川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ
恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演。
マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通。Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ)
「英雄色を好む」ということわざがあります。
「英雄になるような人は、好奇心が旺盛で活動的であるがゆえに、女色(女遊び)も好む傾向にある」という意味です。
この言葉のモデルになったのは、「ブルータスお前もか」の言葉で有名になったカエサルだと言われていますが、彼には複数の妻・愛人がいたとされています。
これを現代の国のトップがやったら非難ごうごうでしょうが、男性は多かれ少なかれ女性よりも性的好奇心が強い傾向にあります。
女性からすれば「なんで好きでもない人とそんなにズッコンバッコンできるの?」と不思議に思うでしょう。
そこには実は極めて女性が知らない理由がいくつもあるのです。
このページの目次
人が「ムラっ」とくる瞬間、そこにはテストステロンという男性ホルモンが関係しています。
これはヒトが子孫を残すために必要不可欠なホルモンでもあります。
男性ホルモンというくらいですから、このテストステロンは女性よりも男性の方が分泌量が多いホルモンとして有名です。
このテストステロンは経済活動ともリンクしており、「出世したい」「金持ちになりたい」「一発当てたい」という気持ちを高める役割を果たしています。
特に起業家・政治家・芸術家はテストステロンの値が他の職業よりも高いと言われています。
「英雄色を好む」は実は、生理的な立場から見ても納得のいくことわざなのです。
そのほかにも、ジェンダーロールの影響もあります。
社会が男性たちに向かって「モテろ。モテこそ男の象徴だ」というメッセージを投げかけるために、男性は「モテることに憧れ、モテないことに恐怖する」ようになっています。
そこに、日本の性教育が大失敗がかけ合わさって、「モテ」を「性交人数」でしかカウントできない男性がたくさんいます。
つまり男性は、社会的な圧力によって、「定期的にセックス“させられて”」いるのです。
もちろん、全ての男性が浮気性だというつもりはありません。
しかし「意志」とは別の力が働いているのもまた事実のなのです。
この前提を理解していないと、どうして男性がこんなにもヤリたがるのか、女性には到底理解できないことでしょう。
一時期「オナ禁」という言葉が流行ったことがあります。
セックスの満足度を高めるために、自慰行為を抑制し、セックスの本番にぶつけようとする発想のことです。
この「オナ禁」、精巣がんのリスクを高め、テストステロンの値も下げてしまうために、医学的にはまったく推奨されていません。
ストレスや血流と同じで、何かを溜め込むことは「循環」を止めてしまうので、健康にとっては悪になるのです。
医学的には精子は2〜3日に一回は出した方が良いとされています。
つまり男性の体は定期的に欲情していた方が健康になれるように作られているということです。
女性の中には、恋人が風俗に行くことすらも不快であると考えている人もいるでしょう。
しかし、これだけ風俗業が廃れないということは、そこに一定の需要があるということは頭の中に入れておくべきでしょう。
男性にとって、「大事な人とするセックス」と「性欲解消のためにだけにするセックス」は全く違うロジックが動いている場合が多いのです。
「そんなのヤリチンの自分勝手な言い訳でしょう!」と怒りたくなる気持ちはわかります。
しかし少なくとも生理的にも社会的にも、男性の性的な価値観は、放っておけば「女性の気持ちを考えないような極めて自己中心的な」ロジックで出来ていることは事実です。
もちろんそれを許す許さないは個人の自由ですし、断じて許さないという人は、風俗遊びもしない男性と付き合えば良いだけのこと。
この記事では浮気や不倫、夜遊びに対する是非を問いたいわけではありません。
ただ男性の知らないところで女性の性ホルモンがうごめいているように、女性の知らないところで男性の性ホルモンもまたうごめいている、ということを知っておいて損はないと、言いたいのです。
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