TOP > インフルエンサーインタビュー > YouTuber「ニャン」ってどんな人?累計100万人のファンを持つインフルエンサーが語る過去・現在・未来
川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ
恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演。
マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通。Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ)
作家兼、YouTuberとして活躍中のニャンさん。
恋愛の繊細な感情を言葉にすることで、若い女性からとても人気のあるインフルエンサーです。
ニャンさんといえば、とにかく「共感性の高い投稿」を連発しているということ。
「いつか必ず別れる」って事を知ってしまうと人を好きになるのが怖くなる。もし付き合って恋人になっても幸せな時間を過ごす度に「これもいつか終わるのかな」って不安になる。もう二度と好きな人を失う辛さを体験したくないから誰も好きになりたくないんだ
— ニャン (@radran10)February 11, 2020
川口
2018年から、2020年までずっとこの調子。
恐るべしです…
Twitter・Instagram・noteなどでも発信をし、合計で100万人以上のフォロワーを抱えています。
しかし、その人物像はあまり多くは語られていません。
川口
これだけのファンを抱えながら、何も考えてない、なんてことは絶対にないよな…
普段どんなことを考えながら発信をしているのだろう?
と不思議に思ったのは筆者だけではないはず!
そこで今回、LoveBookではニャンさんの素顔に迫るべく、本人に直接取材を敢行!
その結果、ニャンさんの繊細な言葉の裏側に、とても強い想いがあることがわかりました。
本名 | 非公開 |
年齢 | 23歳 |
誕生日 | 2月19日 |
YouTube | ニャンちゃん相談室(登録者数20万人以上) |
@radran10(フォロワー約59万人) | |
ニャン(フォロワー約15万人) | |
書籍 | Amazon著者ページ |
このページの目次
川口
本日はよろしくお願いします。
ニャンさん
よろしくお願いします。
川口
そもそも、なんで発信を始めようと思ったのか、そのあたりから聞いていこうと思います。
ニャンさん
はい。
川口
ニャンさんは、こちらの動画にもあるように、最初は「下ネタ投稿」と「ブスをディスる」アカウントからスタートしたのですよね。
ニャンさん
もともと、「特定の誰か」をディスるような内容にはしないようにしようとは思っていました。
でも、最初はとにかくフォロワーを増やすことが目的だったので、数字が伸びるものを選んでいました。
川口
どの辺りから、今のような恋愛に悩む人たちの心に寄り添うような内容に変わったのでしょうか?
ニャンさん
10万人を超えたあたりで、恋愛に関するツイートも始めていたのですが、
ある時から、『投稿で心が救われた』というDMに届くようになったんです。
ニャンさん
「あ、ここのポジション必要とされているんだ」って思ったんです。
そこからですね。実際に数字も伸びるし、感謝されるし嬉しかったです。
言葉遣いも若い女の子に向けて、一気に変えていきました。
川口
お礼のDMがきたことが転機だったんですね。
ニャンさん
そうですね、そこから恋愛の本もたくさん読むようになりました。
そこで、女の子にとって「ブス」という言葉がどれだけ酷いものであるのかも学んだんです。
川口
ニャンさんの心に寄り添うような投稿は、初期から発信されていたのですか?
ニャンさん
僕は、失敗とか経験することが大事だと思うので、「正解の方に導きたい」とかは思わないんですよね。
ノウハウとかアドバイスというのはやりたくないというか。
川口
なるほど。そういう想いがあったのですね。
何か発信をする上で、大切にされていることがあるのですか?
ニャンさん
いま、本心から思うことは
多くの日本人に「もっと想像力をもってほしい」ということです。
川口
…想像力、とは?
ニャンさん
昨今のSNSを見ていて、間違った人は叩かれて当然という雰囲気をヒシヒシと感じています。
でも、そういったことが起こると、僕は加害者の気持ちを想像してしまうんです。
川口
被害者ではなくて、加害者の気持ち?
ニャンさん
はい。その背景には、どんな理由があるんだろうって?
