さとみ
LoveBookをご覧のみなさん、はじめまして、さとみと申します。
私は、他のLoveBookのメンバーと比べて、ひとまわり上の年齢です。
『どうしてこんな年増の女が、こんな若い人たちの中に入って、LoveBookの一員として発信をしているのか』疑問を持たれる方もいるでしょう。
しかしLoveBookのミッションは『全ての人にとっての恋愛の参考書になる』こと。
さとみ
そこに40代がいても、文句ないでしょ?
というのは冗談ですが、
そう思って、LoveBookに入ることになりました。
このページでは、体験談も踏まえて、わたしの自己紹介をさせていただきます。
私がまだ20代だった頃の恋愛観・結婚観は、いまとは全く違うものでした。
2010年頃に、マッチングアプリが出始めた頃、私はすでに30代でしたが、「出会い系は怪しい」「ネットで人に会うなんて怖い」という価値観がまだ一般的でした。
この10数年で、婚活を取り巻く環境は大きく変わったと思います。
さとみ
かくいうわたしは、多くの婚活サービスを使ってことごとく失敗してきた人間です。
というのも、私はこの「恋愛観・結婚観」の変化にうまくついていけなかったのです。
もっと言えば、私たち40代が社会に出たタイミングは失われた20年の中にあり、親世代は日本が元気だった世代を生きていました。
それゆえ、親世代のアドバイスを鵜呑みにしてしまって、時代の変化に適応できなかったのです。
いまの40代以上の人たちも、きっと私と同じような体験をした人もいるのではないでしょうか。
さとみ
わたしも、そんな激動の時代の中で、自分の理想とする結婚を模索して、事実婚を最終的には選びました。
わたしの親は、いわゆる"旧時代"の考え方にどっぷりハマっていました。
その両親の影響もあり、わたしも「大企業サラリーマンと専業主婦、マイホームを購入し、定年後は年金暮らし」という昭和の王道人生を歩むのだと思っていました。
当時は「まだ結婚しないのか?」という言葉を普通に浴びていましたし、それがおかしいことだも思っていませんでした。
20代で次々と結婚し、寿退社をしていく仕事仲間を見て
さとみ
うう…売れ残りにはなりたくない涙
と本気で思っていました。
もちろん、色々な人との紹介で、男性とのお付き合いも経験しましたし、婚約まで行った人もいました。
さとみ
これでも、20代は結構モテていたんですよ?
さとみ
でも、いざ結婚となると、どうしても心がついていかなくなってしまうのです。
29歳で婚約破棄(お相手には大変申し訳ないことをしました)を経験し、立ち直ったときには30歳。
ちょうど、仕事が面白くなってきたタイミングだったこともあり、婚活のことは一回忘れて、仕事やプライベートを充実させることにしたのです、
これが「誰かの期待に応えようとして、無理矢理結婚しようとしていた心の反発だった」と気付いたのはそこから10年後でした汗。
両親も婚約破棄をして精神的に参っていたわたしをみていたのと、妹が先に妊娠をしたため「孫の顔は見られるだろう」ということで、特段詰めてくることも無くなりました。
さとみ
そこでわたしは「30代はとにかく仕事一筋で行こう」と決めて過ごしました。
ちょうどこの時期に、いまのマッチングアプリの走りが出てきていました。(※Pairsのサービス開始が2009年)
ただ、この頃はまだ「出会い系」で括られていて、マッチングアプリという言葉は今のように浸透していなかったと記憶しています。
この頃、わたしは仕事の関係で若者の流行を調べる機会があり、その中で「ジェンダーレス男子」という言葉を知りました。
※ジェンダーレス男子(ジェンダーレスだんし)とは、従来の性規範にとらわれないファッションで自己を表現する男性の総称。
一般に、美容に関心が高い、レディースの服装も着用する、ネイルアートを施すなど、服飾において女性的とされる特徴を取り入れている人を指す。性的指向とは関係がない。
(引用元:『実用日本語表現辞典』より)
最初は、「今の時代は、こういう女の子みたいなかっこをする男の子がいるのね」くらいの印象でしかなかったのですが、当時「ジェンダーレス男子の代表」として扱われていたりゅうちぇるさんが、
「なんでジェンダーレス男子とか、僕のことを型にはめるの?人は人、僕は僕。」
と発言されていたことに衝撃を受けました。
さとみ
人は人、わたしはわたし。
そう思った瞬間に、どうして20代に結婚できなかったのかがよくわかったのです。
「そうか、わたしは"親の期待するわたし"や、"世間から見て恥ずかしくないわたし"になろうとしていたんだ」
ということに気づいたのです。まさに10年越しのアハ体験でした。
「ジェンダーレス男子」に端を発したわたしの興味が、LGBTQに行くまでに時間はかかりませんでした。
当時のわたしには「自分のしたい生き方を選択している」LGBTQの人たちが輝いて見えました。(もちろん、カミングアウトの問題など、LGBTQの抱える問題はまだまだ根深いものがあります)
自分が他人の期待にそって生きようとしていたのはわかったものはいいものの、肝心の
さとみ
じゃあ、わたしはどんなわたしが理想なのか?
