のために活用しようとする女性は、本当に極少数ですよね。

歯を使うのがNGなのは男性も女性も一緒

女性の不評を買うことがおおい、男性の甘噛み(のつもりの強烈な咀嚼)。

実は女性の「歯の使い方」に不満を抱いている男性がけっこういます。

特にフェラをする際にあたる歯の痛さは尋常ではありません。

女性に悪気がないのはわかるのですが、がんばって頬張ろうとするあまり、歯が当たってしまうのはお互いにとって悲劇でしかありません。

男性器の大きさや、口の大きさなどを考慮しながら、口の中で摩擦を起こそうとするのではなく、「唇で包む」くらいの優しさで十分です。

川口

乳首を攻める際にも、歯を使うのはやめましょう。

男性のセックスに文句を言う人に、自分の胸に聞いてみてもらいこと

以上のような男性の不満があまり可視化されないのは、常に「男性がする側・女性がされる側」の前提で話が進んでいるためです。

「男性が女性にディスられる」という構図が一般化しすぎているために、男性からの文句が出にくい風潮があるのが問題です。

この構図のままですと、どちらのリテラシーも向上しないですし、男性はより消極的になり、女性の不満はふくらむばかりです。

パートナーシップはどちらもが主体的に「する側」になって、受け身になる「される側」がいなくなることが重要です。

そう考えると、今の男性のセックスの仕方へのバッシングは、あまりにも男性に「する側にいること」を求め過ぎています。

これは『デートのお誘いやプランニング、告白・プロポーズの男女の役割の非対称性』の延長線上にある問題です。

セックスがうまくなる必要があるのは男だけではありません。女性も同様に、パートナーの満足度を高めるための努力が必要です。

川口

文句を言うのは簡単。

 

じゃあ自分は同じことができているのか?という問いを立てることを忘れないで欲しいなと思います。

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