そういう「想像力」が年々減っている気がするんです。
ニャンさん
一回の間違いでも、叩いて吊し上げて、やり直すチャンスさえ潰してしまうのは、どうかと思います。
それが当たり前に行われる世の中だと、挑戦しにくくなるし、日本も明るくならないですよね。
川口
本当にそうですよね。
ニャンさん
木村はなさんの事件(*)とかは、特に胸が痛みました。
あの人、僕の一個上とか二個上とかなんですよね。
川口
あのニュースは、本当に悲しい事件でしたね。
ニャンさん
「裏側を想像する想像力」がこの国にはもっと必要だと思っていて。
それを発信していきたいですし、失敗した人にも手を差し伸べるられる社会であることを諦めてはいけないと思っているんです。
(*1)女子プロレスラーの木村花さんが、恋愛リアリティー番組『テラスハウス』出演時の言動などをめぐり、SNS上で誹謗中傷を受けていたことが原因で自殺したとされる事件。
当時22歳の尊い命が失われたことは、国内外で数多くのメディアが取り上げ、世界中から哀悼の声が寄せられました。
川口
そういう「想像力が欠けている」と思ったのには、何かきっかけがあったのですか?
ニャンさん
今でこそ性格的に丸くなったとは思いますが、
僕は学生時代に、いじめる側にいて、陰湿な騒動の真ん中にいた人間なんです。
職員室で「あの子、性格悪いよね」って話題になって、面談をされたこともあります。
川口
そうなんですか!?いまの優しい投稿からは想像もつかないですね…。
ニャンさん
文章を書いていくうちに、人の気持ちを考えるようになりました。
だから自分が過去に人を傷つけたことにとても後悔しています。
でもその後悔に学びがある、と思うんです。
ニャンさん
人を傷つけることはよくないことですけど、その体験自体は無駄だったとは思わないんです。
ニャンさん
僕は、いまでもファンの方に、聖人のように扱われることがあるんですけど、
「いやいや、そこしか見てないでしょ」って思うことがあります。
10年前の僕と、今の僕では、考え方も言葉遣いもまるっきり違います。
川口
ん〜、なるほど。その違和感が、「裏側を想像する力」につながるんですね。
ニャンさん
そういう背景があるから、誰かの悪い一面だけを見て、その人を終わらせてしまうのはもったいないと感じます。
立ち直る余地を取り上げられている感じがするんです。
川口
自分が失敗から学んで変わってきたヒストリーがあるからこそ、その人が変われる可能性を奪ってしまうことに危機感を感じている、ということなんですね。
川口
でも、どうしていじめる側にいってしまったのですか?
ニャンさん
それは、僕がいじめられていたからです。
川口
え、そうなんですか…
ニャンさん
色黒だったので、黒人黒人ってバカにされたんです。毎日泣いてましたね。
ニャンさん
喧嘩が強いやつから馬鹿にされたとき、自分では仲がいいと思っていた人も、笑っていたんです。
「あ、そこ笑っちゃうんだお前」という絶望があって、人のことを信じられなくなっていました。
川口
そんなしんどい過去があったのですね…。
ニャンさん
相当理不尽な目にあったので、そこから人に対して「ヤル側じゃないとヤられるのかな」と思うようになっていったんです。
川口
な、なるほど。それで…
ニャンさん
自分より弱いやつにいじめられるのに違和感があって、正直そういう人はボコっていました。
ニャンさん
強い人にはこびる、弱い人をボコる。
加害者になり、被害者になり。
でも、本当はこういうことやりたくない、と感じていました。
ニャンさん
他にいじめられている人を見て、助けたいとは思うけど、昔にみんな笑われた怖さで動けなかったんです。
そういう自分にずっと嫌悪感がありました。
ニャンさん
いじめられる側にいたくない、負け犬でいたくない、という劣等感。
気が弱いと、人生のいろんなところで損するじゃないですか。
舐められたらずっと舐められっぱなしですし。
川口
…その劣等感が、フォロワーを増やす影のモチベーションだった?
