川口 美樹LoveBook編集長/婚活の鬼コーチ
恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVに出演。
マッチングアプリや結婚相談所業界の裏側にも精通。Twitterのフォロワーは1.5万人。(プロフィールページ)
私がされたくないこと彼氏がするので別れるか悩んでいます。
現在20歳で彼氏は大学のサークルの先輩で、22歳です。
一緒にいてこんなに楽しい人はいない、と思いお付き合いしました。
先日現在3ヶ月ほどなのですが、裸やすっぴん、下着の写真を撮られそうになりました。
実際に撮られたわけではないのですが、やめてほしいというとヘラヘラされてしまいました。
本当に嫌だし「誰かに見られたらどうするんだ」と言ったところ、「誰かに見せることはないし、自分でしか見ない」と言われました。
しかし、見せなくてもスマホがウイルスにかかったり、別の画像を友人に見せているとき事故で見られてしまう可能性はあります。
彼はその後、初めて私が怒っているところを見たからか落ち込んでいました。
しかし謝罪の言葉はなく、落ち込んでいるだけで反省はしていないのだな、と私はショックでした。
別の日に食事に行ったのですが、その時は勝手に写真を撮られるようなことはありませんでした。
「ネットで調べても駄目と書いてある」ということを伝えると今度は、「盗撮する人もいる」らしく、反省したからやめたわけではないということもあり不安です。
これは私のこだわりがどうこうというより、私の一生の傷になるような問題なのでこちら側が譲ったり許したりするつもりはないです。
しかし、これだけ不満や怒りを感じていて頭では早いうちに別れた方がいいと思っていても、心では一緒にいて楽しくて好きな彼と別れるのは嫌だと思っています。
自分でもどうしたらいいかわからないです。アドバイスをお願いします。
川口
それは怖い思いをしましたね。
別れたほうがいいのは間違いないと思います。
川口
ただ、まだ別れたくない気持ちもあるということなので、なんとか彼にことの重大さを理解してもらう方法を考えてみましょか。
このページの目次
今回、彼氏さんがヘラヘラしたり、反省する気配を見せないのは相手の中に、
「そんなに怒ることじゃないだろう…人に見せたりしないって言ってるのに」
という気持ちがあるからですね。
つまり、相談者さんの「流出したらどうするんだ」という主張と、「流出なんかしないって」という主張がぶつかっているので、相手は反省してくれないわけです。
川口
「(本当は謝らないといけないとわかっているけど)謝ったほうが負け」という謎のプライドが邪魔することもあります。
ところで以前、「女性の生理痛が理解できない彼氏に向けた記事」を書いたことがあります。
そこで僕は、「女性の生理がどういうものか?」を説明するために、「男性に置き換えるとどういうレベルのものか」を書きました。
あなたも過去に一度くらいは金◯に、野球・サッカー・テニスなどの何かしらのボールが直撃したことがあると思います。
痛いですよねぇ、あれ。立っていられるレベルでは到底ない。
もしですよ、もしあの痛みが、1週間続くとしたらどうでしょう?耐えられます?無理ですよね?想像するだけで日常生活に支障をきたすのがわかると思います。
あなたの彼女も、実はそんな体験をしているかもしれないんです。
そこそこ反響がありまして、「理解してもらいたくて彼に送った」人もいたようです。
これを彼氏に見せた
— mao•↓• 初マタつぶやき (@nxnxuxux)June 20, 2019
これは、あなたの彼氏にPMSを理解してもらうために書かれた記事です。https://t.co/BOMe4HDxuR
男性は、女性がどんなに生理痛で苦しんでいるかを力説しても、自分には生理が来ないのでピンときません。
しかし、「金的レベルの激痛」と言われると、「それはヤバい!」と突然自分ごとになります。
このように相手が「自分ごと」になるためには、その「ことの大事さ」を本人が体感できることで例えてあげることが必要になります。
では、今回の例で考えてみましょう。
彼の場合、ちょっと想像力にかけているので、「自分だって、裸の写真がネットに晒されたら嫌でしょう!?」というロジックでは通用しない気がします。
そこでまずは、「裸の写真が出回ることによる危険性」について整理してみましょう。
(この時点でも十分な気がしますが)ここからさらにその危険性の抽象度を上げます。
ここでの危険性のポイントは
であると言えます。
これを「彼の自分ごとになりやすい事例」で当てはめるわけです。
例えば、彼が同僚から「仕事上のライバルを潰すための不正への協力」を求められたとしましょう。
彼にとって、それに協力するメリットは全くありません。
あるとすればその同僚が好きである、ということだけです。
しかし同僚に計画を聞いても、セキュリティがガバガバで、不正がバレる可能性の方が高い。
しかもその不正がバレたら、咎められるのは彼だけで同僚にリスクはない。
彼は、その不正をネタに誰かに脅され続け、昇進も転職もできず、それがトラウマになり鬱になり仕事ができなくなる。
川口
「そんな話を同僚に持ちかけられたら、どうする?」と彼に聞いてみてください。
きっと「そんなの協力するわけないだろ!!」と即答することでしょう。
「そんな奴、同僚でもなんでもないわ!縁を切る!」と激昂するかもしれません。
その時は、「私も同じ気持ちになったよ」って言ってあげてください。
川口
ここまで謝ってこなかったらただのバカですので、別れましょう。
今回のご相談は、自分で書いていてもゾッとするような内容でした。
未遂に終わったことが不幸中の幸いでした。
上記のようにご相談者さんからの歩み寄りをしたにもかかわらず、反省をする色を見せなければ、さっさと捨ててやりましょう。
自分を大切にしてくれない人と交際を続ける理由など一切ありませんよ。
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