に答えがまったくなかったのです。
そのため、LGBTQの方達のコミュニティに関わるようになって、たくさんの方にお話を伺いました。
そしてそこで、本当に色々な形のパートナーシップがあることを知りました。
さとみ
一つ確信を得たことは、独身であれ既婚であれ、幸せそうにしている人たちはみな、自分の理想がありそこに対して妥協のない関係を築ける人と出会っている、ということでした。
さとみ
よし、婚活してみるか!
そう思えたわたしは、10年ぶりに婚活に乗り出しました。
しかし、30代後半から始めたアラフォー婚活にはとても苦戦しました。
さとみ
それもそのはず。私の婚活市場価値は、知らないうちに落ちに落ちていたのです。
など、いろいろなツールを使って多くの人に出会いました。
20代の時とは全く異なり、40代ともなれば自分の体力・親の介護・老後の年金や資産運用など、お互いにさまざまな課題を抱えています。
それぞれの「現実」を乗り越えていくための、最良のパートナーを見つけることはとても難しいことでした。
出産を切望されている男性も多く、出産年齢的に厳しいだろうなと思っていたわたしとは、子どもの希望に関することが原因で、真剣交際に進めないことが多くありました。
否が応でも突きつけられる「現実」に心をが折れそうになったことが何度もあります。
さとみ
それでも、「現実」がしっかり見えていたからこそ、その「現実」を一緒に乗り越えられる人を見つけることができたと思っています。
わたしが最終的に事実婚を選んだのは、パートナーとの話し合いの中で、二人にとってそれがBESTであろうと判断できたためです。
子どもを産むことになるなら法律婚の方が良いのではとも考えていたのですが、パートナーは「別に子どもはマストではない。さとみさんの希望に合わせたい」といってくれたので、無理に戸籍上の夫婦になる必要もないということで、事実婚に落ち着いた形です。
わたしの親にも挨拶は済ませ、事実婚になることも伝えています。
親もその頃には結構な歳になっていましたし、妹の子どもで「おじいちゃん・おばあちゃんになること」には十分に満足していたので、「あんたの好きにしなさい」という形ですんなり終わりました(笑)
(向こうのご両親は他界されていたので、お仏壇とお墓にご挨拶を済ませました)
今の時代は、恋愛も結婚も、さまざまな価値観において過渡期にあると思います。
昔のわたしのように、目指すべき一つの王道のルートが見当たらす、人生に迷われている方もたくさんいらっしゃると思います。
わたしは、親世代の影響もあり、そして時代の移り変わりの時期にうまくシフトできなかったこともあり、「自分らしい人生とは何か?」に気付くのにとても時間がかかってしまいました。
さとみ
それでもいまは、20代のときに無理して結婚しなくてよかったと思っています。
わたしの人生経験から言えることは、人生は何歳からでもリスタートできる!ということです。
20歳・30歳の人から見ると、40歳なんておばさんじゃないかと思うかもしれませんね。
でも、人生100年時代を考えれば、私たちからすれば「あと60年もある」「まだ折り返し地点なのか」という印象です(笑)
これからの時代は、「誰も正解を教えてくれない時代」だと思います。
ですから、「ひとりひとりの正解」を見つけていくことが大事なのだと思います。
わたしがLoveBookにジョインしたのも、「自分にしかない正解を見つけていこう」というメッセージに惹かれたからに他なりません。
わたしの発信が「LoveBookを読んでくれたあなたにしかない正解」を見つけるヒントになれは嬉しいです。
さとみ
唯一、若い人に言えるアドバイスがあるとすれば、とにもかくにも「健康が一番!」です。
みんな自分のからだを一番に考えてほしい!(切実)