ニャンさん
影どころか、それのみですよ、当初は。
Twitterでフォロワーが増えて本が出るとなってから、僕のことを馬鹿にしてたやつが、道を譲るようになりました。
川口
おお!実績で見返してやったわけですね!
ニャンさん
今となってはどうでもいいですけど、その時は「こんな気持ちいいことあるんだ」って思ったほどです。
川口
そういう葛藤が、いまの発信に繋がっているんですね。
ニャンさん
僕は、過去に人を深く傷つけ、傷付けられました。
だから、心の深くまで刺さる言葉を選べるのかもしれません。
川口
優しい言葉の源泉は、自分の心の葛藤からきていたのですね。
意外でしたが、納得しました。
ニャンさん
いまは、東京で一線でやっている人たちに勝ちたいなと思っています。
川口
他の恋愛系のYouTuberさんってことですね?
そこに勝ちたい理由は、なんですか?
ニャンさん
純粋に、負ける理由がわからないからじゃないですかね。
相手がイケメン俳優とか美人アイドルとかなら勝てないのはわかります。
でもトップYouTuberの人たちと僕が入れ替わっても問題ないじゃんって思えるから。
川口
フォロワー100万人いても難しい戦いなんですね…
ニャンさん
実は、その「数字」に意味なんてないんじゃないんか、って最近思ってるんです。
川口
ほう!?と言いますと!?
ニャンさん
実は、2020年くらいまで、1ツイートに1万いいね!行かなかったらダメ、というルールを課していたんです。
当時のツイートを見て貰えばわかりますが、1万いいね!以上付いてる投稿ばかりのはずです。
川口
これは、、、本当に1万いいね!以上の投稿ばかりですね…!
ニャンさん
当時の僕は、数字が全てだったんです。
でも、それは違ったんです。
ニャンさん
ある時、フォロワー1万人くらいの作家さんが本が、自分なんかよりも全然売れているのを目にしました。
他にも、自分よりもずっと少ないフォロワー数のYouTuberが、多くの再生数を伸ばして稼いでいることを知りました。
ニャンさん
それが羨ましかったんです。
そこで思いました。
自分が毎日追ってる数字ってなんだったんだろう?って。
川口
フォロワー数とビジネス上の実績が比例していなかった、と。
ニャンさん
濃いファンを作れてなかったんです。
コレまでの僕は「なんか知っている人」で終わっていたんです。
言うなれば、近所の有名なおじさんみたいな。
ニャンさん
川口
なるほど。
これまでの表の「ニャン」ではなく、自分の人間性を出していき、コアなファンを作っていこうということなんですね。
ニャンさん
そうです。
いまは恋愛系YouTuberは、ほとんど同じような内容を発信していて、正直横一列に並んでいると思っています。
ニャンさん
今は登録者がいても、似たような人が出た時にはそっちに流れてします。
だからどうしたら「この人じゃなきゃダメだ」と思ってもらえるのか?
そのために自分に何ができるのだろうか?というフェーズに来ているのだと感じています。
川口
これまでのお話をまとめていくと、ニャンさんの今の共感を呼ぶエモい投稿は、善悪でいえば「悪」だった体験が源泉になっているということですよね。
ニャンさん
そうですね。
川口
そして、自分が変わってきた変遷があるからこそ、一度のミスや失敗を徹底的に叩いて、その人が立ち直るチャンスを潰してしまうことに、危機感を感じている、と。
ニャンさん
自分が傷つける側と傷つけられる側、両方を体験して葛藤したことで、人の心に刺さる発信ができるようになったかなと思います。
そのおかげで、いまはケンカの強さではない次元の、「濃いファンを作れるかどうか」の戦いに挑戦することもできています。
ニャンさん
だからこそ、多くの人に「人の一面だけを見ないで、裏側を想像することが大事なんだよ」と伝えていきたいですね。
川口
これからの、ニャンさんの挑戦、楽しみにしています!
今日は、本当に貴重な話をありがとうございました!
ニャンさん
こちらこそ、ありがとうございました!
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